【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・2

2020年01月26日 01時29分02秒 | 月刊「俳句四季」

俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

 

〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2020・2〜

 

◆『俳句界』2月号が発行されました。

◆Facebook「華文俳句社」のKabun Haiku ②が掲載されています。

◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆2019年10月には洪郁芬の句集《渺光之律》と郭至卿の句集《凝光初現》が秀威出版社で一斉に刊行されました。この句集は今までの三行俳句と違い、華文の二行俳句であり、華文詩壇において大壮挙です。

◆12月14日、熊本大学にて、科研費を受けた「華文俳句の可能性について」のシンポジュームを行いました。

◆どうぞご理解ご支援をお願いします。

 

俳句大學國際俳句學部的通知!

 

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2020.2〜

 

◆『俳句界』2月號已出版。

◆刊登Facebook「華文俳句社」のKabun Haiku 2020.2

◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。

◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。

◆ 洪郁芬的句集《渺光之律》和郭至卿的句集《凝光初現》於2019年十月由秀威一齊出版。他們的華文二行俳句與以往的三行俳句不同,是華語文壇的一大創舉。

◆請各位多多支持指教。

 

 

華文俳句(「俳句界」2月号)

 永田満徳選評•洪郁芬訳

 

「俳句界」2月号

 

築空中閣樓

蛛絲

洪郁芬

〔永田満徳評論〕

蜘蛛絲極為細巧,沾滿露珠的巢網光耀燦爛,宛如聳立空中的樓閣。以「築」斷句,餘韻繚繞,是首寫生佳句。

 

空中の楼閣立てる蜘蛛の糸  郁芬

〔永田満徳評〕

「蜘蛛の糸」はきわめて巧緻で、殊に露のついた巣は光に輝き、空中に聳える「楼閣」 そのもので美しい。「立てる」と言い切ったところがよく、写生が効いた一句である。

 

太極的柔手身段

落葉

莊源鎮

〔永田満徳評論〕

踩踏落葉,殷勤的揮打太極拳。緩慢移動的太極身影中,落葉靜謐的飄零後疊起。此兩項對照組合描寫漸入深秋的情景。

 

太極の柔らか手身振り

落葉

莊源鎮

〔永田満徳評〕

降り敷く落葉を踏んで太極拳に勤しんでいる情景である。ゆるやかな「太極拳」の動きと静かに重なりゆく「落葉」との取合せによって、秋の深まりをうまく表現にしている。

 

想伸手觸摸藍天

鞦韆

薛心鹿

〔永田満徳評論〕

描寫鞦韆踢到頂端時,手幾乎可輕易碰觸藍天。一句想伸手觸摸藍天,使我們身處晴空萬里,一望無際的蔚藍天空。

 

手伸ばして青空に触れたい

ブランコ

薛心鹿

〔永田満徳評〕

勢いよく蹴り上げたときに、手が届きそうになる「青空」を詠んでいる。「青空に触れたい」という措辞に、天気が良く、晴れ渡った、気持ちよい青い空が描き出されている。

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月刊誌「俳句界」2月号(2020)!

2020年01月26日 01時25分17秒 | 月刊「俳句四季」

月刊誌「俳句界」2月号!

 〜俳句大学 Haiku Column 「今月の秀句」2020・2〜

◆俳句総合誌『俳句界』2月号が発行されました。

◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「今月の秀句」から選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」2019年1月号から毎月連載して行きます。

◆ 今回から、向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。「7つの規則」と「KIGO」の提供により、フランス語を例に言えば最大で15シラブル以内のHAIKU が増えてきていて、15シラブル前後のHAIKUだとほとんど日本の俳句に近く、五七五の17音に簡単に和訳できる。

◆ 五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、五七五の17音への和訳は原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。

◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「難民の/口元に差し出す/マイクロフォン」の俳句が大会賞を受賞しているように、三行書きにしただけで散文的な国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が参加し、500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。また、2020年3月1日には「国際歳時記」の第1段として【春】を出す予定です。

◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日にニ行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆なお、総合俳句雑誌「俳句界」12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」3頁に渡って書いています。

◆どうぞご理解ご支援をお願いします。

 

Fevrier aout de 「HAIKUKAI俳句界」!

〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜

◆Le Fevrier de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.

◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata. 

◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.

 

The February issue of 「HAIKUKAI俳句界」!

〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜

◆the February issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published. 

◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata. 

◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.

『俳句界』2020年2月号選抜句※


Michel Duflo

ah ce froid –

et ma barbe qui tarde à pousser

〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕

C'est l'étrange étrangeté de Toriawase. Les deux resonnent bien et permettent au lecteur d'imaginer beaucoup de choses.

 

ミシェル ヂュフロ

なかなかに伸びぬ髭あり大寒波

〔永田満徳評〕

「伸びぬ髭」と「大寒波」は取合せで、両者との間には直接の関係がない。しかし、これこそ、取合せの妙で、両者が微妙に響きあって、読み手に様々なことを思わせる句である。

 

 

※Iskandar Dinata

  •  

beer ...

cheers with my shadow

〔Commented by Mitsunori Nagata〕

He cheers with his shadow with his beer in his hand.It seems lonely but it is nice to see that he is immersed in his world.

 

イスカンダー ディナタ」

我が影に乾杯したるビールかな

〔永田満徳評〕

ビールを片手にした影が映っている壁に向かって、一人、ビールを掲げて「乾杯」している情景である。孤独であるが、自分の世界に浸り味わっているところがいい。

 

 

Jono Fadli

  •  

summer hat

a kid showing off his cowboy gun game

〔Commented by Mitsunori Nagata〕

This kid imitates cow boy with the hat put diagonally.Whatever the hats kids want to put on airs,and it is well described.

 

ジョノ ファドリ

カウボーイの銃を真似ねし子夏帽子

〔永田満徳評〕

「帽子」を斜に構えて、「銃」を持って、「カーボーイ」の真似をしているのである。どんな帽子にせよ、帽子を被ると、気取りたくなる幼な子の気持ちをよく捉えている。

 

 

タンポポ 亜仁寿

  •  

regret of autumn -

unreadable Japanese dishes menu

亜仁寿

日本語の読めないメニュー秋惜しむ

 

Kamel Meslem

  •  

Vers le grand large s'éloignent les mouettes~ fin de l'été

カメル メスレム

沖に向ひカモメ遠のく夏の果

Rosa Maria Di Salvatore

  •  

fog -

softer and softer each sound

ローザマリア ディ サルバローレ

物音の優しくなりぬ霧の奥

Marie Rey

  •  

premier amour

sur le pupitre en bois cœurs graves

マリー レイ

初恋や机に刻まれしハート

Emeraude Dumont-Couturier

  •  

soir sans vent -

elle ouvre son recueil de haiku

エムロルド ヂュモン〜クルチエ 

凪の夜俳句選集を開きたる

Choupie Moysan

  •  

conversation animée--

saké froid

チョピーモイサン

活気のある会話ありけり冷し酒

Mafizuddin Chowdhury

  •  

ice cream

hustle and bustle at kindergarten

マフィズディン ショードハリー

にぎやかな幼稚園なりアイスクリーム

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月刊誌「俳句四季」2月号(2020)!

2020年01月26日 01時11分57秒 | 月刊「俳句四季」

月刊誌「俳句四季」2月号(2020)!

 

〜俳句大学 Haiku Column 「Today's KIGO」〜

 

◆2020年俳句総合誌『俳句四季』2月号が発行されました。

◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「Today's KIGO(今日の季語)」から季語の紹介と選句を掲載しています。また、2019年「俳句四季」4月号から毎月連載して行きます。

◆ 今回から、向瀬美音氏は日本語訳の改善に着手している。「7つの規則」と「KIGO」の提供により、フランス語を例に言えば最大で15シラブル以内のHAIKU が増えてきていて、15シラブル前後のHAIKUだとほとんど日本の俳句に近く、五七五の17音に簡単に和訳できる。

◆ 五七五の17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、五七五の17音への和訳は原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。

◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「難民の/口元に差し出す/マイクロフォン」の俳句が大会賞を受賞しているように、三行書きにしただけで散文的な国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

また、KIGO(季語)を使ったHaikuの可能性を追求して行きます。

◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行の4号では112人が500ページを数えます。そして5号では150人が参加して、550ページを越えて、8月1日に出版しました。

◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日に二行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆なお、総合俳句雑誌「俳句界」12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」3頁に渡って書いています。

◆どうぞご理解ご支援をお願いします。

 

Le Fevrier d'avril de「HAIKU SHIKI」!

〜Haikus du mois de Haiku Colum 

◆Le Fevrier d'avril de HAIKUKAI 俳句四季 vient d'être publié.

◆il contient les meilleurs haikus du mois avec KIGO selectionnés par M. Nagata. 

◆Selon ce plan nous allons continuer à publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.

 

The February issue of 「HAIKU SHIKI]!

〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜

◆the February issue of HAIKU SHIKI has just been published. 

◆It contains the best haikus with KIGO selected by M. Nagata. 

◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.

 

月刊「俳句四季」2月号

俳句四季用冬の季語と句

永田満徳選/向瀬美音選訳

 

冬の夜 ふゆのよfuyunoyo/ winter night / nuit d’hiver

Elhoucine Bouhlou

  •  

Nuit d'hiver~

Très long le chemin de retour

エルフシン ブル

  •  

いと長き帰り道なり冬の夜

Dennis Cambarau

  •  

notte d'inverno -

sedute intorno al fuoco le vecchierelle

 

winter night -

old women sitting around the fire

デニス カンバロ

  •  

火の周りに座る婦人や冬の夜

Isni Heryanto

  •  

winter night

You hide your hand in my coat pocket

イスニ ヘルヤント

  •  

ポケットに君の手のあり冬の夜

 

初雪 はつゆき hatsuyuki / first snow / première neige

Nani Mariani

  •  

first snow 

it gets colder and cooler without you

ナニ マリアニ

  •  

初雪や不在の君にいよよ寒し

Igorina Darsa

  •  

first snow the tip of pine tree branch swaying gently Igorina Darsa 

イゴリナ  ダルサ

  •  

初雪や松の枝先揺れてをり

Siu Hong-Irene Tan

  •  

first snow

a little girl humming in the backyard

シウ ホング イレーヌ タン

  •  

初雪や庭にゐる子のハミングす

 

しづり雪 shizuriyuki / snow falling from a tree / neige tombant d’un arbre 

Nani Mariani

  •  

snow falling from a tree she is still beautiful

ナニ マリアニ

  •  

美しさ変はらぬをんなしずり雪

Francoise Maurice

  •  

écho de son rire

le son de la neige tombant d’un arbre

フランソワーズ モリス

  •  

しづり雪こだましてゐる笑ひ声

Soucramanien Marie

  •  

Neige tombant de l'arbre- 

Plus de bûches dans la cheminée

スクラマニエン マリー

  •  

しずり雪暖炉にさらに薪をくぶ

 

 

冬の海 ふゆのうみ fuyunoumi / winter sea / mer d’hiver

Siu Hong-Irene Tan

  •  

winter sea

on the white sand a pair of footprints follow one another

シウ ホング イレーヌ タン

  •  

砂浜に二人の足跡冬の海

タンポポ 亜仁寿

  •  

winter sea -

marine tower breaking the darkness

  •  

亜仁寿

闇を割るマリンタワーや冬の海

Marin Rada

  •  

marea de iarnă -

sunetul valurilor îmi șoptește numele tău

 

mer d'hiver –

le bruit des vagues me chuchote ton nom

マリン ラダ

  •  

君の名をつぶやく波音冬の海

 

 

波の花 なみのはな naminohana / foam of the wave / écume des vagues

Michelle Tilman

  •  

écume des vagues

le vent me souffle le dernier vers

ミシェル ティルマン

  •  

波の花風の吹きかくる最後の詩

Neni Rusliana

  •  

foam of the wave

the homesickness never fades

ネニ ルシアーナ

  •  

波の花ホームシックは続きをり

 

 

 

Beni Guntarman

  •  

foam of the wave

my perception of her was found to be all illusion

べニ ギュンターマン

  •  

波の花幻想なりし君のこと

 

 

クリスマス くりすます kurisumasu / Christmas / Noel

クリスマス

Chantal Toune

  •  

Marché de Noël 

à la queue leu leu 3 fauteuils roulants

シャンタル トウーン

  •  

聖夜の市列に三つの車椅子

Rina Darsa Bonanza

  •  

Christmas Eve

a new puppy on little boy's bed

リナ ダルサ ボナザ

  •  

ベットには新たな子犬クリスマスイヴ

Rosaria Lo Bono

  •  

bianco Natale -

intermittenza di luci gli occhi dei bambini 

 

white Christmas – 

intermittency of lights the eyes of children Roロザリア ロ ボーノ

  •  

きらきらと子の目に光るクリスマス

 

 

霜 しも shimo / frost / gelée

Nuky Kristijno

  •  

morning sun

cracks sound of the frosty flowers

Nuky Kristijno

ナッキー クリスティジーノ

  •  

朝の陽や罅の音する霜の花

 

Zaya Youkhanna

  •  

frost winter

a pair of doves chirping intimately

zaya youkhanna

ザヤ ユーカナ

  •  

冬の霜さへづる番ひの鳩のゐて

タンポポ 亜仁寿

  •  

the city also dressing up in white colour -

morning frost

  •  

亜仁寿

朝霜や都会も白く化粧する

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HAIKU is two lines

2020年01月11日 10時34分00秒 | 月刊「俳句四季」
イベント「HAIKUを楽しもう! ~HAIKU is two lines~」のお知らせ!

俳句は世界最短の定型詩として今いまや世界中で愛されつつある人気の日本文化です。講師は、「俳句大学」を立ち上げ、インターネットを通して世界中から集まった俳句の講評をされている永田先生(当協会理事)です。あなたの思いのまま作った俳句で最後は作品を作りましょう!

日時:2020年1月19日(日)

10:00-12:00

場所:熊本市国際交流会館 2階交流ラウンジ

定員:10名(要予約 先着順)

対象:英語、日本語の話せる外国人

参加費:無料

持参品:筆記用具

お問い合せとご予約は熊本市国際交流会館

熊本市中央区花畑町4-18、

096-359-2121、

pj-nfo@kumamoto-if.or.jp まで。

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