先週、久しぶりに北海道神宮へ行ってきた。
平日だったこともあり、またコロナの影響で外国人の観光客がまったくいなくなったこともあって、最近では見たことがないほど人が少なかった。
神宮の敷地内に足を踏み入れると、漂ってくる樹木の香り。つけていたマスクをとって胸いっぱいに空気を吸い込んだ。
いつもと変わらず、ただ静かにそこにある神宮。
普段のお気楽な散歩と違って、境内を歩く時はとても神聖な気持ちになるが、それ以上にここに来ると胸の奥底から喜びが湧き上がってくる。
今回もまたそうだった。
いつものように感謝の祈りを捧げてから、久しぶりに感じた嬉しくてたまらない気持ちで、神宮から続く円山の原生林を歩いてきた。
ところで昨日は、道東の弟子屈町でアイヌ民族によるコロナの早期終息を願う儀式が行われたそうだ。
この地域のアイヌ民族には古くから感染症に対して「パヨカカムイ」という考え方があるのだとか。
パヨカカムイとは「旅する病気の神様」という意味で、儀式ではアイヌ語でお祓いをして「コロナウイルスよ、人間に悪さをしないでください、どうか鎮まってください」という祈りを捧げたそうだ。
このような古くから伝わる先住民族の儀式を非科学的、迷信と片付けてしまうのは間違いなのではないかと思う。
現代の科学では、その効果が証明されるような根拠が無くても、古くから伝わる儀式や知恵には、真実が隠されていることもあるような気がする。
目に見えている世界だけが存在しているのではないという事を、ますます強く感じる今日この頃。
ところで今は三密を避けて、できるだけ自宅にいるしかない。
お客さんが全く乗っていない長距離バス、シャッターを下ろした商店などを目にする度に、どれほどの人が困っているだろうかと思う。(うちの長女も仕事が減ってしまったし、、、)
でもマイナスなことばかりではない、きっと新しい何かが生まれると信じたい。
そんなことを考えながら、今日は過ごしている。