日刊「人吉新聞」3/1(火) 付
〜被災した古里悼む句も〜
【内容】
被災した古里悼む句も
人吉出身永田さん
俳句集「肥後の城」出版
「阿蘇越ゆる春満月を迎へけり」
「一夜にて全市水没梅雨激し」
ー。
人吉出身で俳人協会熊本県支部長の永田満徳さん(67歳)=熊本市西区=は、平成24年から令和2年までに手掛けた句集「肥後の城」を出版した。
元高校教諭の永田さんは、昭和62年に俳句結社「未来図」(現在「秀麗」)に入会し、平成7年同社の新人賞を獲得。現在、熊本近代文学研究会会員、今村潤子主宰の俳誌「火神」の編集長を務める。
近年は画期的な取り組みとして、日本俳句協会と俳句大学を設立。インターネットを通じて国内外で俳句の交流を行う。
また、文学研究では夏目漱石、三好達治、蓮田善明、木下順二、三島由紀夫など熊本県ゆかりの作家を発掘し、研究を続けている。
今回出版したのは、平成24年に発刊した「寒祭」に続く第2句集。雄大な阿蘇の景色や熊本地震で崩壊した熊本城、豪雨に襲われた人吉を悼んだ句などが掲載されている。