10月28日(金) 晴
日本には、文明開化が謂われたころ、南蛮菓子の「ビスカウト」として平戸に伝えられたとされるビスケット。 25日のブログに資生堂パーラーの花椿ビスケットをご紹介したら、電話やメールを多数頂戴して、ミセスの在りし日の記憶に、花椿の資生堂が色濃く残っていると知った。
高校3年の夏に、学校に資生堂の美容部員が来られてお化粧のやり方を教わったという鮮烈な記憶、今も八角形の青缶を大切な物入れに使っておられること、カーマインローションとドルックスを60年変わらず使っておられることなど、少女のころの思い出話に、互いの胸がキュンキュンした。
横浜・関内の『馬車道十番館』のビスカウトが、「日本初のビスケットではないかしら?」とお話したら、大方の皆さまがご存じなかったので、少しばかり記しておきたい。
馬車道十番館は、文明開化のころの建築様式を参考に、明治の西洋館を再現したレトロモダンなレストラン、カフェ、バーである。
馬車道十番館は、文明開化のころの建築様式を参考に、明治の西洋館を再現したレトロモダンなレストラン、カフェ、バーである。
スィーツ売り場も広くてクッキー、マドレーヌ、フルーツケーキなどが多彩に展開され、品選びが楽しい。
馬車道十番館には、友人の大ぞの千恵子さん(サンエリア社長、食育アドバイザーほか)のご紹介で、横浜の「北原照久・おもちゃの博物館」に、金つなぎツアーを敢行した折に、立ち寄ってビスカウトを買って帰った。
職人さんが手焼きしていると聞いたけれど、控えた甘味と品の良い口どけのクリームを、厚みのあるビスケットでサンドしてあり、サクサクとした味わいで、飽きることがなかった。
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一方、趣味を仕事になされて、やがて、ブリキのおもちゃ蒐集にかけては、世界の第一人者になられた北原さんは、朗らかで爽やかなシニアダンディ♪
私たちにも分け隔てなく応対してくださり、金つなぎ一同その場でファンになってしまった。
おもちゃの博物館を見学した後は私邸にお招きいただき、チャーターバスで相模湾に面した佐島に佇む白亜の邸宅に伺い、歓声を上げた。
昭和初期に旧竹田宮家別邸として建造されたものを、北原さんが切望して手に入れられたというこのお邸は、戦後はイギリス人の邸宅にも使われた邸宅で、旧竹田宮家とは、明治天皇の玄孫で知られる作家の武田恒泰さんにつながる家柄である。
相模湾を一望する500坪の敷地に建つ、2LDK・プール付きのゲストハウスを見学させていただき、あの、海に突き出た素敵な応接間で歓談したりして、その後、自宅として使っておられる2LDKのお宅で、東京から愛車のキャデラックで合流してくださった敬ちゃんこと、ロカビリーの山下敬二郎さんご一家と、皆で広い芝生の上でバーベキューを楽しんだ。
北原家の広い応接間で、敬ちゃんが北原さんのギターを借りて「ダイアナ」を歌ってくださり、北原ご夫妻がダンスを始められ、私たちもリズムに合わせて体を揺らしたりした。
嘘のような【非日常】の連続に、心身がシャキシャキ、シャキーンと整っていくのだった。
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資生堂のビスケットから、馬車道十番館のビスカウト、北原照久さん、山下敬二郎さんの話にまで広がってしまった。
雑駁な内容にて、陳謝!
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