ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

小さな美容室

2025-03-08 14:29:18 | 日記

ずっと髪を切ってもらっていた美容室が、店を閉じると聞いたのが昨年の11月で、それから次の美容室をどこにするか決められないまま髪の毛が伸び放題になっていた。

美容室へ行くと髪だけでは無くて、心の中もすっきりとするので、美容室選びは、私にとってはとても重要になる。

独身で働いていた若い頃は、美容室に行くのが仕事のストレス解消になっていて、ストレスが溜まってくると、月一を待たずに美容室へ駆け込んでいた。

お金に糸目はつけず高級な美容室に行って、出された紅茶などを飲みながら髪を整えてもらうと、身も心もスッキリした。

しか〜し結婚して子どもができると、そうも言ってられない。

できるだけリーズナブルで、しかも技術が自分の好みに合う美容室を探して行くようになった。

そんな長年培われた習慣のためか、多少の余裕ができた今でも若い頃に行っていた紅茶が出てくるような美容室は入り難くい。

リーズナブルで、自分好みの美容室は無いものかと、昨年から探し続けていた。

ところが、遂に見つけてしまった!

よく車で通る道に、小さな美容室があったとは、どうして今まで気がつかなかったのだろう。

いつも車で通り過ぎてしまうので目に入らなかったのか、それともあまりにひっそりと建っているので気づかなかったのだろうか。

たまたま家族がその近くに用事があって送っていた時、家族を待つ間に車の中から外を見ていて発見した。

特に看板があるわけでもなく、理容店の赤と青のクルクルがあるわけでもなく、最初は美容室だとわからなかったのだが、扉に美容室の名前が書かれていてやっとわかった。

そして店名の下に小さくメニューも書かれていた。

ひときわ目をひいたのが「カット2000円シャンプー付き」の文字

カットが速くて安いチェーン店はあるが、今どきカット2000円でシャンプーつきなんていう美容室は見たことがない。

その場でホームページを探したが、ネットには出ていないようだった。

さらに電話番号が書かれていて、こちらから予約してくださいとあった。

店構えを見ながら「ここが探していた美容室かもしれない」と、なんとなく思った。

孤独のグルメの主人公「井之頭五郎」が気になる飲食店の前に立ち「こういう店は美味いはずだ」と言いながら入るシーンがある。

入って食べて大正解だったというオチになるが、飲食店と同じく美容室もずっと探し求めていると、なんとなく「ここだ」という感覚になるものなのだ、、、と思う。

早速電話予約をしてカットをしてもらいに行ってきた。

開店時間ちょうどに行ったのだが、美容室の中はしばらく前から部屋を温めていたかの様な快適な暖かさだった。

五十代くらいのちょっと寡黙で綺麗な女性の美容師さんが迎えてくださって、早速カットをしてくれた。

とにかく丁寧なカットと、思っていた通りの仕上がりで大変満足し、さらに丁寧なシャンプーとマッサージまでしてくれて2000円とは安すぎる。

「これで2000円なんて申し訳ないです」というと、ニコニコしながら「とんでもないです。よろしいんですよ」と、あくまでも謙虚で素敵な美容師さん。

最後に名刺をいただき「次もお願いします、また来ます」と言って帰ってきた。

次に行くのがとても楽しみになった。

でも次に行ったら店は無くて、そこは何年も前から空き地でしたってことはないよね、、、なんてふと思う。

もらった名刺は、まだ木の葉っぱになっていないので、きっと大丈夫だと思うが、、、

 


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