バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

胃カメラ

2012年02月11日 | アメリカde健康管理

病院に行ってきた。


ご心配なく。私は大丈夫だ。


胃カメラ検診したのは私ではなく、ハニバニ。


ご心配なく。彼も大丈夫。


結果から言うと、病名は胃炎。


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時として、ハニバニは悪い胸焼けを感じることがある。


食べ物が脂っこくてヘビーなことで知られているアメリカの料理では
この手の症状を訴える人がものすごく多く、こちらではその言葉のごとく

Heartburn

といわれるものである。


薬局で買える胸焼けのための薬も、病院で処方してもらった薬も全く効き目がなく
あまりにその胸焼けが長引くということもあり
この度胃カメラの内視鏡検査をすることになった。


もしかすると胸焼けじゃない、なにか別の問題があるかも...ということもあるからである。


検査は木曜日。全体麻酔だったのでハニバニは車の運転ができず、
私は会社を休んで彼の運転手になった。


ちょっと緊張気味のハニバニと、楽観的な私。


私がどうして楽天的でいられたかというと、彼の食欲を見る限り
どう考えても彼の胃に重大な問題が起こっているとは考えられなかったから。


普通胃がおかしければ食欲が減り、お通じも何かしら普通ではなくなるものである。


彼は何でもよく食べ、胃痛はなく(彼の訴える胸焼けは痛いというよりも居心地の悪さだった)
お通じも普通だったと言う。


つまり快食快便


そんな状態で胃がおかしくなっているなど、悲観的には思えなかったからだ。










...っていうぐらい、妻の私が楽観的でいないと当の本人が心配してしまうので
私は強い妻を演じ、待っている間は日本で買ってきた本に没頭することを予定していた。


名前が呼ばれて彼が検査室に入ってゆく。


私は『じゃ、また後でね。目が覚めたらまた会いましょう。』と笑って言い
笑顔で彼を送った。


検査の前にはVital Signsと呼ばれる
体温、脈拍数、呼吸数それから血圧を数値を測るので、すぐに検査になならない。


それでは本でも読みましょう、と、真新しい本に目を走らせる。
読んでいたのは阿刀田高の『奇妙な昼下がり』というショートストーリーだ。


読み始めて5分ぐらいがすぎた。


この本がまた面白いのなんのって。


この本、持って来て正解だったなと思いながら読み進んでいくこと20分。


突然ナースに名前を呼ばれて奥の部屋へと連れて行かれた。
「ドクターからお話があります。」


あまりに急な呼び出しだったので、お話と言われても
きっとこれからの検査で彼がどこをどう見て行くかを知らされるものだとばかり思っていた。


個室に案内されて、ドクターを待つ。


待つ間、胃の中の詳しい図解が壁に貼られていたのでそれを眺める。


メディカルな話は好きだ。


胃にもいろんな病気があるし、いろんな症状もある。


普段の胃の壁はピンク色でつるんとしているが、病に侵されるととても醜い壁になる。


胃をしっかり労わってあげようと決心する瞬間だ。


と、入ってきたのは同じ年ぐらいの中東辺り出身(インドとかアフガニスタンとか)であろう
男のドクター。


不謹慎だがカレーが食べたくなった。


握手をするときに両手で握手してくれたのにとても好感が持てた。


私は誰かと握手をするときに、結構力強く握手をする。
こちらの意志をしっかり伝えようと思うからしっかり相手の手を握るのだ。


相手が女ならしょうがないが、男のくせして女みたいに私の手をしっかり握り返さないのには
嫌気がさす。


私が仮にビジネスマンで商談をすると言うときに、そういう握手をし返す男とは
絶対に一緒にビジネスをやるつもりはないと思う。


話を戻す。


握手が終わって彼が言った言葉。


『ハニバニさんの胃は大丈夫ですよ。ただ胃のここが...』
とその胃の表を指差し始めたので私は「ちょっと、ちょっと、ちょっと...」と言って彼を止めた。


「検査はこれからなんでしょう?これから内視鏡を差し込むんでしょう?」
と言う私にドクターは


『今日ね、彼の前にキャンセレーションがあってね、ちょうどよく
彼が早く到着したものだから、検査もうやっちゃいましたよ。』

と言ってうふふと笑うのだ。


私もつられてうふふと笑って、彼の説明を聞いた。


何でもハニバニが言っていた胸焼けは胸焼けではなく、実は胃の中の粘膜が多少赤く炎症を起こしており、
その症状もA,B,C,Dで分けたらAの初期段階ぐらいであった。


だいたい胸焼けっていうものは食道から胃までの管の炎症である。


彼が抱えている問題は胃の中なので胸焼けの薬が効くわけがない。


念のため粘膜の細胞をとったので、どの薬が一番効くのか調べて、
2週間後にその詳しい話をハニバニさんとしますよとドクターは言う。


それ以外はハニバニさんの胃は健康ですよとも言ってくれた。


ああ、安心安心...と思った瞬間、そんな健康な胃を抱えておきながら
お菓子を食べ過ぎたり、辛い食べ物を好んで食べたりして胃に負担をかけるなんて
ちっとは胃に敬意を払えやと、腹も立ってきたりした。


ドクターが個室を出て行くときに「ハニバニ、今どうしてます?」と聞くと
『彼なら今、酔っ払ってますよ。目が覚めたら帰っていいからね。
と、再びうふふと笑って部屋を出て行った。


それから私はナースに酔っ払いが麻酔から覚めつつある
ベッドへと連れて行かれた。


彼は私を見るなり、さっきのドクターみたいにうふふと笑う。


酔っ払いに話しても仕方ないと思ったが、あんたの胃は大丈夫だってよ、少々胃炎を起こしてるってよと
言ってみたが、トロンとした目で「ふーん。」という彼には伝わっていない様子。


ナースが来て「彼に使った麻酔はマイケル(ジャクソン)が常用していたあの麻酔薬だから
気持ち良いはずですよー。楽しそうですね。」など言って笑う。
笑える状況にあるっていう事実が嬉しい。


家に帰ったら彼はまたぐーぐー眠った。
私も昼寝をしたかったがそれをすると夜眠れなくなるのでテレビを観続けた。


というわけで彼は今日現在も快食快便で、元気です。


胃の不調はたまに言うぐらい(特にピーマンを食べた後とか)。


私もたまに食べ過ぎたりして胃に負担をかけることがあるが
なんとなく胃を労わってあげようと思ってきた。


健康でいられることに、心から感謝だ。


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久しぶりに食べ放題バッフェでランチをしたが、
食べすぎはいかんよ!ってことでふたりとも爆走はせず
満腹にならない程度にバッフェをたのしみました。





いつもはあんまり利用しないバッフェもたまには楽しい。


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今日はこちらは雪でした。
雪ってほんまにキライです。車が泥だらけです。洗車行きたい。


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