学習塾のアルバイトへ行き始めてから、早いものでもう一か月が経った。
基本的には週1回だけの仕事なのだが、ほかの先生が用事で居ない時などに「代わりに来てください」とお声がかかるため週2回くらい行くこともある。
それにしても毎日行っているわけではないので、なかなか慣れるという所まで行っておらず、とにかく仕事を覚えることと仕事をこなしていくことでいつも精一杯の状態になっている。
「先生、宿題みてください」と子供がテキストをどっさりと差し出した。
「はいはい、宿題ね」と、子どもが家で一生懸命やってきたであろうテキストの束を受け取り、採点をしようと思ったら、ほかの子が「先生できました!」と教室でやった問題を持ってきた。
まずは教室で解いた問題の採点を優先させることになっているので、「はいはい、できたのね」と言いながら、先の子が持ってきた宿題は一旦よこに置いてから、教室でやった問題の採点に取り掛かる。
すると、別の子が「先生、お水ください」と言いに来る。
暑くて喉が渇くため、飲み水をクーラーボックスの中で冷やしてあるのだが、それをコップに注いでから子どもに渡す。
「はいはい、お水ね。どーぞ」と言ってコップに入ったお水を子どもに渡して「さて続きをやらねば・・・」とテキストに向かうと、また別の子が「先生、お水ください」と言いに来る。
お水ばかりに時間をかけていられないので、「あとお水欲しい人いませんか~?」と聞き、いないようなのでテキストの採点に戻ろうとしたら、先ほど採点をして間違った子が「先生、やっぱりココわかんな~い」と言いに来た。
自分でやってみたが、やはり分からなかったということらしい。
何度かヒントを与えてみて、それでも分からなければ、教える専門の先生の所へ子どもを行かせる。
教える専門の先生は私の知人で、子ども同士が知り合いでもあるママさん先生なのだが、元々は教師だったそうだ。
しかし、とても勉強熱心な彼女は、常に教育のノウハウを研究していて本当にプロだと思う。
何よりも彼女は子どもたちに教えることが大好きで、教育に情熱を傾けているというのがひしひしと伝わってくる。
お金儲けよりも子どもの成績が少しでも上がってくれたら嬉しいという考えなので、月謝も安くおさえているし、必要とあらば補習も無料で行っている。
だから、ほとんどの子供たちの成績が上がるし、中学生も高校の合格率が高い。
横にいる彼女が子どもに教えながら、だんだんとヒートアップしてくるのがわかる。
「考えてよ!もっともっと考えて、さぁシナプス伸ばすよー!」と言い始めると、彼女がノッテ来た証拠なのだ。
ちなみにこのシナプスというのは脳の中の神経細胞をつなぐ神経伝達物質のことだそうで、思考や行動を繰り返すと、このシナプスの結合が強く太くなって、スムーズに神経伝達が行われるようになる=頭が良くなる?そうだ。
彼女は私よりもいくつか年上なのだが、いつもそのバイタリティーには圧倒されるし、私自身もよい刺激をもらっている。
そして時間を忘れるほどの忙しさの中で、次々と襲ってくる(?)小学生の問題を解いて、採点していたら、いつか私の縮んだシナプスも伸びるだろうか・・・なんて、淡い期待も抱いている。
それにしても、可愛い子どもたちに囲まれて仕事が楽しいと感じられていることが、私の老化気味の脳内神経細胞には一番効いているのかもしれない。
さぁ、また今週もがんばろ~、シナプス伸ばすぞ~。
基本的には週1回だけの仕事なのだが、ほかの先生が用事で居ない時などに「代わりに来てください」とお声がかかるため週2回くらい行くこともある。
それにしても毎日行っているわけではないので、なかなか慣れるという所まで行っておらず、とにかく仕事を覚えることと仕事をこなしていくことでいつも精一杯の状態になっている。
「先生、宿題みてください」と子供がテキストをどっさりと差し出した。
「はいはい、宿題ね」と、子どもが家で一生懸命やってきたであろうテキストの束を受け取り、採点をしようと思ったら、ほかの子が「先生できました!」と教室でやった問題を持ってきた。
まずは教室で解いた問題の採点を優先させることになっているので、「はいはい、できたのね」と言いながら、先の子が持ってきた宿題は一旦よこに置いてから、教室でやった問題の採点に取り掛かる。
すると、別の子が「先生、お水ください」と言いに来る。
暑くて喉が渇くため、飲み水をクーラーボックスの中で冷やしてあるのだが、それをコップに注いでから子どもに渡す。
「はいはい、お水ね。どーぞ」と言ってコップに入ったお水を子どもに渡して「さて続きをやらねば・・・」とテキストに向かうと、また別の子が「先生、お水ください」と言いに来る。
お水ばかりに時間をかけていられないので、「あとお水欲しい人いませんか~?」と聞き、いないようなのでテキストの採点に戻ろうとしたら、先ほど採点をして間違った子が「先生、やっぱりココわかんな~い」と言いに来た。
自分でやってみたが、やはり分からなかったということらしい。
何度かヒントを与えてみて、それでも分からなければ、教える専門の先生の所へ子どもを行かせる。
教える専門の先生は私の知人で、子ども同士が知り合いでもあるママさん先生なのだが、元々は教師だったそうだ。
しかし、とても勉強熱心な彼女は、常に教育のノウハウを研究していて本当にプロだと思う。
何よりも彼女は子どもたちに教えることが大好きで、教育に情熱を傾けているというのがひしひしと伝わってくる。
お金儲けよりも子どもの成績が少しでも上がってくれたら嬉しいという考えなので、月謝も安くおさえているし、必要とあらば補習も無料で行っている。
だから、ほとんどの子供たちの成績が上がるし、中学生も高校の合格率が高い。
横にいる彼女が子どもに教えながら、だんだんとヒートアップしてくるのがわかる。
「考えてよ!もっともっと考えて、さぁシナプス伸ばすよー!」と言い始めると、彼女がノッテ来た証拠なのだ。
ちなみにこのシナプスというのは脳の中の神経細胞をつなぐ神経伝達物質のことだそうで、思考や行動を繰り返すと、このシナプスの結合が強く太くなって、スムーズに神経伝達が行われるようになる=頭が良くなる?そうだ。
彼女は私よりもいくつか年上なのだが、いつもそのバイタリティーには圧倒されるし、私自身もよい刺激をもらっている。
そして時間を忘れるほどの忙しさの中で、次々と襲ってくる(?)小学生の問題を解いて、採点していたら、いつか私の縮んだシナプスも伸びるだろうか・・・なんて、淡い期待も抱いている。
それにしても、可愛い子どもたちに囲まれて仕事が楽しいと感じられていることが、私の老化気味の脳内神経細胞には一番効いているのかもしれない。
さぁ、また今週もがんばろ~、シナプス伸ばすぞ~。