今日は、25周年記念で、従来の本坊ではなく、
青葉殿の大会場での公演。
椅子席400席用意されていたが、立見が80人ぐらいの
500名弱の大入満員。
上方落語協会会長の桂三枝師匠と
NHKのちりとてちんの「草原」役の吉弥さんの
出演での、御来場が多いのか。
私は、ご贔屓の鶴二さん、目当てですが。
ただ、舞台はスポットを入れても、照度不足。
お寺だけに、これ以上の明るさは、不要のものか。
開口0番・・・・・・・・・・・須磨寺小笑・・「親子酒」
なんと、住職さんがでて来てのご挨拶と思いきや、落語を一席。
大入満員で、息苦しいですが、万が一何かありましても、
本職の方で責任をもって、・・・・・・・・、やらして頂きますと。
演目は、「親子酒」。・・・・・・なかなかの出来。
老婆心ながら心配して聞いていたが、老人中心に笑い。
普段、仏を相手にしているだけに、度胸は十分。
生きている人間なんか、へとも思われないのか・・・たっぷり15分。
一、桂三幸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くもんもん式学習塾」
繁昌亭のニコスカードを申し込みと、抽選に当り、
クロネコヤマトのメール便で届いたのは、
なんと、「桂三枝の色紙」・・・・・師匠の色紙・・・もろうて・・・・。
「いや、一生、家宝にします」と・・。
話は、やくざが不況で、新ビジネスをと、学習塾を!
「学力」プラス「根性」で、それなりの成果をあげていく。
学校で「しつけ」、塾で「根性」。案外流行るかもしれませんな。
三幸さん、6年目の話ップリ。
でも三枝師匠の他の人に語られる噺は、やはりよう出来ていますな。
「鯛」、「宿題」のように、何度聞いても面白いという時点で、
古典でおます。
二、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
今や、上方落語の超売れっ子。
6~7月の地方の落語会は、既に完売。
でて来るなり「、桂吉弥、またの名を、徒然亭草原」と・・・・。
「ちりとてちん」終わってしまいましたが、それに比べて
今の、「瞳」・・・・・・。
役者も豪華で、ずるいですな。
西田敏行、菅井きん、前田吟、木の実ナナ。
それでも、おもしろありまへんなぁ。
演目は、「ちりとてちん」。
今年に」なって100回以上は、演じているのでは。
噺はおもしろい。吉弥味あり。
喜ぃさんの、旦さんへの、おべんちゃら。
「白菊」、「鯛の刺身」、「茶碗むし」、「鰻のしろごはん」
吉弥さんの、一番おもしろいところ。
喜ぃさんの、目がよろしいな。
この、「ちりとてちん」いつ封印するのか、はたまた
他の者が、演じるのが、憚るぐらいの、十八番にするのか。
吉弥さんの「ちりとてちん」まだまだ興味は続きます。
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」
25年間の、ご贔屓への御礼。
噺は、「花筏」。関取の最高位は、昔は「大関」であったと。
梅團冶さん、体つきもピッタリ。声もピッタリ。
噺は、土俵の真ん中で、大の男が、涙をポロポロ・・・・・。
涙というのは、橋下知事や無いけれど、感情を揺さぶるもの。
相撲はおもわずの結果・・・・・・・・。
この会を、25年間続けられたこと自体が、白星。
まさに、梅團冶さん、
「大関」にあたいする貫禄の、大一番でした。
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
梅團冶さんと、共に会を支えてこられた鶴二さんの高座。
前半の、「宇治のほたる踊り」だけを残して、
色事根問いをはしおって、
「ヒザツキ」と俳名の「一二三(ひふみ)」をもって稽古屋ヘ。
鶴二さん、お師匠さんの謡、踊りの仕草色っぽくて、うまいなぁ。
(会場からも、何度も、おもわず拍手)
サゲは、今までは
○「色事できるお稽古は」
△「そんなんうちではできまへん」
○「何で」
△「いや、色は指南の他でございます」
ですが、
今日の、鶴二さんは違って、更に
「清元」の見本を示し、「スリバチ」の見本を持って帰らし、
ここでも、御上手。(拍手、拍手)
喜ぃやん、屋根に上がって「ケムリタツ」、「ケムリタツ」
下から、火事かいな、「どこで」
「海山越えて」・・・・・・・・・・。
「そんなに、離れているなら、火事は大丈夫」
初演出の出会いに、感激。
鶴二さん独自ですか、誰か教えてください。
それにしても、落語の世界にどっぷりと堪能させてくれる
鶴二さんは、「関脇」か。
末は「大関」、名誉な「横綱」へと、応援しまっせ。
五、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「?(米寿の祝い)」
三枝師匠の、生落語、40年前の「花色木綿」以来。
出て来られただけで、大喝采。
今や、上方落語協会・会長。
天満天神繁昌亭をつくって頂き、この落語ブームの
一番の功労者。
まずは、この須磨落語会への支持、お客様への感謝と
引き続きのご贔屓と・・・・・・・・のご挨拶。
ご夫婦の話しから・・・・ネタヘ。
題はわからず、「喜寿のお祝いでの、老夫婦と家族の話し」
しかし、話術とは、不思議なもの、おそれいりました。
「あなた」という、おばぁさんに
「はぁー」とおじいさんが答えるだけで、
大いに、「笑い」がくる。・・・なに・・・なぜ・・。
何なのこれ。・・・「はぁー」だけでっせ。
笑いを極めると、何でも、おもしろくできるのか。
枝雀師匠の「緊張と緩和」が
「あなた」、「はぁー」に凝縮されているのか。
書いていても、読まれている方も、何が面白いのか。
やはり、間合いと、空気ですな。
噺は、息子の名前を間違う親に、逆らわずに、返事していると
「あいつは、アカン、もう自分の名前もわからんようになっとる」
という、オチ。
88才の父。60才の息子が、題材になる。高齢者社会。
三枝師匠、時代の変化に、やはり敏感ですな。
でも、創作落語中心に活躍している、三枝師匠を会長におしあげる
落語協会の、おおらかさ、懐の深さは、すごいですな。
今後ますます、地域寄席も含めて、上方落語の発展に、
三枝師匠、もう一仕事、お願いしまっせー。
第120回・須磨寺落語会・25周年記念
2008年5月4日(日)PM2;00開演
須磨寺青葉殿
0、須磨寺亭小笑・・・・・・・開口0番、「親子酒」
一、桂三幸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くもんもん式学習塾」
二、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」
中入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
五、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「?(米寿の祝い)」
次回の予告~121回・須磨寺落語会
7月13日(日)14時開演・須磨寺本坊にて
出演者・梅團冶・鶴二・三喬・喬若・そうば
青葉殿の大会場での公演。
椅子席400席用意されていたが、立見が80人ぐらいの
500名弱の大入満員。
上方落語協会会長の桂三枝師匠と
NHKのちりとてちんの「草原」役の吉弥さんの
出演での、御来場が多いのか。
私は、ご贔屓の鶴二さん、目当てですが。
ただ、舞台はスポットを入れても、照度不足。
お寺だけに、これ以上の明るさは、不要のものか。
開口0番・・・・・・・・・・・須磨寺小笑・・「親子酒」
なんと、住職さんがでて来てのご挨拶と思いきや、落語を一席。
大入満員で、息苦しいですが、万が一何かありましても、
本職の方で責任をもって、・・・・・・・・、やらして頂きますと。
演目は、「親子酒」。・・・・・・なかなかの出来。
老婆心ながら心配して聞いていたが、老人中心に笑い。
普段、仏を相手にしているだけに、度胸は十分。
生きている人間なんか、へとも思われないのか・・・たっぷり15分。
一、桂三幸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くもんもん式学習塾」
繁昌亭のニコスカードを申し込みと、抽選に当り、
クロネコヤマトのメール便で届いたのは、
なんと、「桂三枝の色紙」・・・・・師匠の色紙・・・もろうて・・・・。
「いや、一生、家宝にします」と・・。
話は、やくざが不況で、新ビジネスをと、学習塾を!
「学力」プラス「根性」で、それなりの成果をあげていく。
学校で「しつけ」、塾で「根性」。案外流行るかもしれませんな。
三幸さん、6年目の話ップリ。
でも三枝師匠の他の人に語られる噺は、やはりよう出来ていますな。
「鯛」、「宿題」のように、何度聞いても面白いという時点で、
古典でおます。
二、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
今や、上方落語の超売れっ子。
6~7月の地方の落語会は、既に完売。
でて来るなり「、桂吉弥、またの名を、徒然亭草原」と・・・・。
「ちりとてちん」終わってしまいましたが、それに比べて
今の、「瞳」・・・・・・。
役者も豪華で、ずるいですな。
西田敏行、菅井きん、前田吟、木の実ナナ。
それでも、おもしろありまへんなぁ。
演目は、「ちりとてちん」。
今年に」なって100回以上は、演じているのでは。
噺はおもしろい。吉弥味あり。
喜ぃさんの、旦さんへの、おべんちゃら。
「白菊」、「鯛の刺身」、「茶碗むし」、「鰻のしろごはん」
吉弥さんの、一番おもしろいところ。
喜ぃさんの、目がよろしいな。
この、「ちりとてちん」いつ封印するのか、はたまた
他の者が、演じるのが、憚るぐらいの、十八番にするのか。
吉弥さんの「ちりとてちん」まだまだ興味は続きます。
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」
25年間の、ご贔屓への御礼。
噺は、「花筏」。関取の最高位は、昔は「大関」であったと。
梅團冶さん、体つきもピッタリ。声もピッタリ。
噺は、土俵の真ん中で、大の男が、涙をポロポロ・・・・・。
涙というのは、橋下知事や無いけれど、感情を揺さぶるもの。
相撲はおもわずの結果・・・・・・・・。
この会を、25年間続けられたこと自体が、白星。
まさに、梅團冶さん、
「大関」にあたいする貫禄の、大一番でした。
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
梅團冶さんと、共に会を支えてこられた鶴二さんの高座。
前半の、「宇治のほたる踊り」だけを残して、
色事根問いをはしおって、
「ヒザツキ」と俳名の「一二三(ひふみ)」をもって稽古屋ヘ。
鶴二さん、お師匠さんの謡、踊りの仕草色っぽくて、うまいなぁ。
(会場からも、何度も、おもわず拍手)
サゲは、今までは
○「色事できるお稽古は」
△「そんなんうちではできまへん」
○「何で」
△「いや、色は指南の他でございます」
ですが、
今日の、鶴二さんは違って、更に
「清元」の見本を示し、「スリバチ」の見本を持って帰らし、
ここでも、御上手。(拍手、拍手)
喜ぃやん、屋根に上がって「ケムリタツ」、「ケムリタツ」
下から、火事かいな、「どこで」
「海山越えて」・・・・・・・・・・。
「そんなに、離れているなら、火事は大丈夫」
初演出の出会いに、感激。
鶴二さん独自ですか、誰か教えてください。
それにしても、落語の世界にどっぷりと堪能させてくれる
鶴二さんは、「関脇」か。
末は「大関」、名誉な「横綱」へと、応援しまっせ。
五、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「?(米寿の祝い)」
三枝師匠の、生落語、40年前の「花色木綿」以来。
出て来られただけで、大喝采。
今や、上方落語協会・会長。
天満天神繁昌亭をつくって頂き、この落語ブームの
一番の功労者。
まずは、この須磨落語会への支持、お客様への感謝と
引き続きのご贔屓と・・・・・・・・のご挨拶。
ご夫婦の話しから・・・・ネタヘ。
題はわからず、「喜寿のお祝いでの、老夫婦と家族の話し」
しかし、話術とは、不思議なもの、おそれいりました。
「あなた」という、おばぁさんに
「はぁー」とおじいさんが答えるだけで、
大いに、「笑い」がくる。・・・なに・・・なぜ・・。
何なのこれ。・・・「はぁー」だけでっせ。
笑いを極めると、何でも、おもしろくできるのか。
枝雀師匠の「緊張と緩和」が
「あなた」、「はぁー」に凝縮されているのか。
書いていても、読まれている方も、何が面白いのか。
やはり、間合いと、空気ですな。
噺は、息子の名前を間違う親に、逆らわずに、返事していると
「あいつは、アカン、もう自分の名前もわからんようになっとる」
という、オチ。
88才の父。60才の息子が、題材になる。高齢者社会。
三枝師匠、時代の変化に、やはり敏感ですな。
でも、創作落語中心に活躍している、三枝師匠を会長におしあげる
落語協会の、おおらかさ、懐の深さは、すごいですな。
今後ますます、地域寄席も含めて、上方落語の発展に、
三枝師匠、もう一仕事、お願いしまっせー。
第120回・須磨寺落語会・25周年記念
2008年5月4日(日)PM2;00開演
須磨寺青葉殿
0、須磨寺亭小笑・・・・・・・開口0番、「親子酒」
一、桂三幸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「くもんもん式学習塾」
二、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」
中入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
五、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「?(米寿の祝い)」
次回の予告~121回・須磨寺落語会
7月13日(日)14時開演・須磨寺本坊にて
出演者・梅團冶・鶴二・三喬・喬若・そうば