バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

現実の世界に

2010年04月05日 | アメリカ生活

こっちに戻ってきてからまず一番驚いたことは、景色であった。

私たちが出発するころはまだ雪が残っていて、
除雪した際の雪のカタマリなんて山のように積まれてあったから
おそらく4月ぐらいまでは完全にとけないだろうねといっていたあの雪のカタマリが
跡形もなく消えていた。

そう。

私たちが日本で遊びほうけている間に
気温がぐんぐん上昇しただけでなく、洪水注意報が毎日のように発令されるほどの
大雨が降ったということなので、それが雪を過去のものにしてしまったようだ。

春の陽気と言うよりも、むしろ初夏のような暖かさで
私は一斉に加湿器を取り外して洗って収め、洋服も冬から春用に変えた。

そしたらそれからあっという間に冬が戻ってきた。

初夏と冬の、気まぐれな気候を繰り返すDC地方の天候により
後に私は風邪を引く羽目になる。

日々の狂った四季と対応するのも大変な上に、
私たちには時差ぼけ第二弾が襲っていた。

まず2人は朝5時~6時に目が覚める。

これはただ目が覚めるなどというレベルでななく、
完璧に頭が覚醒した状態だ。

そして夕方5時~6時に、眠たくなる。

これもただ眠たいなどというレベルではなく、
耐え難いほどの眠気、言うならば、
いきなり睡眠状態にガクッと落ちるような眠気だ。

眠気以外の著しい現象といえば、2人はやけに無言だったということか。

時差ぼけで思考回路がちゃんとしていないということもあったろう。
しかし、一番心当たりがあるのはやはり宴の後の静けさの心境に似ている。

わかるかなあ。
そういうのって。

そんな鈍った思考回路に光をそそいだのが、やはりうちのお嬢たちの存在。
帰国したのが日曜日だったが、早速月曜日の朝迎えに獣医へすっ飛んだ。

久々の再会に私たちも嬉しかったが、自分らのテリトリーに戻れた彼女らもまた
幸せそうであった。





猫は決して笑わないが、あの時はきっと笑っていたと思う。

彼女ら抜きで、普段の生活に戻るなんて絶対に不可能。

実際、彼女らが家に帰ってきたとたんに、
普段の生活の雰囲気が急ピッチで戻ってくるような気がした。

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さて、時差ぼけも冷めぬままハニバニは水曜日に、私は木曜日に職場復帰した。

あの朝の、同僚からの熱烈な歓迎はちょっと忘れがたい。

『まるでクリスマスの朝を待つみたいに待ち遠しかったよ!』

とまで言われ、照れくさいような、それでいて安堵できるように嬉しい。

ああ、私の生活はやっぱりここにあるんだなあと実感した。


ウルウルしてしまいそうな感情を抑えつつ、恐る恐るメールのインボックスを開ける。





前回の466通に比べると楽勝ではないか。 関連記事 <ファイルの中には>

出発前に、

『ケイエスは2週間ほど休暇に入ります。
私に送るメールは全て主任のテレサに送付してください。
なお、3月11日より普段の業務に戻ります。』

と、何度も釘を刺しておいたのが功をなしたのかも知れない。

それにしても困った件数には変わりない。

呆然としていたら、一番上のボスのボブが「おかえりおかえり」と
歌うように私のキューブまでやってきて、他の同僚と同じように
私の職場復帰をとても喜んでくれたのもつかの間、

「帰ってきて早々悪いんだが、これとこのレポートをやっておいてくれないかね?」
と言う。締め切りを聞けば、

「できれば今日。あははは。」

ボブが去り、遠い目をコンピューター画面に投げていたら
その会話の一部始終を聞いていた隣のキューブのレベッカが笑ってこう言った。

「現実の世界へお帰りなさい♪」

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そんなこんなで、帰国してから3週間が経った今。

時差ぼけも完全に抜け、風邪も完治して、何もなかったように
普通の生活を満喫中。




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夢の様な旅行もいいですが、現実もそんなに悪くないです。

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