カラフルなので、一般的に幕末くらいのお皿かと思われがちですが、けっこう時代があると思います。
天明~寛政期くらいはありそうです。
中期のダイナミックな色の配合の影響を十分に感じさせると思います。
幕末に近くなると、ダイナミックな配色が後退して、良くも悪くも刹那的な配色になる感じがします。
この時代特有の中国清朝の粉彩を利用した、不透明な盛り上げ絵の具で描かれています。
文化文政期以降の幕末の色絵皿には、この粉彩が影をひそめてしまうのが不思議です。
きっと、粉彩自体が輸入品で、コストが合わなくなったのが原因ではないでしょうか?
見込みに龍、周りに牡丹と蝶
最大直径約、34,5cm高さ約、6cm