古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

金魚紋の鉢

2010年08月07日 11時10分33秒 | 古伊万里=鉢もの
ネットニュースを見ていましたら、
東京オリンピック以来、
初の一世帯あたりの自動車所有台数が減少したとでていました。
とくに南関東の減少率が高いとしています。
時代の大きな転換点が来ているような感じですよね。

けっこう人気のある金魚紋の鉢です。

描かれている金魚が実にユニークで、かわいいものです。
↓これは、へちゃむくれ顔の愛嬌のある金魚。

↓これは、真面目そうな金魚ですよね。

↓これは、ちょっとおしゃまな感じの金魚。

これらの金魚は、いまは実在しないそうです。
「大阪らんちゅう」という種類の金魚だといいます。
通称マルコといいます。
残念ながら、太平洋戦争をきっかけに絶滅してしまったそうです。

特徴としては、背びれが無く、らんちゅうのような瘤がない。
江戸時代に生まれ、大阪地方で盛んに飼育されましが、
大正・昭和初期に瘤のあるランチュウの流行と愛玩者の激減と
戦争のどさくさのダブルパンチで、全滅。
現在は熱心なファンが大阪らんちゅうの復元を試み、
ある程度成功してますが、
戦前の品種の血を引き継いでいるわけではないそうです。

                                最大直径21cm・高さ約10cm
                                                 江戸時代後期のころ



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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アレックスさん。 (宮松里(みやまつり))
2010-08-08 19:59:00
はい。うかがいます。。(*^^)v
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幸磨ちゃん。 (宮松里(みやまつり))
2010-08-08 20:00:00
ええでしょ。。
幸磨ちゃんラインの絵でしょう♪
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鉢と盃洗、両方に使えそうな器ですね ^^ (越前屋平太)
2010-08-08 22:24:00
なるほど~、背ビレが無いのは絵が下手っぴなんじゃなくて(笑)、そういう
種類だったんですね。古伊万里の金魚は大体このタイプの金魚ですもんね。。。
勉強になりました。ポチ☆ ^^
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Dr.Kさん。 (宮松里(みやまつり))
2010-08-09 05:26:00
おお”
益子でルーシー・リー展ですか!!ちょっと観たくなりました。
彼女の作品は、民芸調の中にも女性特有のエレガントさや、繊細さを持ち合わせた
稀有な作家さんですよね。
なんか、彼女の作品をみていると、日本でも外国でも評価される器ってこういうモノをいうんだと、
ヒントをくれているような気がします。
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平太さん。 (宮松里(みやまつり))
2010-08-09 06:37:00
おお”ダブルポチありがとうございます。
これ最初タイトルを杯洗としようと思ったんです。
足のある杯洗が少し多いので、鉢としました。(笑)

マルコという金魚は、数年前、古伊万里のお茶碗コレクターの方から
教えていただきました。
彼氏が言うには、お茶碗は、全方向鑑賞できて皿のように指向性がない。
蓋を開ければ、また、蓋と中の絵付けも別枠で鑑賞できる。
これほど、多面的に鑑賞できる伊万里はないそうです。
小型なので、お盆に載せて鑑賞する点も魅力といっていました。

お茶碗コレクションもなかなか味があり、いいなと思いつつも
なかなか買えないものですね。。(笑)
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こりゃ!!すごい・・・・宮崎駿の「ポニョ!!」の記念品か???と勘違いしました。 (がらくた・おやじ)
2010-08-09 12:29:00
デザイン力がすごい!!!
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こんにちはm(._.)m (ドラ)
2010-08-09 17:24:00
みやまつり さん

昔の人は往々にして、風情を楽しんでいたんですね。

ではm(._.)m
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がらくたおやじさん。 (宮松里(みやまつり))
2010-08-09 18:27:00
はじめまして。
なにかに似ているとおもったら、ポニョですか。。
こちらの方が古いので、本家ともうせましょうか??(笑)
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瓢箪さん。 (宮松里(みやまつり))
2010-08-09 18:28:00
はい。こころは、豊かだったようです。
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戦争で金魚の1種類が全滅しただなんて,びっくりですけれども,考えてみれば金魚どころではなかったわけですよね。 (B&B オークランド)
2010-08-13 17:51:00
それにしても,東京オリンピック以来初めての自動車所有台数減少だとは,本当に時代のターニングポイントですね。
昭和の急成長とともに生まれ育った身としては,なんとも感慨深いと言いましょうか,複雑な気持ちです。
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