古伊万里江戸後期物万歳

古伊万里江戸後期ものの魅力。

九谷焼 招き猫 昭和中期

2017年09月24日 11時29分56秒 | 招き猫
九谷焼の招き猫です。
昭和中期くらいの作品と思います。

平成も終わりころの作品と、
比べて、雰囲気が違いますよね。
これはこれで、味があります。



全体的に、おやじ顔とでも、
言いたいくらいの、渋い表情。
いま、この顔では、売れないのでは??
と、思うくらいの顔です。



九谷焼らいしい、丁寧なつくり。
猫の後ろ姿にも、手抜きがありません。
こういうところは、さすが、高級招き猫を、いまも作っている。
九谷焼ですね。

約、30センチ高さがあります。



わずかに、30~40年前後くらいの
時代の違いで、
人々の好み、強いて言えば、美的価値観までも、変わってしまう。
いい、例じゃないかとおもいます。



骨董品の面白さは、
まさに、この時代感覚の差をたのしむことにも、
もあるんじゃないでしょうか?



そうかんがえると、
それほど、古くない品物にも、
骨董的価値は、あることになります。



左、昭和中期ごろの猫。右、平成も終わるころの招き猫。
この二体の猫を比べてみると、
明らかに、違いがわかりますよね。

昭和中期の招き猫は、もう、二度と出来ない。
造れば、復刻版となってしまいます。

その筋の人がみれば、
オリジナルか、復刻版か、
すぐ、わかってしまうでしょうね。
時代霊のシワザ、なんでしょうね。(笑)

その時代霊とは、
ひとびとの生活様式、好み、ものの考え方、
などが基本になっているような気がします。
去年と今年は、たいして変わらないように思えても、
少しずつ、変化していき、とどまることは、ありません。
数十年という時を、経てみると・・
時代とともに、うつり変わっていくのが、よくわかりますよね。

その違いの一つは・・・
ネズミ退治の昭和の飼い猫から・・
いまやペットとしての、家族の一員となった猫たちとの違いも
あるんじゃないでしょうか?



コメント (16)
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