実は我が家のペット、おかめいんこのP太郎が怪我をしていた。
それは夏休みの道内旅行へ行く数日前の夜のことだった。
夫が深夜眠れずに、P太郎のかごが置いてあるリビングへ行って椅子に座っていたところ、耳元で蚊の羽音がした為、蚊取り線香を焚こうと思ったらしい。
ところが、その蚊取り線香のある場所が分からず、眠っていた私を起しに来た。
私は眠気でぼーっとしながら、P太郎のかごの横を通って蚊取り線香を出しに行った時のことだった。
突然、かごの中でP太郎がバタバタと暴れだした。
「オカメパニックだ」と思い、慌てて部屋の灯かりをつけてかごを覆っていた布を取った。
かごの中では気が狂ったように暴れているP太郎がいた。
懸命にP太郎の名前を呼び落ち着かせようと思ったが、ぜんぜんダメだった。
あちこちにぶつかってP太郎の羽からは血が滲んでいる。
それから、P太郎が最もなついている次女ピーチも起きてきて、P太郎を落ち着かせようとしたがやはりだめ。
なんとかかごの中からP太郎を出したときには、片方の羽の毛が抜けて、怪我をしたところから血がたくさん出ていた。
幸い骨折はしていなかったので、そのまま様子を見ることにしたが、しばらく膨らんでかごの中でじっとしていたので、きっと痛かったのだろうと思う。
ところでP太郎のオカメパニックは、夜、何かに驚いたときに起こる。
この時は、横を通った私の影に驚いたのだと思う。
野生では、おかめいんこなどの小鳥は大型の鳥に捕食されることも多いのだろう。
ふわっとした黒い影を捕食者だと思い逃げようとするのは本能なのだと思う。
さて、オカメパニックを起して怪我をしてしまったP太郎を置いて旅行に出かけるのは心配だったが、すでに決まっていた旅行だったので出発しなければいけなかった。
いつも旅行の時には同居するお姑さんにP太郎を預けて行くのだが、今回は怪我をしていて普段よりおびえている様子があったので、いつもかごを置いてある場所から移動させず、そのままにして行くことにした。
ところが・・・
2泊3日の旅行を終えて帰宅して驚いた。
もちろんP太郎は生きていて、ずっと家人がいなくて寂しかったのか、帰ってきたと分かるやいなや、叫び声に近いような喜びの声をあげて迎えてくれた。
しかし、P太郎の姿は悲惨だった。
体のあちこちに血をつけ、周囲の壁や床には飛び散った血がたくさん付いていた。
血は固まっていたので、きっと私達に旅行に行った日に、また何かに驚いてパニックを起したのだろう。
数日間留守にすると思ってたくさん補充しておいた餌は、ほとんど食べた様子はなかった。
それにしても、これだけ出血をして、よく生きていてくれたと思った。
すぐに水を与えると、よほどのどが乾いていたのかごくごくと飲んだ。
それから餌を手から与えるとパクパクと食べてくれた。
私達が帰宅してよほど嬉しかったのか、安心したように自分で餌を食べてくれるようになったが、しばらくは人の姿が見えないと不安そうに呼ぶことが続いた。
ところで同じオカメインコでもパニックを起さない固体もいるようで、まさに実家の父が飼っていたオカメインコは、まったくオカメパニックを起さないそうだ。
そういえば先代のオカメインコもほとんど起さなかった。
そういう意味では個性というものが大きいのだろうか。
P太郎はオカメインコの中でも繊細で臆病な鳥なのかもしれない。
・・・で心配したP太郎の怪我だが、最近やっとすこし良くなってきて、毛のつやもよくなってきた。
とはいえ羽のキズが痛々しい。。。
そして眉間の血は、羽の血が付いたものだと思われる。
最近、P太郎に新しい呼び名がついた。
夫がつけたそのNEWネームは「早乙女もんどのすけ」
「天下御免の向こう傷、ぱっ!拙者 早乙女もんどのすけ~~」
夜、P太郎のかごの横を通る時には、抜き足差し足でそ~っと通る日が続いている。
それは夏休みの道内旅行へ行く数日前の夜のことだった。
夫が深夜眠れずに、P太郎のかごが置いてあるリビングへ行って椅子に座っていたところ、耳元で蚊の羽音がした為、蚊取り線香を焚こうと思ったらしい。
ところが、その蚊取り線香のある場所が分からず、眠っていた私を起しに来た。
私は眠気でぼーっとしながら、P太郎のかごの横を通って蚊取り線香を出しに行った時のことだった。
突然、かごの中でP太郎がバタバタと暴れだした。
「オカメパニックだ」と思い、慌てて部屋の灯かりをつけてかごを覆っていた布を取った。
かごの中では気が狂ったように暴れているP太郎がいた。
懸命にP太郎の名前を呼び落ち着かせようと思ったが、ぜんぜんダメだった。
あちこちにぶつかってP太郎の羽からは血が滲んでいる。
それから、P太郎が最もなついている次女ピーチも起きてきて、P太郎を落ち着かせようとしたがやはりだめ。
なんとかかごの中からP太郎を出したときには、片方の羽の毛が抜けて、怪我をしたところから血がたくさん出ていた。
幸い骨折はしていなかったので、そのまま様子を見ることにしたが、しばらく膨らんでかごの中でじっとしていたので、きっと痛かったのだろうと思う。
ところでP太郎のオカメパニックは、夜、何かに驚いたときに起こる。
この時は、横を通った私の影に驚いたのだと思う。
野生では、おかめいんこなどの小鳥は大型の鳥に捕食されることも多いのだろう。
ふわっとした黒い影を捕食者だと思い逃げようとするのは本能なのだと思う。
さて、オカメパニックを起して怪我をしてしまったP太郎を置いて旅行に出かけるのは心配だったが、すでに決まっていた旅行だったので出発しなければいけなかった。
いつも旅行の時には同居するお姑さんにP太郎を預けて行くのだが、今回は怪我をしていて普段よりおびえている様子があったので、いつもかごを置いてある場所から移動させず、そのままにして行くことにした。
ところが・・・
2泊3日の旅行を終えて帰宅して驚いた。
もちろんP太郎は生きていて、ずっと家人がいなくて寂しかったのか、帰ってきたと分かるやいなや、叫び声に近いような喜びの声をあげて迎えてくれた。
しかし、P太郎の姿は悲惨だった。
体のあちこちに血をつけ、周囲の壁や床には飛び散った血がたくさん付いていた。
血は固まっていたので、きっと私達に旅行に行った日に、また何かに驚いてパニックを起したのだろう。
数日間留守にすると思ってたくさん補充しておいた餌は、ほとんど食べた様子はなかった。
それにしても、これだけ出血をして、よく生きていてくれたと思った。
すぐに水を与えると、よほどのどが乾いていたのかごくごくと飲んだ。
それから餌を手から与えるとパクパクと食べてくれた。
私達が帰宅してよほど嬉しかったのか、安心したように自分で餌を食べてくれるようになったが、しばらくは人の姿が見えないと不安そうに呼ぶことが続いた。
ところで同じオカメインコでもパニックを起さない固体もいるようで、まさに実家の父が飼っていたオカメインコは、まったくオカメパニックを起さないそうだ。
そういえば先代のオカメインコもほとんど起さなかった。
そういう意味では個性というものが大きいのだろうか。
P太郎はオカメインコの中でも繊細で臆病な鳥なのかもしれない。
・・・で心配したP太郎の怪我だが、最近やっとすこし良くなってきて、毛のつやもよくなってきた。
とはいえ羽のキズが痛々しい。。。
そして眉間の血は、羽の血が付いたものだと思われる。
最近、P太郎に新しい呼び名がついた。
夫がつけたそのNEWネームは「早乙女もんどのすけ」
「天下御免の向こう傷、ぱっ!拙者 早乙女もんどのすけ~~」
夜、P太郎のかごの横を通る時には、抜き足差し足でそ~っと通る日が続いている。