♪体が３つ欲しい 名張の里に 秋茜

9月６日(月)　

昨日の午後、滋賀・守山で会議中に、高校の同級生Ｎくんから留守電が届いていた。
「ドクターの告知どおりだと今日はぼくの葬儀の日です」、「えっ、そんな！」

彼からの静かなＳＯＳに、「明日の午後に、行くわ。まだまだ闘う武器はあるはず！」

電話を切ってから、もう一人の私が嘆く。
「どうするのよ、機関紙の編集は？、資料送付は？、病友への返信は？」

あー、わかってますぅ。
でもでも、いま手を伸ばしておられるその手を、両の掌でしっかりつかまなくてどうするの！
私のなかの【宮澤賢治】が、きっぱりと宣言する。

東ニ病気ノコドモアレバ　行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ　行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ　ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒド（デ）リノトキハナミダヲナガシ　サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ　ホメラレモセズ　クニモサレズ

サウイフモノニ　ワタシハナリタイ

【サウイフモノニ　ワタシハナリタイ】と、決めたのだもの。
がんを病んでから？
ＮＯ！

がんを病んで夫にあっけなく逝かれたから？
…そうかも。

そうね。


朝一番に集会所の卓球倶楽部を覗く。
花市部長が繰り出すサーブを１００球受けて返し、さくらの雨垂れピンポン終了♪

男性がた３人が、右に左に暴れる返球を拾ってくださるありがたさ。
免疫力がぐんと上がりました！

　　　　　　　　　　　　　

こんなに慌ただしい朝は、インスタント海苔巻き♪

あぶった寿司海苔に胡麻油を塗り、今日は茹でキャベツ、肉味噌、らっきょう、カリカリ梅のむしり、あみ海老、しらす干し、炒り胡麻を巻きこんで出来上がり♪

左手でほおばりながら、右手で病友への返信メールが打てる！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

郵便局の巌さんに無理をお願いして集荷に来ていただき、病友と機関紙の原稿執筆をしてくださる皆さまに資料を送らせていただく。

…ふぅ。

慌ただしくバイクを駆って桔梗が丘の駅に急ぐ。
「あー、体が３つ欲しいなぁ」
普通の暮らしをする私、ボランティアをさせていただく私、仕事をさせていただく私！
ムリかなぁ？

途中２か所で、台風の道路補修が進んでいる。

朝、熊野市役所に花火のプログラムを頂戴したお礼の電話を入れたら、「市役所も浸水し、今も電気と水が止まったままです…」と。