「俳句文学館」俳人協会・2020(令和2年)8月5日
~「顔」~
【広い分野で活躍】
永田満徳氏は、平成31年1月に熊本県支部長に就任、その人脈を生かして4月の第20回記念俳句大会を成功させた。
事務局長を長く務め、結社間の交流吟行句会を定期的に開催するなど、支部活動の活性化に努めてきた。俳句への深い探究心と、誰にでも愛される人柄によって、多くの若い俳人を育成している。
活動の中心母体の俳句結社「火神の会」の運営にとどまらず、俳人協会県支部の役員として俳句大会の選者や講師を歴任、また「熊本近代文学研究会」の活動にも携わっている。その研究成果は様々な場で生かされ、阿蘇市の後援で行われる「二百十日」俳句大会では、選者として選句に当たるとともに、三回にわたり阿蘇地域の文学について講話を行ってきた。
永田氏は、熊本県人吉市の出身、学生時代を京都で過ごし、卒業後は熊本県の高等学校の国語教師として情報機器を活用した広報活動や進路指導教育において活躍した。さらに教職を続けながら、社会人枠で地元の国立大学大学院に入り研究を続けた。
昭和62年俳句結社「未来図」に入会、平成7年に「未来図新人賞」を受賞して有力な同人となり、令和元年には「未来図賞」を受賞している。
熊本在住ながら、全国的な俳句組織の代表でもあり、国際俳句の世界においても革新的な活動を展開し、支持を広げている。
(俳人協会熊本県副支部長・田島三閒)