鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:コットンテール

2024-03-11 21:50:05 | 演劇・映画

氷点下の朝。よく晴れて寒い週明け。

氷点下迄、冷え込むと睡眠中、無意識に身を縮めてしまうせいか、首から肩にかけて、激痛(←大袈裟)。

温めて緩和するも・・・。枕とか、マットレスがヘタっているせいなのか・・・。

 

一昨日(3月9日)。

映画:コットンテールを鑑賞。

・・・正直、見なければよかった・・・と思った。

 

監督が外国人らしく、どこかの映画賞を受賞した・・・という作品なのだけれど。

 

或る一定層の日本人には、かなり受け入れ難い描写も。

認知症になった妻の排泄介助失敗のシーンは、不浄を嫌う日本人には、ちょっと・・・。

 

最愛の妻を亡くし、魚屋で、タコを万引きし、英国の田舎?の駅で、自転車泥棒をする作家である主人公。

モラル的にどうか・・・と思うけれど。

 

タイトルのコットンテールも、ピーターラビットの兄妹うさぎの3番目の仔うさぎの名前なのだけれど、何故、映画のタイトルがコットンテールなのか、その辺のエピソードも無ければ(もしかすると妻のネックレスが、ピーターではなく、コットンテールなのか・・・或いは、ピーターラビットの物語関連のエピソードだったのか・・・???)、認知症で苦しむ妻が、どうも認知症だけでもなく、激痛の果てに死亡する理由がよくわからず?ガンだったのか、或いは、脳のダメージによる幻痛?なのか・・・。

作品の意図が掴めない。

妻が没後、遺書により、イギリスの湖水地方・ウインダミア湖に、遺灰を撒きにいく家族の物語。

 

心の通わぬ一人息子とその嫁と孫と・・・の再生の物語・・・という解説なのに、父と息子のセリフも殆どなく、嫁もなんだか冷たい・・・というよりは、希薄だ。

 

認知症の妻を演じる木村多江の衣装はよかったのだけれど、認知症の介護に、ネグリジェってどうなんだろう・・・?

そのネグリジェと布団が、排泄物だらけになる描写がリアルすぎて、観ていてかなり厳しい。

一番の謎は、それ程売れているようには見えない作家の夫と狭いアパート(或いは、マンションなのか)暮らしなのに、大人3人子供1人で、イングランドの湖水地方に行ける程財力があるか・・・或いは、息子と嫁が、稼いでいるのか・・・そんな下世話なことが気になってしまったりで。

 

・・・とにかく、見なければよかった・・・。

それでも、木村多江は、雰囲気があってよかった・・・ような気がする。