【44~45ページ】
ぼくは煙草を吸わないから“煙草金持”だったのだ。煙草1本でパパイヤと交換し、その場で食べる。(中隊に持ってかえればなにかとうるさい。)竿には落花生とかとうもろこしや芋のたぐいが干してある。落花生を食べてみたらとてもおいしかった。
日曜日になると、毎日出かけてゆきパウルというと人と友達になる。
彼はぼくにバナナをくれたり、パンの実れたりするので、ぼくは煙草を1箱やった。パウルは「うわーっ、大サービス」といってうれしがった。---|
「オレの畑には豆とか煙草とか芋とか何でもある。足さえ良かったら、畑からタピオカをとってきてタピオカもちを作ってやったのに-------」 という。
【49ページ】
ぼくは使役に出て作業中でも、土人たちに出会うと煙草で果物とコーカンした。
中隊には“鬼の古兵”がいるから、そんなのどかな気分になるだけでビンタだったから、中隊外に出ることを好んだ。
ぼくが好んだのは、モンキーバナナとパンの実だった。
[ken]原地の人たち、乾燥した煙草の葉を柔らかい植物の葉に包んで吸っていたようです。水木さんが、本人用に配給された紙巻煙草を持っていくと、やはり格段に美味しいらしく、原地の人たちから大歓迎されたのですね。
ぼくは煙草を吸わないから“煙草金持”だったのだ。煙草1本でパパイヤと交換し、その場で食べる。(中隊に持ってかえればなにかとうるさい。)竿には落花生とかとうもろこしや芋のたぐいが干してある。落花生を食べてみたらとてもおいしかった。
日曜日になると、毎日出かけてゆきパウルというと人と友達になる。
彼はぼくにバナナをくれたり、パンの実れたりするので、ぼくは煙草を1箱やった。パウルは「うわーっ、大サービス」といってうれしがった。---|
「オレの畑には豆とか煙草とか芋とか何でもある。足さえ良かったら、畑からタピオカをとってきてタピオカもちを作ってやったのに-------」 という。
【49ページ】
ぼくは使役に出て作業中でも、土人たちに出会うと煙草で果物とコーカンした。
中隊には“鬼の古兵”がいるから、そんなのどかな気分になるだけでビンタだったから、中隊外に出ることを好んだ。
ぼくが好んだのは、モンキーバナナとパンの実だった。
[ken]原地の人たち、乾燥した煙草の葉を柔らかい植物の葉に包んで吸っていたようです。水木さんが、本人用に配給された紙巻煙草を持っていくと、やはり格段に美味しいらしく、原地の人たちから大歓迎されたのですね。
[Pages 44-45]
I was a "tobacco rich man" because I did not smoke. I would trade a cigarette for a papaya and eat it on the spot. (If I brought them back to the company, they would be very noisy.) On the pole, there were dried peanuts, corn, and potatoes. I tried the peanuts and they were very tasty.
On Sundays, I would go out and make friends with a man named Paul.
He gave me bananas and bread, and I gave him a pack of cigarettes, and he said, "Wow, that's a great service! ---"
I have beans, tobacco, potatoes, and everything else in my field. If only I had a good foot, I would have taken some tapioca from the field and made tapioca rice cakes. -------
[page 49]
When I was working on a mission, I used to smoke and coke fruits with the natives whenever I met them.
I preferred to go outside the company because there were "old demons" in the company and I would get a slap in the face just for being in such an idyllic mood.
I preferred monkey bananas and breadfruit.
[ken] The people in the wilderness, it seems, smoked dried tobacco leaves wrapped in soft plant leaves.
When Mr. Mizuki brought the rationed paper cigarettes for his own use, they still seemed to taste much better, and were greatly welcomed by the people of the wilderness.