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11月2日(水) 晴
午後から所用で大阪行きが決まっている。
みるくの様子で行くか否か決めるべく、中島獣医科にバイクで出かけるはずが、なぜかエンジンがかからず、好天だったので、電動自転車(電チャ)の前かごにみるくを載せて行く。
バスタオルにくるんだみるくを抱き、受付を済ませて待合室で膝に抱いて待った。
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息子たち家族が心配しているので、「みるくちゃんは、今日も元気よ」と知らせたくて、写メを撮った。
うっかりフラッシュを焚いてしまい、みるくがかっと眼を見開いた。
「ごめん、ごめん。びっくりしたぁ?」
声掛けすると同時に、診察室に招き入れられ、診察台にみるくを載せ、バスタオルを外した瞬間、Drの目が光り、顎の下、口の中、眼を開く…、などをなされたあと、「残念ですが、猫さん、亡くなっています…」、「えっ、うそ! 」
堪えても堪えても、無念の涙が溢れ出る。
Drも、目を潤ませておられる。
パートタイマーのママが、「今日は、振休で家にいます。みるくちゃんの病院に行かれるなら、車を出しましょうか?」、「有難いわ。 お迎えに来てくれる?」
動物霊園のダンボール箱(猫のお棺)をいただき、中に納まったみるくを載せて、帰宅した。
電チャは、獣医さんの駐輪場に置きっぱなしで。
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午後8時過ぎに三孫が、同9時半過ぎに次男が、いずれも大阪から飛んで来た。
長男一家と次男の5人が、みるくの遺体を前に滂沱の涙を流している。
「きれいやねぇ、みるくちゃん!」、「今にも鳴きそう」、「起き上がりそうやよ」
長男一家が茶の間に引き上げた後も、次男は男泣きしながら、仏間に安置したみるくの体を撫で続けた。
彼は、帰省のたびに、みるくに嫌われない抱き方で、いつまでも彼女の機嫌を取り続けるのが常であった。
それにしても、いつも勤務シフトのママが今日はお休みで、連絡をくれてみるくのお棺を家に連れて帰れたのであった。
明日も休日だから、大阪から次男と三孫が帰省できた。
お通夜は4日(金)の夜で、お葬式は、引き受けてくださる名張斎場が「土曜日の9時20分しか空いていません」とのことで、有難くもサラリーマンの息子たちがが仕事に支障なく、みるくを見送れることになった。
嗚呼、みるく!
君は、そのように、時を選んで逝ったのね!
美しく凛々しく、居づまいを正して、三つ指ついて!
2、3か月前から、前足を骨折しているのか、右前足が曲がって肩が右下がりになっているのに、無理に伸ばしてしゃんと三つ指ついて、帰宅したさくらを出迎えてくれていた。
そんな仔である。
だから、覚悟のうえで、みるくは時を選んで逝った。
私も、家族も、いま、本当にそう思っている。
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