庭の猫
5月某日
朝、通勤途中、家のすぐそばに止まっていた車からサングラスのお兄ちゃんが顔を出し、「HELLO! DO YOU SPEAK ENGLISH?」と声をかけてくる。
一瞬、「なに、この怪しい人。朝っぱらからナンパかい?!」と不審に思ったが、話をよく聞いてみると彼はホテル関係者で、ここに人材リクルートに来ているのだった。
持ちかけられた仕事はホテル清掃業、勤務時間は午前8時から午後4時まで、給与は月額250JDから(3万6千円弱)、という内容だった。
この通りにはフィリピン移民が大勢住んでいるので、彼らを対象にリクルートしているのだろう。
何人かと問われたので、日本人だと答えると、
「ああ、日本人なら掃除じゃなくて、オフィスワークがあるよ。
うちは日本人のお客も多いから。給料は最低400JD、旅行客を連れてきたらコミッションもあげるけど、どう?」と提案される。
今までの人生で何度も、「あ~あ、働きたいけど仕事がない。就職活動するのもメンドくさい。何もしなくても足元に仕事が転がって来たらいいのに~」と考えたことがあるが、まさかこの怠惰な希望が実現する日が来るとは思わなんだ。
ヨルダンって、探さなくても仕事が転がってくるワンダーランドなのか。
私は現在旅行会社で働いているので、残念ながらお断りしたが、職を失った時のために一応名刺をもらっておいた。
5月某日
下痢をする。
お昼に屋台で買い食いしたコフタ(羊肉のミンチにスパイスなどを混ぜて、金串につけて焼いたもの)が生焼けだったせいか。
ちょっと生焼けの肉を食べたくらいで下痢するなんて、私もまだまだ修行が足りないな、と反省する。
5月某日
ジャバルアンマンのあちこちで、「迷子預かってます」のポスターを見かける。
小さな男の子の写真の下に、「警察がこの子を保護して、身寄りを探しています。心当たりの方は911まで」と書かれている。
なんと親切な警察なのだろう。
ヨルダン人(そしてアラブ人一般)は子供好きなので、この子はきっと警察官たちに可愛がられていることだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5d/08504f142220444ea75e818235072bd1.jpg)
5月某日
また流しが詰まる。
ご飯を炊いたあとの鍋を洗うと、2回に1回詰まるのだ。
パイプ詰まり用の薬品を排水口に振りかけながら、もうこれからは米を炊かない決意をする。
これから私は、パンやパスタを食べて生きていくのだわ。
5月某日
市場でモロヘイヤの葉っぱと、丸ごとの鶏(内臓は取ってある)の小さいのを1羽買ってくる。
これでモロヘイヤスープを作るのだ!
まず鶏をそのまま茹でる。
茹で上がった鶏を鍋から取り出し、茹で汁にニンニク、タマネギ、モロヘイヤ(全てみじん切り)、塩、レモン汁を加えてから5,6分煮る。
分量はすべて適当だが、モロヘイヤをこれでもか、これでもかとどっさり入れるのがポイントである。
脇に置いておいた茹で鶏を切り分け、一部を鍋に戻して(残りは猫のエサ用)出来上がり。
自己流で適当に料理したわりには、大変美味しかった。
こちらの鶏肉の実力によるところが大きい気がする。
本来はご飯にかけて食べるものだが、ご飯は炊かないと決意したばかりなので、パンで我慢した。
5月某日
朝、通勤途中、家のすぐそばに止まっていた車からサングラスのお兄ちゃんが顔を出し、「HELLO! DO YOU SPEAK ENGLISH?」と声をかけてくる。
一瞬、「なに、この怪しい人。朝っぱらからナンパかい?!」と不審に思ったが、話をよく聞いてみると彼はホテル関係者で、ここに人材リクルートに来ているのだった。
持ちかけられた仕事はホテル清掃業、勤務時間は午前8時から午後4時まで、給与は月額250JDから(3万6千円弱)、という内容だった。
この通りにはフィリピン移民が大勢住んでいるので、彼らを対象にリクルートしているのだろう。
何人かと問われたので、日本人だと答えると、
「ああ、日本人なら掃除じゃなくて、オフィスワークがあるよ。
うちは日本人のお客も多いから。給料は最低400JD、旅行客を連れてきたらコミッションもあげるけど、どう?」と提案される。
今までの人生で何度も、「あ~あ、働きたいけど仕事がない。就職活動するのもメンドくさい。何もしなくても足元に仕事が転がって来たらいいのに~」と考えたことがあるが、まさかこの怠惰な希望が実現する日が来るとは思わなんだ。
ヨルダンって、探さなくても仕事が転がってくるワンダーランドなのか。
私は現在旅行会社で働いているので、残念ながらお断りしたが、職を失った時のために一応名刺をもらっておいた。
5月某日
下痢をする。
お昼に屋台で買い食いしたコフタ(羊肉のミンチにスパイスなどを混ぜて、金串につけて焼いたもの)が生焼けだったせいか。
ちょっと生焼けの肉を食べたくらいで下痢するなんて、私もまだまだ修行が足りないな、と反省する。
5月某日
ジャバルアンマンのあちこちで、「迷子預かってます」のポスターを見かける。
小さな男の子の写真の下に、「警察がこの子を保護して、身寄りを探しています。心当たりの方は911まで」と書かれている。
なんと親切な警察なのだろう。
ヨルダン人(そしてアラブ人一般)は子供好きなので、この子はきっと警察官たちに可愛がられていることだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5d/08504f142220444ea75e818235072bd1.jpg)
5月某日
また流しが詰まる。
ご飯を炊いたあとの鍋を洗うと、2回に1回詰まるのだ。
パイプ詰まり用の薬品を排水口に振りかけながら、もうこれからは米を炊かない決意をする。
これから私は、パンやパスタを食べて生きていくのだわ。
5月某日
市場でモロヘイヤの葉っぱと、丸ごとの鶏(内臓は取ってある)の小さいのを1羽買ってくる。
これでモロヘイヤスープを作るのだ!
まず鶏をそのまま茹でる。
茹で上がった鶏を鍋から取り出し、茹で汁にニンニク、タマネギ、モロヘイヤ(全てみじん切り)、塩、レモン汁を加えてから5,6分煮る。
分量はすべて適当だが、モロヘイヤをこれでもか、これでもかとどっさり入れるのがポイントである。
脇に置いておいた茹で鶏を切り分け、一部を鍋に戻して(残りは猫のエサ用)出来上がり。
自己流で適当に料理したわりには、大変美味しかった。
こちらの鶏肉の実力によるところが大きい気がする。
本来はご飯にかけて食べるものだが、ご飯は炊かないと決意したばかりなので、パンで我慢した。