友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

見守り待つ

2007年04月28日 22時12分34秒 | Weblog
 今日は大和塾の第3回市民講座である。
 今回の講師を務めてくださったのは、愛知学院大学短期大学部の八谷芳樹先生。八谷さんとの付き合いもずいぶん長くなる。昭和18年生まれだから先輩だと思っていたが、先生も私も昭和42年に高校の教員となっていることを後で知った。八谷さんを知ったのは、私が地域新聞を作っていた時で、お酒を飲むようになったのはまだ何年か前のことだ。たまたま、私の従兄弟が県の教育委員会の事務局にいて、しかも八谷さんとは高校の先輩にあたることから、3人で飲んだのがきっかけだった。

 八谷さんは実直な人柄で、私や従兄弟はちょっとやんちゃくれなところがあり、八谷さんはイヤだったかも知れないが私は一緒に飲んでいても楽しかった。大和塾を始める時、八谷さんには教育問題でぜひ話してもらおうと決めていた。校長にもなった人というのは、世間の人はさぞ立派な人と思われるかも知れないが、話は型どおりで個性のない人が多い。人としての面白みに欠けるような気がする。その点でも八谷さんはちょっと違うと感じていた。

 私はこの日のために、市教育委員会の後援許可もいただいた。直接、校長にお会いしてお願いする時間的な余裕がなかったので、もちろんそれは私の落ち度ではあるが、各学校のPTA役員が決まる前にと思って、全ての学校を回って講演会のことを知らせてくださるようにお願いした。多分、今日の参加者の中には校長から「こんなことがありますよ」と知らされて、参加してくださった方はいないのではないかと思う。次回はやはり、各学校の校長に直接会い、お話させていただかないといけないなと思った。

 さて、講演の内容については、参加してくださったお母さんたちは「よくわかったし、身につまされる」と話していたので、成果は大きかったと思う。八谷さんの指摘にもあったが、高校生の77.5%が進学する時代である。大学生の30%が大学院へ進む時代である。私はどこの学校へ進むかよりも、これから何を自分は目指していくのかが大事だと思っている。日本の人口が少なくなっていくことも心配していない。地球全体を見れば人口は過剰になっている。みんなが「自分だけの幸せを求めることはできない」。みんなでどうやって幸せになっていくのかを考えなくては、人間そのものが存在できない時代を迎えようとしている。

 八谷さんは何度も「アホな母親」と口にしていたが、何も母親だけに責任があるわけではない。そのことを充分に承知した上で、八谷さんは「見守り待つ」ことを強調したのだと思う。それは母親だけでなく、私たちのような年寄りにも求められる。つまり、社会全体で「見守り待つ」体制が必要なのだと私は思った。
コメント (2)
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