11月3日(木・祝) 晴
陽射し明るい、文化の日。
昨夜は、二人の息子とみるくの思い出話が尽きることが無く、結局徹夜をしてしまった。
長男が7時過ぎに自宅に戻って行き、お昼過ぎに次男が起きてきて、うたた寝していたさくらを起こしてくれた。
お仏壇の前に飾った岐阜提灯に点灯し、みるくのお棺を開き、きのう玄関前の花壇から伐り取った、コスモスや百日草、孔雀草などが、今日も元気にみるくを飾ってくれていて、有難い。
岐阜提灯は、ほとんどの場合、個人の初盆に飾るため、親族やお知合いなどから贈られることが多いのだけれど、私の夫が逝った折、悲痛の極みに居た私に、「捜して捜して、尾関治七作のこの、大内行灯を見つけたの。 初盆を済ませてからも、毎年飾ってあげてね」と恭子ねえさまが贈ってくださった。
夕方、気が付いたらこの大内行灯が灯されて、飾られている。
自分で組み立てた覚えがないし、時間も無かったはずである。
孫たちが「うわっ、ホラーやぁ」と驚いている。
自分では記憶がないけれど、飼い猫を見送るのに、夫を見送ったのと同じようにしている自分が理解に苦しむのだけれど、こんなことをして悲しみの昇華を図るさくらは、異様でしょうか?
昨日、動物病院から自宅に帰って、ママと一緒に保冷剤を新聞紙でくるんで体中に添わせ、足りない分は冷凍ビールやはちみつなども足して、遺体を冷やした。
今日も午前中に、次男と一緒にみるくの遺体を改め、体の下から周囲を冷やし、トイレシートで覆って花を飾り、夜にももう一度、保冷剤を入れ替えた。
そのせいか、みるくは今日も美しい。
外が明るくなっても、気持ちが高ぶってなかなか眠られず、午後に大阪に戻っていく次男を見送ってから、2時間眠ったところで訪ねて来た長男に起こされ、長男夫婦とココスに夕ご飯に行く。
疲れ切っていて、食事を作る氣力がない。
調理をするためには、氣力が必要なのだ、とこのたび知った。
久しぶりのココスである。
注文は女性が聞いてくださり、料理が届いて驚いた。
噂には聞いていたけれど、見るのは初めての「お運びロボット(配膳ロボット)」だ。
なんだか可愛くて、家族3人の心がぱっと明るくなった。
身の回りの些細な、【明るいこと・うれしいこと】を見つけて、ペットロスを乗り越えていこう。
可愛いのはもちろんでしょうし、たくさんの微笑ましい思い出もたくさん作ってくれたみるくちゃんも時にはさくらさんをてこずらせたこともあったのではないでしょうか・・・。
そんなみるくちゃんは大内行灯の穏やかな灯りのもとで安らかに眠り、静かに旅立とうとしているのですね。
長い間一緒に暮らしたさくらさんの胸の内はいかばかりかと・・・
【明るいこと・うれしいこと】をたくさん見つけていってください。
寂しくなりますね。