【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

〜 新人賞・評論賞の公募 〜 一般社団法人 日本俳句協会 三賞

2025年01月10日 16時59分38秒 | 日本俳句協会 Japan Haiku Association

一般社団法人 日本俳句協会 三賞よりお知らせ!

〜 新人賞・評論賞の公募 〜

①  第1回 日本俳句協会(旧俳句大学) 新人賞

選考委員:大高翔(「藍花」主宰)、五島高資(日本俳句協会理事長.俳句大学副学長)、

仙田洋子(「天為」同人)、辻村麻乃(「篠」主宰)、永田満徳(日本俳句協会会長.

俳句大学学長)、松野苑子(「街」同人)

対  象:未発表句 30 句(資格制限なし、但し、多重投稿禁止)

応募締切:令和7年2月15日(火)

応募作品の送付先は下記のメールアドレスへ
永田満徳mail ; mitunori_n100@hotmail.com
俳句大学mail ; haiku_university@yahoo.co.jp

選考結果発表:令和7年3月1日(土)

 

 

② 第1回 日本俳句協会(旧俳句大学) 評論賞

選考委員:井上泰至(防衛大学校教授)、加藤直克(自治医科大学名誉教授)、

五島高資、永田満徳

対  象:俳句に関する評論(資格制限なし、8,000 字以内)

応募締切:令和7年2月15日(火)

応募作品の送付先は下記のメールアドレスへ
永田満徳mail ; mitunori_n100@hotmail.com
俳句大学mail ; haiku_university@yahoo.co.jp

選考結果発表:令和7年3月1日(土)

 

 

なお、第1回日本俳句協会(旧俳句大学)三賞のうちの「大賞」は各選考委員の推薦句集より決定する。

第1回 日本俳句協会(旧俳句大学) [大賞] 

対象:令和5(2023)年内に刊行された優れた句集の顕彰 

選考委員:岡田耕治(大阪教育大学教授)、木暮陶句郎(「ひろそ火」主宰)、
五島高資(日本俳句協会理事長・俳句大学副学長)、斎藤信義(「俳句寺子屋」主宰)、
仲寒蟬(「牧」代表)、永田満徳(日本俳句協会会長・俳句大学学長)

選 考:各選考委員の推薦句集


選考結果発表:令和7年2月3日(月)

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〜 季語で一句 62 〜 ◆2025年『くまがわ春秋』1月号 第106号◆

2025年01月07日 23時42分11秒 | 月刊誌「くまがわ春秋」

俳句大学投句欄よりお知らせ!

〜 季語で一句 62 〜

◆2025年『くまがわ春秋』1月号(第106号)が発行されました。

◆Facebook「俳句大学投句欄」で、毎週の週末に募集しているページからの転載です。

◆お求めは下記までご連絡下さい。

 ・info@hitoyoshi.co.jp 

 ☎ 0966-23-3759

 

永田満徳:選評・野島正則:季語説明

季語で一句(R7.1月号)

 

時雨(しぐれ)                       「冬―天文」

 

 辻井市郞

  •  

上千本しぐれてはるる下千本

【永田満徳評】

「上千本」「下千本」とは奈良県の吉野山のこと。下千本、中千本、上千本、奥千本はそれぞれの桜の見頃。標高の低い順に下千本から徐々に花を咲かせる桜の名所である土地の特色をよく描いている。

【季語の説明】

「時雨」は冬の初め、晴れていても急に雨雲が生じて、しばらく雨が降ったかと思うとすぐに止み、また降り出すということがある。本来は京都で見られる現象で、「北山時雨」などとも使われていたが、しだいに都会でも冬の通り雨を時雨と呼ぶようになった。時雨は降る様子から定めなさ、はかなさが本意とされてきた。

 

雪(ゆき)             「冬―天文」

 

藤澤迪夫

  •  

降る雪の騒吸うて黙吐きにけり

【永田満徳評】

「雪」は空気の振動を吸収してしまうので、音が遠くまで響きにくくなり、静かに感じる。「騒」と「黙」という対義語を使い、「吸う」と「吐き」と擬人化して、「雪」の音に対する物理的関係をうまく表現している。【季語の説明】

「雪」は大気中の水蒸気から生成される氷の結晶が空から落下してくる。やや高い温度では集まり、雪片をつくり、水分を含む湿った雪になる。直径1cmほどの小さなものを「粉雪」、綿状に集まったものを「牡丹雪、ぼたん雪、ぼた雪」と呼ぶなど、気温や湿度によって違う雪の性状はいくつかの呼び分けがある。

 

橇(そり)            「冬―生活」

 

辻井市郞

  •  

運命を犬橇に託して北極点

【永田満徳評】

「犬橇(のそ)」と言えば、映画『南極物語』で話題になった「犬橇」の犬のモデルになったタロとジロのことを思い起こす。「北極点」という極寒の地の過酷な運命に抗して生きる「犬橇」の犬たちの活躍をよく捉えている。

【季語の説明】

「橇」は雪や氷の上をすべらせて、人を乗せたり、荷物などの運搬をしたりするのに用いる。古くから雪国の主要な交通手段であった。普通、馬に曳かせるが、犬に曳かせるものもある。寒さに強く、持久力に優れている犬に牽かせる「犬橇」は身動きがとりにくい雪道での交通手段・荷物運搬にも活動の場を広げてきた。

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俳誌「雉」新年号 〜 現代俳句月評 〜

2025年01月06日 09時11分55秒 | 俳句
俳誌「雉」新年号!
〜 現代俳句月評 〜
【松永亜矢氏 句評】
 
全身の力抜きたき残暑かな 永田 満德
 
(「俳句」十一月号 蛇笏の忌より)
気象庁によると、一日の最高気温が二十五度以上の日は夏日、三十度以上だと真夏日、三十五度以上で猛暑日と言うそうである。残暑は立秋以降の暑さのことなので、たとえ暦の上では秋でも、每日が夏日、每日が残暑といつた地域が多いのではないか。そんな中でも動植物は一年のサイクルを乱さないよう懸命に生きている。「残暑」という季語。日々多くの人が実感するためか、比較的好まれる印象を受ける。しかし内容がパターン化され、平凡に陥る恐れがある。私は掲句の上五中七を繰り返し読み、「残暑」の世界を考えた。読むごとに奥の深い句だと思つた。夏の暑さにはない、やるせなさから心も体も解放したい。それが全身の力を抜きたいということなのではないか。八月以降、暑さに関係なく、色々な行事が増える頃でもある。忙しい合い間にふと立ち止まる作者だが、いつまでもそうしていられない。力を抜きたいのに抜くことのできない作者の姿を思う。
※「雉」、ご恵贈頂きありがとうございます。
※評者の松永亜矢氏より「読むごとに奥の深い句だと思つた」という、身に余るお言葉を頂きました。
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