【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2024年11月号〜

2024年11月06日 16時01分26秒 | 「俳句界」華文俳句

俳句大学国際俳句学部!

Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2024年11月号〜

◆2024年『俳句界』11月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

俳句大學國際俳句學部的通知!

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2024・11

◆2024年『俳句界』11月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。

華文俳句【俳句界】2024,11月号
永田満徳選評・洪郁芬選
 

秋晨出嫁
給養孫女上頭

鐵人
〔永田満徳評論〕
「秋天的早晨」是指立秋過後,早晚變得清爽的時節的早晨。從仲秋到晚秋,感受到寒意的早晨也會越來越多。這首俳句描寫了在自己如母親般撫養長大的「孫子」結婚當天,祖母幫忙梳頭的情景。可以體會到祖母對她的孫子懷有比對親生子女更為寬慰的心情,而孫子對祖母的感激之情也遠超對親母的深厚情感。這份情感傳達得十分深刻,令人感動。
 
嫁ぐ孫の髪を結ひたる秋の朝

鐵人
〔永田満徳評〕

「秋の朝」は立秋を過ぎて、朝夕が爽やかになる頃の朝のこと。仲秋から晩秋になると、肌寒さを感じる朝も多くなる。母親代わりに育てた「孫」の結婚式当日に髪結いを手伝っている情景。祖母にとっても実の子以上に安堵の気持でいることが分かるし、孫にとっても母親以上に感謝を込めている気持が痛いほど伝わってきて、心打たれる。
 
 

一路推嬰兒車的童歌
秋日明媚

黃士洲
〔永田満徳評論〕
「秋日」是秋天的陽光。它指的是那耀眼而美麗的秋日陽光。這首俳句描寫了在晴朗爽快的天氣中,因為天氣宜人,抱著不肯停止哭泣的嬰兒外出散步的情景。哼著「兒歌」,輕輕推動著「嬰兒車」。沐浴在秋日陽光中的嬰兒,應該已經安然入睡了。這篇描述巧妙地捕捉了秋日氛圍。
 
秋の日やベビーカー押しわらべ歌

黃士洲
〔永田満徳評〕
「秋の日」は秋の日の光のこと。まぶしく美しい秋の日差しをいう。よく晴れて、さわやかな天気に誘われて、泣きやまぬ赤ん坊を連れ出している情景。「わらべ歌」を聞かせながら、「ベビーカー」を緩やかに押しているのである。秋の日差しを浴びた赤ん坊はすやすやと寝入ってしまったことだろう。秋の日の雰囲気をうまく詠んでいる。
 
 

走出清明上河圖動態展
古扇

穆仙弦
〔永田満徳評論〕
「古扇」是指去年的扇子。扇子本身也被稱為宮殿扇或灣扇,這是一種帶有柄的扇子。「清明上河圖」則是一幅描繪中國北宋都城開封城內外繁華景象的畫卷。參觀了冷氣充足的傳統工藝展,剛一出來就因為天氣炎熱而拿出古扇來搧風。這種傳統工藝展與「古扇」的組合,表現出臺灣人對古風的喜好。
 
清明上河図展を出て古扇

穆仙弦
〔永田満徳評〕

「古扇」は昨年の扇のこと。扇そのものは宮殿扇、湾扇とも呼ばれ、ハンドル付きの扇子。「清明上河図」は中国北宋の都開封の都城内外のにぎわいの様を描いた画巻。冷房の効いた伝統工芸品展を見て、外に出た途端、暑くて古扇を扇いだのである。伝統工芸品展と「古扇」との取り合わせによって、台湾人の古風好みの一端を表現している。

国際俳句の五七五訳についての疑問❔

[ 日本語への翻訳が俳句の価値をきめてしまう。怖いことです。]

【答え】
日本語訳が目的でなく、手段である!

① 五七五訳を参考にして、どの言葉が不必要で、どの言葉が必要かを考えるためである。

② 五七五の十七音の和訳は、HAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に繋がりものである。

③原句に対して意訳せず、逐語訳に努めて、原句通りに五七五訳をし、原句がそのまま五七五訳ができるところまで来ている。

従って、日本語訳が目的でなく、手段であることである。

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華文俳句 〜【俳句界】2024年10月号〜」

2024年09月25日 08時26分42秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
Facebook「華文俳句社」より
 
〜【俳句界】2024年10月号〜」
 
◆2024年『俳句界』10月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
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華文俳句【俳句界】2024,10月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 
中藥舖打盹的藥劑師
三伏
帥麗
〔永田満徳評論〕
「三伏」指的是夏天的熱勢非常旺盛,以至於將秋天的氣息壓伏下去、降服的意思。提到台灣的中藥店,就會想到作為觀光景點也很有名的批發街「迪化街」。在酷熱的天氣中,顧客稀少,閒暇之時,不禁「打瞌睡」的中藥店老闆的情景被描繪了出來。台灣人民恬靜和平的生活方式被巧妙地捕捉到了。
 
三伏や漢方店主のうとうとと
帥麗
〔永田満徳評〕
「三伏」は夏の勢いがとても盛んで秋の気配を伏する、降伏させるという意味。台湾の漢方薬屋と言えば観光地としても有名な問屋街「迪化街」がある。うだるような暑さのなか、客足は遠のき、暇なひと時、つい「うとうと」としている漢方薬屋の「店主」の様子を描いている。台湾の人々ののどかで平和な暮らしがうまく切り取られている。
 
南門老闆娘的爆炸頭
楊桃汁
〔永田満徳評論〕
「楊桃汁」是台灣夏日的象徵,因其酸甜適中且營養豐富而廣受喜愛。在這首俳句中,一位擁有自然捲曲、蓬鬆髮型的「爆炸頭」女將,被描繪成飲著楊桃汁,展現出健康煥發的形象。在台北歷史悠久的「南門市場」中,她以充沛的活力經營著生意,場景充滿生機與朝氣。
 
黃士洲
南門の女将のアフロ楊桃汁
黃士洲
〔永田満徳評〕
「楊桃汁」は台湾の夏の季語でスターフルーツのジュースのこと。酸味と甘みのバランスがよく、豊富な栄養価で広く愛されている。自然なカールやボリュームを持つ髪型で、インパクトが絶大な「アフロヘアー」の「女将」が楊桃汁を飲んで健康そのものと言った感じで、台北でも長い歴史を持つ伝統市場「南門」の市場で、勢いよく商売しているところをよく描いている。
水面倒映天空的雲彩
鹽田
ylohps
〔永田満徳評論〕
「鹽田」是台灣夏季的季語。台灣的鹽田歷史悠久,不僅是食鹽的生產基地,還以觀光景點聞名。鹽田文化至今仍然傳承著,作為勤勉與智慧的象徵,是重要的文化遺產。透過「映在水面上的天上雲」這一表達,介紹了台灣鹽田美麗的景色,以及夕陽倒映在鹽田上的壯麗景觀。
 
塩田や水面に映る空の雲
ylohps
〔永田満徳評〕
「塩田」は台湾の夏の季語。台湾の塩田は歴史が古く、食塩の生産拠点であるだけでなく、観光地としても知られる。塩田文化は今もなお受け継がれていて、勤勉と知恵の象徴として重要な文化遺産となっている。「水面に映る空の雲」と表現することによって、塩田の美しい景色や照り映える夕陽を楽しむことができる台湾の塩田風景を紹介している。
 
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華文俳句 〜【俳句界】2024年9月号〜

2024年08月25日 09時10分35秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
Facebook「華文俳句社」
 
〜【俳句界】2024年9月号〜
 
◆2024年『俳句界』9月号が発行されました。
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俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2024・9〜
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華文俳句【俳句界】2024,9月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 
鄰人微笑的金牙
芒果
帥麗
〔永田満徳評論〕
芒果是臺灣夏天的季節詞,其顏色、大小、甜度、香氣和口感各不相同。尤其是在六月到八月期間,各種各樣的芒果充滿市場,對於芒果愛好者來說簡直是天堂。這首俳句描繪一個旁邊的「金牙」人毫無顧忌地大口吃芒果的情景,生動地展示了臺灣芒果甜美多汁的美味。
隣人の笑ふ金歯やマンゴー食ふ
帥麗
〔永田満徳評〕
マンゴー(芒果)は台湾の夏の季語で、種類によって、色や大きさ、甘さ、香り、食感が異なる。特に6月から8月にかけてはさまざまなマンゴーが市場に並び、マンゴー好きにとってはまさに天国。隣にいる「金歯」の人が誰はばかることなく、大口で食べている情景を切り取ることで、甘くてジューシーな台湾マンゴーの美味しさをうまく描いている。
 
探訪確診的伯父
病房外的夏雲
穆仙弦
〔永田満徳評論〕
「夏天的雲」是指夏天空中的雲,典型的有積雲和積雨雲。積雨雲在空中升起,垂直方向蓬鬆地漂浮的樣子正是夏季的象徵。可以說,「病房裡的伯父」病情並不那麼嚴重,而是一種充滿希望的狀態,這可以通過讓人感受到強烈生命力、在藍天下蓬勃湧現的純白「夏天的雲」來表達。
病室の伯父を見舞ふや夏の雲
穆仙弦
〔永田満徳評〕
「夏の雲」は夏空の雲で、代表的なものとして積雲と積乱雲がある。積乱雲が空に立ち上がり、鉛直方向にもくもくと浮かぶ姿は夏の季節そのものである。「病室の伯父」がそれほど重篤ではなく、希望の持てる状況であることを、圧倒的な生命力を感じさせ、青空に大きく湧く純白の「夏の雲」によって語らせていると言っていい。
 
長髮剪短的咔嚓聲
暑熱
江彧
〔永田満徳評論〕
這首俳句描述了作者在暑熱中剪掉因炎熱而顯得沉悶的長髮,以改變心情的情景。自己「剪頭髮」是為了選擇適合氣候的髮型,使打理更容易,也能創造出符合自己形象的髮型。「咔嚓」這個擬聲詞巧妙地表達了剪髮的果斷和心情的愉快。
カチッといひ長き髪切る極暑かな
江彧
〔永田満徳評〕
「極暑」さなかに、暑苦しくなった長い髪を切り、気分を変えている情景であろう。自分で「髪を切る」ことは気候に合うヘアスタイルを選ぶことで、手入れもしやすくなり、イメージ通りのスタイルを作ることができるメリットがある。「カチッ」という擬音語によって、髪をばっさり切った潔さと心の晴れやかさをうまく表現している。

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俳句大学国際俳句学部! Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2024年6月号〜

2024年06月01日 01時38分05秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
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〜【俳句界】2024年6月号〜
 
◆2024年『俳句界』6月号が発行されました。
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華文俳句【俳句界】2024,6月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 
山崩揚起土石沙塵
春愁
江彧
〔永田満徳評論〕
2024年4月3日早晨,台灣東部海域發生了一場地震,導致建築物倒塌,道路中斷,造成了巨大的破壞。太魯閣峽谷等地的懸崖峭壁上,巨石懸掛,砂塵漫天。大地震帶來的「山崩」、「土石」和「砂塵」現象引發了人們對台灣地形受損情況的關注,這首俳句生動地表達了這一情況。
山崩れの土石と砂塵春愁
江彧
〔永田満徳評〕
2024年4月3日午前、台湾東部沖で起きた地震で、建物が倒壊したり、道路が寸断されたりして、大被害が出た。太魯閣渓谷などは断崖絶壁で、砂ぼこりを上げながら巨大な石が岩肌を滑り落ちた。大地震が起これば「山崩れ」による「土石」と「砂塵」が発生する。台湾地震の地形的被害を端的に描き、俳句の伝達性を示した句である。
 
 
書頁夾帶的情話
勿忘草
明月
〔永田満徳評論〕
「勿忘草」的起源源自於中世紀德國的一則悲傷的純愛傳說。它的花語是「不要忘記我」和「真摯的愛」。這個「情話」或許是關於男女之間戀愛的小故事。通過「勿忘草」這個季語,我們能理解情話的內容是關於純愛的。這首俳句基於對季語的理解,表達了讀者在情感上的共鳴,符合俳句的基本原則。
勿忘草書に挟まるる情話かな
明月
〔永田満徳評〕
「勿忘草」は中世ドイツの悲しい純愛の伝説が由来となっている。花言葉は「私を忘れないで」と「誠(真実)の愛」である。「情話」は男女の恋愛に関する挿話であろう。勿忘草という季語によって、情話の内容が純愛のものであることが理解できる。感情移入しながら読んでいることを季語に語らせる俳句の基本を踏まえた句である。
 
 
玄關處頃斜墨畫
石虎
帥麗
〔永田満徳評論〕
「石虎」是台灣春天的季語,從冬天結束到春天開始是石虎的繁殖期。它看起來像家裡的貓,但也被稱為山貓。「墨畫」中可能描繪了石虎的特徵,如額上的灰白色縱帶和耳後的圓形白斑。由於地震,擺放在「玄關」的石虎墨畫傾斜了。這是一首描述台灣地震嚴重性的俳句。
玄関に傾ぐ墨絵や石虎
帥麗
〔永田満徳評〕
「石虎」は台湾の春の季語で、冬の終わりから春の始まりは石虎の繁殖期。家の猫に似ているが、山猫とも呼ばれている。「墨絵」には石虎の特徴である額の灰白色の縦帯と耳の後ろの円形の白斑が描かれていたのであろう。地震によって、「玄関」に飾られていた石虎の墨絵が大きく傾いたのである。台湾地震の激しさを物語る一句である。
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Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2024年4月号〜

2024年04月02日 09時49分35秒 | 「俳句界」華文俳句

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華文俳句【俳句界】2024,4月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 

冥坐禪堂歸依婦
忍冬
帥麗
〔永田満徳評論〕
「忍冬」是台灣的季語,它被認為具有治療寒熱和身體腫脹之效,長期使用更可使身體感到輕盈,延年益壽。像藤蔓般茂密生長的「忍冬」因其即使在寒冬也不凋零而得名。婦人彷彿如同「忍冬」般,或許是出於某種原因,她閉上雙眼,堅定著信念,坐在那裡打坐。這是一個以季語表達作者感情的俳句範本。
 
禅堂に黙す婦人や忍冬
帥麗
〔永田満徳評〕
「忍冬」は台湾の季語で、寒熱や身の腫れを治し、長く服用すると体を軽くし、寿命を延ばす薬草でもある。藤のように生える「忍冬」は冬でもしおれないことから名付けられた。あたかも「忍冬」のように、婦人はなにか故あってか、強い信念でもって、目を閉じて座禅しているのである。作者の気持を季語に語らせるという俳句の手本である。
 

愛河灣黃色小鴨
淑気
皐月
〔永田満徳評論〕
「黃色小鴨」指的是漂浮在愛河灣上的兩隻巨大黃色鴨子,這是一個橡皮鴨的公共藝術作品。夜幕降臨時,沿著愛河的高樓大廈和建築物閃耀著美麗的光芒,形成最佳的照明裝飾。被點亮的「黃色」鴨子如夢幻般地閃耀著,成為一個巨大的亮點,讓人感受到一種優雅的氛圍,這樣的感受令人備感興趣。
 
愛河湾のアヒル黄色き淑気かな
皐月
〔永田満徳評〕
「アヒル黄色き」とは愛河湾に浮かぶ巨大な黄色いアヒルのパブリックアート「ラバーダック」2羽のこと。夜になると、愛河の川沿いの高層階のホテルや建物が綺麗に輝きだし、最高のイルミネーションとなる。ライトアップされた「黄色き」アヒルが幻想的に輝き、大きなアクセントとなっているところに「淑気」を感じた感性がおもしろい。
 

說書人的盤古開天傳說
餛飩
鄭如絜
〔永田満徳評論〕
「盤古開天」是關於天地創造的神話,敘述了一位名為盤古的神,將混沌的宇宙包裹如同蛋一般的狀態,然後分開天地,形成了世界。「餛飩」是台灣的季語,這種習俗自漢代就傳承至今,在冬至這天食用。文中描繪了一位能夠巧妙將餛飩與盤古開天神話相融合,並以生動手勢說故事的「說書人」。
 
語り手の盤古開天餛飩
鄭如絜
〔永田満徳評〕
「盤古開天」とは天地創造の神話で、盤古という神が混沌とした宇宙を卵のように包んでいた状態から、天と地を分けて世界を形成したという。「餛飩」は台湾の季語で、冬至に食べる習慣が漢代から伝わる。卵のような形が天地混沌のようなものに似ている餛飩と盤古開天の神話とをうまく取合せて、手振り身振りで説明している「語り手」を描いている。

 

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