バージニア労働者

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ハネムーンの呪縛がとけるとき

2008年02月19日 | ALL ABOUT JAPAN
妹が彼女の娘と共に、広島に里帰りしている。

先週やってきて、あと1週間ぐらいして、東京に帰るらしい。
今回の里帰りの目的は、彼女の幼馴染が最近出産をしたので、そのお祝いと、Babyの顔を見るためでもあった。

妹の娘(ほのちゃん)は今1歳9ヶ月で、言葉をスポンジのごとく何でも吸収しているらしい。

こないだ電話で母と話ししていても、BGMがほのちゃんの覚えたてであろう言葉であった。

妹曰く、「こないだは小島よしおでオッパッピーっていいよると思ったら、今度は志村けんになっとるよ。」と。

ほのちゃん、ギャグを真似るのはいいけど、どうして時代がさかのぼるのだ?

さて、私の妹、結婚してもずっと子供が出来なかった。

私は欲しくなくて作らなかったので、彼女のように、欲しくても出来ないというのは、姉の私から見ても、とっても可哀想でしょうがなかった。

実は、私はあることに、とても責任を感じていた。



彼女は2000年に結婚した。
彼女の結婚式のために、私もハニバニも、喜んで帰国した。

お祝いを渡す際、私は一枚のウェディングカードを彼女と義弟に送った。
そのカードに書かれた祝いの言葉を、今でもはっきりと覚えている。

『 May your Honeymoon never end.(このハネムーンが終わりませんように) 』 

簡単に言うと、この甘い時間が長く続きますように、ということだ。

このどこが悪いのか?

実は、彼女たちはハネムーンから帰っても、また海外旅行にでかける、帰ってくる、落ち着くとまた海外旅行に出かける、を繰り返していたのである。

本人たちは「え?そんなに行ってないよ?」と言うかもしれないが、傍から見ると、「はい、そんなに行ってました。」と断言できるだろう。

これには父も、「あの二人、よくあんなに遊ぶお金も時間もあるよの。貯金はせんでも大丈夫なんじゃろうか。」と不思議がっていたのだ。

あのあたりから、私は胸がドキドキしていた。
別にワクワクするドキドキではなく、何かこう、悪い予感がして、それが的中してしまうんじゃないかというようなドキドキ。

私がハネムーンが終わりませんように、とおまじないもどきをかけた故に、彼らがあんなふうになってしまって(って私は魔女か?)、子供に恵まれないかもしれない...。

私は、なんともいえない気持ちになり、彼女たちが結婚3年目に差し掛かったあたりから、

「神様、彼女たちがハネムーンを一時停止して、子供が授かりますように。間違っても私が妊娠しませんように。」

と寝る前に言ってから寝ることがあった。

さすがに「都合のいいときだけの神頼み」は、成功するまで時間を要したが、彼女は2005年に御懐妊し、翌年の5月に無事ほのちゃんを産んだのだ。

「サンキュー、ジーザス。」と、即席クリスチャンは思ったね。

やっと、あのハネムーンの呪縛がとけたのだ。

思い出して、思わず空をぼんやりと眺めたりして。


 
なんだか

                            
                            初夏、みたいな空でした。

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