古伊万里江戸後期物万歳

古伊万里江戸後期ものの魅力。

明治伊万里・うさぎとトクサ紋の大鉢

2015年02月28日 15時34分08秒 | 明治伊万里染付
すこしづつ、春めいて来ましたよね。
あすから、三月。

にも、かかわらず、凄惨な少年犯罪も起きて、
なんとも、やり場のない感情をもちをもつ、今日ですよね。
もっと、早く、回りの大人たちが、気がついてやれなかったのかと、
残念な気持ちがします。
あの顔のあざの段階で、気がつかなかったものかと。。??

しかし・・・
家族って、分かり合っているようで、案外お互いの悩みをしらない場合が、
あるもの事実です。
 20年ほど前、母親に・・・
「あんたは、独身で幸せ、大変なのは、これから子育てのある弟」
と、なんどとなく、言われたことがあります。
私は、その言葉で、なんどとなく、傷つきました。(笑)
まあ、母親といえども、子供の気持ちを、その程度しか、理解できなんですね。

 私たちが、家族の悩みを、半分でも本気で、理解しようとする気持ちさえあれば、
いまある自殺者の半分くらいは、あるいは、防げるのかもしれない?そんな気がしました。

いま両親と同居していますが・・・
いま、ここで、こうして日記に書いている私でさえ、
いま、母親がなにに一番心を痛めているのか?
父親の悩みは、なにか?
なんて全然よく、わからないし、あまり知ろうともしないわけです。
見た目、元気なら、まあ、とりたてて問題ない、とうことにしているわけです。

これからは、家族の心の健康問題にも、すこしは関心を持って、
生きていこうと、思いましたね。。
この事件は、そんなことを、考えさせるきっかけになりました。。

************************


これは、明治期に作られた鉢ですね。
非常に緊張感ある絵付けで、兎が三羽かいてあります。

うしろにあるのは、おそらく木賊(とくさ)でしょう。
腎臓病の特効薬とも、むかしこれで、銅鏡を磨いたともいわれています。
日当たりのよい、湿地に自生しているようですね。。



この険しい表情の動物は、第二次世界大戦以前の動物絵の特徴と言われていて、
戦後の動物の表情は、もっと、やさしく、かわいくなるようです。



わたしの祖母は、明治生まれの人でした。
祖母は、生涯、犬猫は、かわいがって飼っていましたが、
幼年期のわたしが、猫を必要にかわいがると・・・
『しょせんは、畜生。人間のように可愛がっては、いけない。』
と、なんども、注意されました。



むかしの人は、動物に対してきびしい見方があったんですね。
常に、人間とは、一線を引くというか、
恐れに近いものがあったのかも?
そんな考えが、絵にもでているのかもしれませんね。


時代が替わって、いま、ペットは、人間の友人になったようですね。

直径31センチ。明治時代。




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20 コメント

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みやまつり様へ (不あがり)
2015-02-28 22:37:00
ホント家族というのは不思議です。私の親父お袋は死ぬまで自分の事しか考え無い人たちでした。子供事などどうでも良い。そんな人たちでした。それでいながら親に対して(自分たち)は絶対でした。勝手気ままに生きて死んで逝った感じでした。未だに何を考えていたのか判らない。ですから犬猫は仰るように畜生でした。私もそれに含まれておりました。自ら『親を尊敬するな』と言い切っていたお袋です。『そんなヤツは碌なものにならない。』言う事はあっていると思いますが。未だにそれは違っているだろうと思います。ナイスです。有難うございます。
返信する
> nipoonjmさん (宮松里(みやまつり))
2015-03-01 07:48:00
おはようございます。
そうですね。いま、動物を畜生とよぶ世代は、ありませんよね。
時代がかわりました。
たしかに、ペットは、人間を癒してくれますよね。

家族は、難しいですね。わかっているつもりでも判らないんですね。。
返信する
> padaさん (宮松里(みやまつり))
2015-03-01 08:00:00
おはようございます。
おかわりございませんか?
なかなか緊張感ある絵付けで、気に入っています。
そう、折れやすい木賊をも表現されていて、リアイテイがりますよね。
あとで、お伺いをいたしますね。^^
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> 元単(もとたん)さん (宮松里(みやまつり))
2015-03-01 08:06:00
おはようございます。
おお、ご実家に木賊がたくさん生えていましたか。。
ご実家の雪、ことしは、いかがでしたか?
このあたりでは、ほとんど見ません。
風情のある草ですよね。
いまは、動物を畜生などと呼ぶ人はいなくなりました。
あとで、おうかがいいたしますね。^^
返信する
> ことじさん (宮松里(みやまつり))
2015-03-01 08:12:00
おはようございます。
ぽちありがとうございます。
おお、うさぎ歳でしたか。
いま値段も落ち着いてきたので、そのうちご縁もできるでしょう。
あとで、お伺いいたしますね。^^
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> 不あがりさん (宮松里(みやまつり))
2015-03-01 08:35:00
おはようございます。
お伺いしたら、いまは、書き込みができないんですね。(笑)

家族って、なかなか厄介ですよね。(笑)
めかけの子として生まれ、本妻に引き取られて育った友人がいました。
本妻の子供とも上手くいかなくて、十代に外に出てしまい、そのごすぐ父親が他界。
親類の家で、大きくなったらしいです。
かれの『家族って何?』という問いに、私はうまく答えられませんでした。
人生って、その回答を探すための、旅なのかもしれせんね。

ただ、不ありさんの性格から想像すると、
不あがりさんのご両親はの性格は、本来あたたか人々だと思うんです。
子供にたいし上手く表現できないところがあった。
そんか感じがします。。。(^^♪
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この筆致の絵は、たまに見かけますよねえ。 (志維求堂)
2015-03-01 10:53:00
ウチに、大根ネズミの図の大鉢がありますが、それが似たような雰囲気ですわ。
平戸の職人の流れなんですかねえ?????
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> 志維求堂さん (宮松里(みやまつり))
2015-03-01 11:05:00
そう、さすがですね。平戸と思われましたか。
わたしも実は、平戸系窯ではないかと思っています。
こういうストイックな絵付けは、平戸系のような感じがします。
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確かに、目付きが鋭い兎ですね。 (kim*o_*115)
2015-03-01 12:43:00
一羽だけ色が違うのも、緊張感があります~。
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> きみおさん。 (宮松里(みやまつり))
2015-03-01 14:19:00
コメントありがとうございます。
あとで、伺いますね。
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