8月12日(土) 晴
裏庭のキーウィが、今年も異様な繁殖力でお隣の屋根を狙っている。
春以降、伐っても伐っても新たな枝を伸ばし、気づくとお隣の二階の窓にまで届く勢いだ。
次男一家が鳥羽と松阪の墓参に行ってくれ、長男一家はママの実家にお泊りで、文字通り独居老婆の夕まぐれ♪
氣になっていた裏庭のキーウィの徒長枝を伐りに出かけた。
過日出没したという蛇を警戒して長靴姿。 上から下まで肌の露出部分はほぼ皆無のいでたちで、お隣の庭に出で立つ。
しかし、暑い!
濡れタオルを首に掛け、暑さを凌ぐ。
今年の猛暑と雨が多いせいで、キーウィも葡萄もわっさわさ。
覗いてみたら、奥は真っ暗な森のよう。
徒長枝が10数本、ゆらゆらと空に浮かんでいる。
少しさっぱりしたところで、板塀の傘瓦の上に置いた大鋏が、あっという間もなくブロック塀との隙間にストンと落ちた。
あらら、なんで?
夕やみが迫って、今日はもう、仕事終い。
明日の夕方に、拾い上げましょう。
でも、どうやって?
お盆の客間には、静謐と豊穣がこもごも混じり合って、涼しい夜風を迎え入れる。
各部屋が、すべて南に向いて出入り口を持ち、そのすべてに網戸が入っているので、ひそかに「虫かごのような家」と自賛している。
季節を問わず風が通り、とりわけ、夏が涼しい家なのだ。
設計段階で、「これ以上開口部を作ったら、2階を支えられません。 どうしても耐力壁が必要なんです」と、吉岡設計士さんに念を押され、それ以上は諦めた経緯がある。
逝友がたは、夜の風に乗ってするりとわが家にお入りになる。
昼は静謐、夜は豊穣の我が家の客間は、盆灯籠が支配している。
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