古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

蓮と鷺の図・清朝磁器

2009年07月25日 17時37分55秒 | 中国古陶磁
暑中お見舞い申し上げます。

この蒸し暑い最中、ブログなどをご覧になって、さらに寝苦しい暑い夜を、お過ごしでしょうか。?

この息苦しさは、暑さだけのせいではなく、ひょっとすると、年齢から来るものもあるのかもしれせん。(笑)





これは、清朝後期くらいに、まじめに造られた作品と思います。

高台の内側には、釉薬がなく、本来は汎用品と思いますが・・・
絵付けは、かなり丁寧で、鍋島のような丁寧さですよね。




かなり、使用感があり、大小の擦り傷が、見込みについてありました。

いかにも景徳鎮窯で焼かれた感じで、わりと薄手で、持った感じも軽いです。

よく描かれていますが、全体として、伊万里に比べてかなり硬質な絵付けに感じます。




民族の美意識の違いというのは、不思議なもので、これを古伊万里と間違える人は、少ないでしょう。

中国人と日本人の美意識の決定的な違いは、線描にあって、
中国人は、硬質且つしなやかな強い線描を好む傾向があります。
日本人には、中国人好みの線では、やや硬く、息苦しく感じる場合もあるでしょう。

この傾向は、現代の、複製伊万里にも、必ず現れてきますので、覚えておくてと便利です。





直径、約24cm

    清朝後期