いま、ホテルの食事のメニューの偽装の一般化が問題化していますが・・・
マニフェストというメニューで票を得て、メニューとまったく違った政策を
とった政権政党がありましたが、それに比べれば、可愛いものだと思います。(笑)
一方、骨董の世界も、真贋はつきもので、
買うときに、いつも悩みますよね。(笑)
いつも買っている得意分野は、それほど悩まなくとも、
ジャンルが違うと、まったくといういうほど、わからない。
そんな中でも、絵付けのついている焼き物は、
なんとなく、分かる場合があります。
例えば、李朝染付とか、明末呉須赤絵とか・・
本物は、ホンモノらしい顔というか、絵付けがしてある。
それは、万国共通らしく、す~~と、胸に入る絵付けのことです。
「絵付けの付いた古陶磁は、真贋を隠しきれない」
という言葉が骨董の世界にあるそうですが、
これは、言い当て妙と思います。
絵の上手、下手ではありません。
本物は、概して、イヤミのない素直な絵付けにみえます。
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さて、そんな中で、専門外を買ってしまいました。(笑)
さて、これはどうでしょうか。。
古墳時代と言われる勾玉(まがたま)です。
石材は、出雲石と言われるグリーンジャスパー(青めのう)だそうです。
これは、限りなく黒にちかい深緑色をしています。
別名「碧玉」というそうです。
この深い緑色は、出雲石どくとくで、他にないそうです。
現在は、ほとんど取れない石という話です。
こちらは、表で、いくぶん穴が大きくなっています。
こちらから糸通しの穴を最初にあけたような気がします。
むかしは、機械などなく、竹串などの先に研磨剤を塗って、何日もかけて穴を開けたといいます。
大変な苦労ですよね。
奈良時代には、仏教が普及したせいか、勾玉は作られなくなりました。
ですから、天平、飛鳥、あたりは、まだ作られていたことになります。
こちら側は、玉の後ろ側で、糸通しの穴がいくぶん小さくなっていて、
最後に、ひっくり返して、穴を貫通したような感じがします。
おそらく力をいれすぎたのでしょうか、
まわりの薄い残り部分が破壊されて、いくぶん陥没しています。
約4cmほど、伝、群馬県出土、
こう言う、コノ字型勾玉は、群馬に多いとう説もあります。
5~6世紀の古墳時代ということになっています。
さて、どんなものでしょうか。。