♪忘れてた～！今日はうれしい誕生日…

　　　　　　　　　　３月１８日は私メの誕生日
　　　　　　　いくつになっても、プレゼントがうれしくて…
　　　　　まことに私事ながら、感謝とともに披露をお許しくださいね

３月１８日（土）

午前１０時半発の電車で、榊原に向かう。
ホテル・白山ビレッジで県立一志病院主催の「緩和ケア講演会」が開かれる。
講師は、愛知県がんセンター緩和ケア部長の渡辺正先生。１０年来、緩和医療のご謦咳に接し、学ばせていただいている。

ともに、本日の講師に私なんぞが名を連ねるのはおこがましくもあるが、もはや、近代医学だけで終末期のがん患者が救われないのも一面の真実であってみれば、患者の立場から情報発信をさせていただけるこんな機会は、まことに有難い。

患者の立場から、①情報の力(広汎な情報を正しく取り込む力)②絆の力（Ｄｒ、Ｎｓ、家族、友人・知人、患者会など）③包み込む力(患者は常に不安と怖れを抱えた存在＝言葉やタッチング、ハグで、また確かな死生観で、不安を包み込む)…などをお話したが、うまく伝わっただろうか？

がんを病む、とりわけ終末を病む、ということにおいて、がんは私たちに厳しく「病者の哲学」を問いかける。
あなたは、自身の終末期をどのように生き、どのように死んでいくの？
あなたの人生は、生きるに値するものであったかしら？

もしや、たとえこれまでの人生が悔い多いものであったとしても、がん予後の数か月から数年(数１０年）を納得して生ききることの出来る、がんって案外良い病気なのかも？
乳がん、卵巣がんを立て続けに病んで”余命半年”だった私の、１３年を迎えた感懐である。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆
昨日の夕刻、福岡の息子が大阪本社に出社した帰りに立ち寄り、昨夜は長男一家とわが家で盛り上がった。
今日の夕方、出かけていた彼らが、大きな花束を抱えて戻ってきた。
「ばぁば、おめでとう！」
ゆきちゃんから手渡され…

えっ？
あ！

今日は、私の誕生日…
ううぅ。すっかり忘れていました～

福岡に残ったぎんしろうからも、怪傑ゾロリの上手なイラストが「おめでとう」メッセージとともに届き、賑やかな誕生日となった。

息子たちが親孝行をしてくれるたびに、いつもいつも、未熟な親であった昔を申し訳なく思い出す。
厳しく口やかましく、おせっかいのくせに、折々に手抜きをする母であった。
いまも心に、感謝と贖罪の気持ちを潜める次第である。

…と詫びつつも、今日のプレゼントが素直にうれしく、少し紹介させてくださいね。
友人のタカちゃまから、スターチャイルドの可愛いうさぎ！
長男夫婦から低反発の枕、次男夫婦からは春用カーディガン、ゆきちゃんはハローキティのハンカチセット、はるちゃんはおもちゃ箱からスーパーボールと猫のストラップを。
いずれも、淡いピンク。　命のピンク、お気に入りのピンク

カサブランカ、薔薇、ガーベラ、トルコキキョウ…、花束もみ～んなピンクのグラデーションで
素直にうれしい今夜の私

年金振込みをしている銀行からは、非常用袋！
「な～んか、夢がないよ、ね」と言いつつ開けてみたら、近頃は中身が様変わり…
防寒用フィルム(ＮＡＳＡご用達！)、懐中電灯、水用パック、軍手、スリッパが入ってて、どうやら、阪神淡路大震災の教訓に習っているみたい。
つまりは、夢より避難？

皆さま。　しみじみ、ありがとうございます。