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準備編で書いたように、出国・帰国のフライトには、今回初めて韓国のアシアナ航空を利用した。仁川(インチョン)経由の成田・イスタンブール往復の便で、仁川空港での乗り継ぎ時間がやたらに長かったが、その分安めだった。
私が乗った出国便は、成田19時25分発。当日は朝11時頃に起きて、ぶつぶつひとり言をつぶやきながら、よろよろと荷造りの続きをやった。荷造りは前日に始めたが、終わらなかったのだ。私は、苦手な作業は喋りながらゆっくりとしか出来ない(えっと、これをこっちに入れて…あ、あれも忘れないようにしないと…うう、行く前からもうしんどい…がんばれ私…etc)。いつもギリギリになるので、なるべく夕方発の便に乗るようにしている。朝10時発とか、もうムリっすよ…
電車を乗り継いで成田空港に向かい、17時過ぎに到着。チェックインでスーツケースを預け入れる際、係員にモバイルバッテリーが入っていないか確認され、入っていると答えたら、取り出して手荷物に入れるように言われた。そういえば、モバイルバッテリーは発火する危険があるから、預入荷物に入れちゃいけなかったっけ…さっそくポンコツ発揮。スーツケースは9.4キロだった。思ったより重い。
この後、スマホの充電ケーブルを忘れてきたことに気づき(またポンコツ)、ローソンで買った。空港にコンビニがあるって、素晴らしいことね…ついでにおにぎりや酎ハイなども買って、ベンチ飲みしてから出国ゲートに向かった。
出国前の最後のベンチ飲み
成田発仁川行きの機内では、2列席の廊下側で、隣は髪の毛がピンクの韓国人の若い女の子だった。乗客の大半は東アジア人だったが、日本人か韓国人か中国人か、一見しただけでは私には見分けがつかない。
離陸してから1時間くらいして、お弁当のような軽い食事が供された。
全員一律のメニュー。肉じゃがのじゃがいも抜きのような、牛肉と玉ねぎ、にんじん、インゲンの甘辛煮をご飯に乗せたもの。コチュジャンを混ぜて食べる。普通に美味しかった。卵豆腐とワッフル付き。
問題は、料理の内容や味ではなく、飲み物だったのでございますよ…
時間帯的には夕食だと思うのだが、なんとアルコールはないと言われたのだ。
あ、アルコールがない??
心象風景:表題「衝撃」
ないものはしょうがないので、オレンジジュースで食べた。夕食を酒なしで食べるなんて、なんてことだ…アルコール類を一切提供しないことで有名な(私の中で)エジプト航空じゃあるまいし、まさか韓国のアシアナ航空に裏切られる(?)とは思わなかった。知っていたら、成田で何か買ってきたのに…痛恨の下調べミスだ。仁川・イスタンブール間も酒が出なかったらどうしよう~
不安に慄いているうちに、仁川空港に到着した。22時過ぎなので、時間通りだ。
仁川空港は広くて綺麗だが、深夜だから飲食店や売店はもう閉まっていた。かろうじて免税店は開いていたが、酒類はどれもお高くて、私には手が出せない。なんてことなの、仁川空港…
心象風景:表題「絶望」
見た目はヤマンバ(ギャルじゃない方)でも心は子猫の私
イスタンブール便は翌朝10時25分発なので、待ち時間は12時間あまり(その間禁酒~くらくら)。ネットで見た仁川空港情報では(これとか)、トランジットが長い利用客の為の無料ツアーが催行されたり、無料のシャワーや仮眠スペースなどがあったりするとのことで、それなりに快適に過ごせそうに思えたが、到着した時間が遅かったため、ツアーはもちろんやってなくて(別にいいけど)、シャワーも利用できず、仮眠スペースのシートは全てふさがっていた。
フリーWi-Fiは使えるので、床に座ってパソコン作業をして過ごしたが、アダプターをスーツケースに入れてしまったので(どこまでもポンコツ)、バッテリーが切れたら終了。少し歩き回って探したら、寝心地が良さそうなベンチが見つかったので、そこで朝まで寝た。
朝になったら、しだいに人が動き出して、店も開き始めた。
ダンキンドーナツ、美味しそう
しかし、買い物したり店に入ったりする気力はもうなかったので、早めにゲートに行って搭乗手続き開始を待つことにする。搭乗手続きは、予定時刻に開始した。
イスタンブール行きの機内も、東アジア人の乗客が大半で、私の隣りは韓国人の夫婦だった。
最初の機内食
仁川・イスタンブール線にはアルコールの提供があった。
心象風景:表題「安心」
(友情出演:ヨルダン猫のふぁーちゃん)
成田から禁酒していた分を取り戻すため、ビールとワインの両方を頼み、さらにワインをお代わりした(いつも通りや)。ビールは韓国産で、ワインはたぶんチリ産。どこ産でもいいのよ、酒でさえあれば(アル中すぎる)。
食事はチキンを選んだ。フライドチキン的な味付きの衣をまとったチキンカツにオニオンスライスがのせてあって、下には薄味のチャーハンが敷いてあり、甘辛いたれがかかっている。サラダもチョコムースも美味しかった。隣の韓国人の夫婦は焼肉セットを選び、エゴマの葉で焼肉と白ご飯を巻いて、手で食べていた。キムチとスープ付き。彼らの注文はいつも私のと違い、いつも私が選んだものより美味しそうだった…
機内では大体寝て過ごし、たまに本を読んだり、ウォッカのロックをもらいに行って、ちびちび飲みながら考え事をしたりした(人生についてね、うふふ)。
スナック
夜食に箱に入った熱々のピザが供された。サクサクのパン生地にトマト、オニオン、チーズ、オリーブオイルがかかっていて、味付けが濃くて美味しい。水やジュースなども回ってきた。
最後の機内食
なんだか食べてばかりだ。ポークを選んだら、白ご飯の上にキノコとポークの薄切りの甘辛炒め(?)が乗っていて、錦糸卵が散らしてあった。ビールによく合う。隣の夫婦はシーフードをチョイス。甘酸っぱい匂いが漂ってくる。
着陸態勢に入る少し前、機内で座ってできる体操の映像が流れ、周りの韓国人が一斉にやり出した。韓国人って、見た目も文化的にも日本人にすごく近く思えるのに、はっきりと違うところも結構多くて、興味深い。皆さん機内放送に従ってシートベルトを締めたり、降りる前にゴミをまとめたりして、きちんとしていた。
イスタンブールには、予定通り16時過ぎに到着した。
(続く)
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