山里の集落をドライブしていた際見つけた風景です。日本の農業の原点、食物への感謝を神に捧げる気持ち・・・最近合理化などという美名の下に見捨てられてきた大切な原風景だと思いました。戦後欧州の合理主義が導入されて文明は進み生活も改善されましたが、どこか私の心の底に空虚感が残っていました。この風景を見つけて・・なんとなく今の世の中に足りないものが見えてきたように感じました。人の幸福感は、金や物質を唯一と考える文明ではなく、心の満足を大切にするつつましい文化かもしれません。
つくば実験植物園で11月初旬頃咲いていました。薄い紫色をした野菊です。説明によれば、わが国では、長崎県と鹿児島県に分布し、朝鮮半島・中国・モンゴルにも分布しているようです。和名は、朝鮮半島に多いことを示しているように思います。わが国では個体数が激減しており、絶滅危惧IB類(EN)に指定して保護されています。
鹿児島県の奄美大島原産の野菊です。海岸に生えており、草丈は低くて根茎は横に広がるように這っています。葉には厚みがあり緑色が美しいでです。説明によれば、リュウノウギクから分化した菊ではないかとのことです。絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保存されています。
つくば実験植物園の中で咲いています。草丈が低く、やや小形の花ですが、とても美しく映えています。野路菊の変種で、足摺岬から佐田岬の海岸に分布しています。葉の縁が少しめくれあがって葉の裏の白い色が見えるのが特徴です。