月刊誌「俳句界」2月号!
〜俳句大学 Haiku Column 「今月の秀句」2019・2〜
◆俳句総合誌『俳句界』2月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「今月の秀句」から選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」1月号から毎月連載して行きます。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「難民の/口元に差し出す/マイクロフォン」の俳句が大会賞を受賞しているように、三行書きにしただけで散文的な国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行予定の4号では112人が500ページを数えます。
◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日に二行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆なお、総合俳句雑誌「俳句界」12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」3頁に渡って書いています。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
February aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆Le February de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
The February issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the February issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
今月の秀句(「俳句界」1月号)
※
Tia Baratawiria
●
fishing mackerel
speaking from heart to heart of father and son
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
The scene of a father and his son fishing together. They say nothing but communicate by heart.
ティア バラタウイリア
●
鯖釣り
父と息子の心と心の会話
〔永田満徳評〕
親が子を連れて釣場に来ている情景。二人は黙り合っているようでも以心伝心で伝え合っているのである。ここには心で繋がっている親子関係が表現されている。
※
Francesco Palladino
●
she gives me a liar in full sleep
autumn night
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
In the autumn long night, his girl friend appeared in his dream. He worries about her saying ‘liar’. He describes well their delicate relationship with his lover.
フランシスコ パラディノ
●
眠りの中で彼女は私に嘘つきだと言う
秋の夜
〔永田満徳評〕
人恋しさが深まる秋の夜長。夢枕に現れた恋人が「嘘つき」だと責める言葉に目覚めても気になって仕方がない。微妙な恋仲の関係をうまく詠んでいる。
※
たんぽぽ 亜仁寿
●
walnut pie
love comes through the stomach
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
She eats a walnut pie which must be delicious.We fell the love in different way,Here we fell the love by stomach .
たんぽぽ 亜仁寿
胡桃のパイ
愛は胃袋を通ってやって来る
〔永田満徳評〕
手作りの胡桃のパイを頬張っている場面である。よほど美味しかったのであろう。愛の感じ方は色々あるが、ここでは「胃袋」で感じているところがいい。
【7句】
※
Siu Hong
●
migratory birds
my daughter's voice on the phone
シウ ホング
●
渡り鳥
電話に娘の声
※
Angela Giordano
●
seagulls on the pier
boxes full of shimmering sardines
gabbiani sul molo
cassette piene di sardine scintillant
アンゲラ ギオルダノ
●
桟橋の鴎
ギラギラ光る鰯で一杯の箱
※
Sarra Masmoudi
●
astiquant une vieille argenterie
les lumières d'un matin d'automne
サラ マスモウディ
●
磨かれた古い銀製品
秋の朝の光
※
Starry Starry
●
leaf of paulownia -
portrait of the lady smiling in the old house
スターリー スターリー
●
桐一葉
古い家に微笑む女性の肖像画
※
Christiane Ranieri
●
travaux des rizières
la sueur de son front enlumine son sourire
クリスティアヌ ラニアリ
●
田んぼの労働
額の汗は笑顔を光らせる
※
Eric Despierre
●
fête au village
tes mains timides sur mes hanches
エリック デスピエール
●
村の祭り
私の腰に回したお前の恥ずかしそうな手
※
Agnes Kinasih
●
full moon
the sound of the violin from the old house
アグネス キナッシュ
●
満月
古い家からバイオリンの音
〜俳句大学 Haiku Column 「今月の秀句」2019・2〜
◆俳句総合誌『俳句界』2月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「今月の秀句」から選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」1月号から毎月連載して行きます。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「難民の/口元に差し出す/マイクロフォン」の俳句が大会賞を受賞しているように、三行書きにしただけで散文的な国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行予定の4号では112人が500ページを数えます。
◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日に二行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆なお、総合俳句雑誌「俳句界」12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」3頁に渡って書いています。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
February aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆Le February de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
The February issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the February issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
今月の秀句(「俳句界」1月号)
※
Tia Baratawiria
●
fishing mackerel
speaking from heart to heart of father and son
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
The scene of a father and his son fishing together. They say nothing but communicate by heart.
ティア バラタウイリア
●
鯖釣り
父と息子の心と心の会話
〔永田満徳評〕
親が子を連れて釣場に来ている情景。二人は黙り合っているようでも以心伝心で伝え合っているのである。ここには心で繋がっている親子関係が表現されている。
※
Francesco Palladino
●
she gives me a liar in full sleep
autumn night
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
In the autumn long night, his girl friend appeared in his dream. He worries about her saying ‘liar’. He describes well their delicate relationship with his lover.
フランシスコ パラディノ
●
眠りの中で彼女は私に嘘つきだと言う
秋の夜
〔永田満徳評〕
人恋しさが深まる秋の夜長。夢枕に現れた恋人が「嘘つき」だと責める言葉に目覚めても気になって仕方がない。微妙な恋仲の関係をうまく詠んでいる。
※
たんぽぽ 亜仁寿
●
walnut pie
love comes through the stomach
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
She eats a walnut pie which must be delicious.We fell the love in different way,Here we fell the love by stomach .
たんぽぽ 亜仁寿
胡桃のパイ
愛は胃袋を通ってやって来る
〔永田満徳評〕
手作りの胡桃のパイを頬張っている場面である。よほど美味しかったのであろう。愛の感じ方は色々あるが、ここでは「胃袋」で感じているところがいい。
【7句】
※
Siu Hong
●
migratory birds
my daughter's voice on the phone
シウ ホング
●
渡り鳥
電話に娘の声
※
Angela Giordano
●
seagulls on the pier
boxes full of shimmering sardines
gabbiani sul molo
cassette piene di sardine scintillant
アンゲラ ギオルダノ
●
桟橋の鴎
ギラギラ光る鰯で一杯の箱
※
Sarra Masmoudi
●
astiquant une vieille argenterie
les lumières d'un matin d'automne
サラ マスモウディ
●
磨かれた古い銀製品
秋の朝の光
※
Starry Starry
●
leaf of paulownia -
portrait of the lady smiling in the old house
スターリー スターリー
●
桐一葉
古い家に微笑む女性の肖像画
※
Christiane Ranieri
●
travaux des rizières
la sueur de son front enlumine son sourire
クリスティアヌ ラニアリ
●
田んぼの労働
額の汗は笑顔を光らせる
※
Eric Despierre
●
fête au village
tes mains timides sur mes hanches
エリック デスピエール
●
村の祭り
私の腰に回したお前の恥ずかしそうな手
※
Agnes Kinasih
●
full moon
the sound of the violin from the old house
アグネス キナッシュ
●
満月
古い家からバイオリンの音