4月2日(月) 晴
想えば、11月3日に家猫のみるくを見送ってから、いえ、正確に言えばみるくの下唇の黒色腫を手術で切除してもらった2020年2月から、手術のショックもあってか飲食を摂らなくなったみるくは、急性腎症を引き起こし、やがて高齢のせいもあり慢性腎症が持病となった。
以来3年近く、腎臓疾患と共存してみるくは逝った。
お通夜の晩に、隣の応接間で「どーん」と大きな音がしてママに見に行ってもらったら、健康ドリンクやカイロなどを入れて二段積みしたダンボール箱がひっくり返り、中の品が飛び出していたという。
無人の部屋で、不可抗力とも言えないこのありさまに、みるくのお悔やみにきてくださっていたご近所さん方が、「まぁ、怖い!」「一人で大丈夫?」など言いながら、気味悪がって早々と帰って行かれた。
その後も、いろいろ不思議な現象が起こるので、写メに残したりもしているけれど、踊友さん方とミルクのhなしが出たので、改めてみるくが終末に向かうことになった手術の日に遡り、冥福を祈りたい。
🎵 粉雪舞い散る今日、 みるくは「ネコ黒色腫」の手術を受けました
2020年02月06日 22時23分14秒 | 猫のみるく的生活
2月6日(木) 初雪
予約どおり、正午前にみるくを中島獣医科に連れて行った。
家で、息子たちに「うぅ~」と呻ったり「しゃあー!」と威嚇したりするいつもの姿はどこへやら、中島Drの前では、ほんとうに良い子のみるくちゃんです。
15年前の5月3日に、正夫義兄さまの長女が津市の獣医さんで貰い受けてくれてウチの子になった。
真っ白な毛並みから長孫が「みるく」と名付けた、由緒正しきMIX♪
誰からも愛されている幸せな猫である。
今日の外科手術は、病理組織検査のためのもので、左の下唇を4,5針縫ってくださった。(らしい)
事の発端は、子猫の時から甘噛みの癖があったみるくの上牙(?)がイヤに長くなったように見受けられ、牙の当たる下唇がV字型に変形し、全体が黒っぽく変色してきたことであった。
猫好きの息子一家の勧めもあり、獣医さんを受診したのは1月のこと。
「この程度の長さの歯は、異状ではありません。 高齢で顎の筋肉が痩せてきた結果ですよ」
「それより、この唇の黒いのが気になりますね。 黒色腫です」、「えっ、【人類が罹る一番悲惨ながん】と言われる、あの、黒色腫?」、「良性も悪性もありますから、調べてみないと断言はできませんが」
さくらは26年前に「余命半年」を覚悟した、多重がん(乳がん、卵巣がん)の患者である。
自分のがんの原因は、おそらく、食生活や睡眠など生活習慣の乱れ、過労、ストレスなど、容易に思い当たるけれど、この小さい、当人(?)が理解も出来ない猫の身に、降って湧いたような黒色腫だなんて、「神様、あまりに酷いではありませんか?」
結局、調べてみましょう、と言っていただき今日の検査手術となった次第である。
猫の皮膚や指の悪性黒色腫の検査方法には一般に下記の5種類ほどがあり、まるで、ヒトのがん検査と同様なのに、少し驚いた。
検査の種類は、
・FNA(針穿刺吸引)/ 細胞診
・X線検査
・血液検査
・病理組織検査
・CT検査
など。
中島先生とご相談の上、うちんチのみるくは病理組織検査を受けることになった。
この検査は、全身麻酔の上、手術で採取した組織で標本を作り、顕微鏡で状態などを観察するもので、確度の高さで選んだのである。
手術直前のみるくには、生気が感じられる。
午後2時半に、「手術が終わり、みるくちゃんも目覚めてくれています」、「あ、はい。 すぐに迎えに行きますね!」
4時半ごろに終わると聞いていたので、2時間も早くに終わって「ナニも異状はなかったのかしら?」
理由のない希望的観測に縋りたくなる。
泡混じりのよだれが絶え間なく流れ出るので、トイレットペーパーを顎の下に敷き、それが瞬く間にびしょ濡れになるので、夜まで抱いてペーパーン取り換えに余念のないことであった。
首にエリザベスカラーと呼ばれる透明な硬質プラスチックの首枷を着けられたみるくは、弱弱しい顔をして一言(?)も話さない。
これまでは「にゃあ♪」と啼くことで意思表示をしてきた仔なのに、ね。
午後8時まで絶飲食を言われていたので、9時前に少し水を与えうまく飲めたので、チャオちゅーるを与えたら、半分ほどを食べた。
よだれの量も少なくなり、落ち着いてきたので一安心♪
◆
今もどこからか現れて、さくらの膝に飛び乗って長い尻尾を緩やかに振るような、そんな氣がしているのに、・・・居ないんだね、みるく!
数々の思い出を作ってくれたみるくちゃんへの愛情はやはり私たちには想像ができないほど凄いものだったのですね。
偶然見つけたさくらブログでみるくちゃんの手術の様子や術後の様子を見せてやったら、「同じ思いの人もいるのね」と少し安心したようなので、「みぃは天国でみるくちゃんと仲良しになってるよ」と言って慰めています。それで気が休まったみたいで、「みぃとみるくちゃんは今ナニしてるかなあ」などと言うようになりました。
少し表情が明るくなったようです。
大変なガンを病まれたそうで、どうぞくれぐれもお大切になさってくださいませ。
ありがとうございました。