土曜の昼席なのに、150名の大入り満員。
さわやかな、五月晴れの昼下がり、心地好い落語を満喫。
開港0番は、「う」。で、牛若丸と弁慶・・・文太師匠。
三条大橋の牛若丸が登場のシーンで、
笛の名手、あさ吉さんが、下座にて参加。
文太師匠が、「どこからか聞こえる、笛の音。」
「チャラ・ラーラ・ラ。チャラ・ラ・ラ・ラ」と何度も前振りをして
「さあ、どうぞ。」・・・・・・・。
でも、横笛の音色は、通常の曲。
チャルメラの曲を期待する私たちが、下衆なのか。
あさ吉さんの真面目さが出た、シーンでしたなぁ。
まあ落語にでてくる、牛若丸と弁慶は、言わずと知れた「青菜」
「鞍馬から牛若丸がいでまして、名も九郎判官、義経、、、、、弁慶」
がありますが、あと「こぶ弁慶」も・・・。
一、桂左ん吉・・・・・・・・・・「いらち俥」
昨日に続いての、「いらち俥」。・・・この噺、今、流行か。
たまさんの、十八番と思いきや、この1年に、
たまさん、かい枝さん、染太さん、左ん吉さん、と。
左ん吉さんでは、昨年の8月の池田についで2回目。
左ん吉さんの舞台、元気、はつらつ、オロナミンC。
最初の頼りない車夫で、人力車がひっくり返りそうになるシーンで
着物の裾が乱れ、下着が見えるまで、熱演。
元気の良い車夫の行き場所は、「箕面」
昨日の「天の橋立」とは違い、近くで、良かった、良かった。
(鷺とりか)
市電との衝突シーンは、もう少しドキドキ感が欲しいか。
前より、安心して聞けたし、前だったので、
顔の表情の豊かさも見れました。
ぼちぼち、開口一番ではない出番の会へ行き、
ほかのネタも聞いてみたいですな。
二、桂あさ吉・・・・・・・・・・「あくびの稽古」
初めての出会い。
吉弥さん、よね吉さん、吉坊さんと、吉朝門下恐るべしと、
期待の筆頭弟子の登場。
しかし、声は小さく、上品。
あくびの稽古という、古典落語が、今日初めてデビューする
新鮮さというより、煉れていない、新作落語に聞こえてしまう。
通常の「風呂のあくび」、「将棋のあくび」もなく。
「ふぁー、あぁー・・・」
「お連れ様は、下地できておられる。」とのサゲであったが、
客席が、「ふぁー、あぁー・・・」とあくびの稽古にならぬ様。
次の、機会に、期待、期待。
三、桂文太・・・・・・・・・・・・「百人坊主」
江戸落語で「大山詣り」。
酒で暴れて、源太の頭を剃るシーン。
文太師匠、上手いですな。
「ショリ、ショリ、ショリ。」・・「ザク、ザク、ザク。」
床屋になれる位の、剃刀の使い方、扱い方。
サゲは、「怪我(毛が)、無かって良かった」と。
文太師匠、全篇、大山詣りの雰囲気。
文太師匠の、噺のレパートリの豊富さは凄い。
田辺寄席に、通えば、一年で、36席。
三年で、上方落語の定番と逸品が網羅。
来月の、「ぜんざい公社」、「崇徳院」、「ん廻し」と
どれも、今から、楽しみですな。
四、桂米左・・・・・・・・・・・・「親子茶屋」
マクラで、米朝師匠の怪我の話。
5月の連休の最中に、頚椎をまた。
小米朝が一緒にいたのに、後ろから突いたとか突かぬとか。
今、医師団が問題にしているのは、
通常の治療を行なうのか、
人間国宝だけに、修復なのか、と。
本日の、噺は、米左さんもいう
三代目春團冶師匠を意識せざる得ない「親子茶屋」
でも、良かったです。
この噺、前半の座敷での、
「親が大事か、おなごが大事か、・・頭から、秤にも、天秤にも・・・」
からの、せがれと、お父っあんの掛け合い。
おもしろいですな。三代目はここが秀逸ですが。
米左さんも・・・おもしろおます。
後半は、後半で、鳴り物が入ってのお茶屋の場。
「狐つり」で遊ぶ、上方落語の粋さ全開のネタ。
米左師匠の「親子茶屋」・堪能させて戴きました。
五、桂小米・・・・・・・・・・・・「夏の医者」
田舎の百姓言葉が、ピッタリ。
お顔の色も、日焼けか、酒焼けか、黒くて、ピッタリ。
ウワバミに食べられても、田舎の人なら、都会人みたいに
バタバタしないで、これぐらい落着いているだろうと。
ウワバミも下剤を飲まされ苦しむなんぞ、、さもあらん。
ゆっくりと時間が経つ。
夏の、山路が、目の前に。
小米師匠の十八番の、「夏の医者」で、またまた満喫。
本日は、文太師匠、米左師匠、小米師匠の三席とも、
じっくり、たっぷりと落語を堪能させて戴きました。
第459回・田辺寄席
2008年5月17日(土)PM1:40開演
阿倍野青年センター
一、桂さん吉・・・・・・・・・・「いらち俥」
二、桂あさ吉・・・・・・・・・・「あくびの稽古」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・「百人坊主」
中入り
四、桂米左・・・・・・・・・・・・「親子茶屋」
五、桂小米・・・・・・・・・・・・「夏の医者」
さわやかな、五月晴れの昼下がり、心地好い落語を満喫。
開港0番は、「う」。で、牛若丸と弁慶・・・文太師匠。
三条大橋の牛若丸が登場のシーンで、
笛の名手、あさ吉さんが、下座にて参加。
文太師匠が、「どこからか聞こえる、笛の音。」
「チャラ・ラーラ・ラ。チャラ・ラ・ラ・ラ」と何度も前振りをして
「さあ、どうぞ。」・・・・・・・。
でも、横笛の音色は、通常の曲。
チャルメラの曲を期待する私たちが、下衆なのか。
あさ吉さんの真面目さが出た、シーンでしたなぁ。
まあ落語にでてくる、牛若丸と弁慶は、言わずと知れた「青菜」
「鞍馬から牛若丸がいでまして、名も九郎判官、義経、、、、、弁慶」
がありますが、あと「こぶ弁慶」も・・・。
一、桂左ん吉・・・・・・・・・・「いらち俥」
昨日に続いての、「いらち俥」。・・・この噺、今、流行か。
たまさんの、十八番と思いきや、この1年に、
たまさん、かい枝さん、染太さん、左ん吉さん、と。
左ん吉さんでは、昨年の8月の池田についで2回目。
左ん吉さんの舞台、元気、はつらつ、オロナミンC。
最初の頼りない車夫で、人力車がひっくり返りそうになるシーンで
着物の裾が乱れ、下着が見えるまで、熱演。
元気の良い車夫の行き場所は、「箕面」
昨日の「天の橋立」とは違い、近くで、良かった、良かった。
(鷺とりか)
市電との衝突シーンは、もう少しドキドキ感が欲しいか。
前より、安心して聞けたし、前だったので、
顔の表情の豊かさも見れました。
ぼちぼち、開口一番ではない出番の会へ行き、
ほかのネタも聞いてみたいですな。
二、桂あさ吉・・・・・・・・・・「あくびの稽古」
初めての出会い。
吉弥さん、よね吉さん、吉坊さんと、吉朝門下恐るべしと、
期待の筆頭弟子の登場。
しかし、声は小さく、上品。
あくびの稽古という、古典落語が、今日初めてデビューする
新鮮さというより、煉れていない、新作落語に聞こえてしまう。
通常の「風呂のあくび」、「将棋のあくび」もなく。
「ふぁー、あぁー・・・」
「お連れ様は、下地できておられる。」とのサゲであったが、
客席が、「ふぁー、あぁー・・・」とあくびの稽古にならぬ様。
次の、機会に、期待、期待。
三、桂文太・・・・・・・・・・・・「百人坊主」
江戸落語で「大山詣り」。
酒で暴れて、源太の頭を剃るシーン。
文太師匠、上手いですな。
「ショリ、ショリ、ショリ。」・・「ザク、ザク、ザク。」
床屋になれる位の、剃刀の使い方、扱い方。
サゲは、「怪我(毛が)、無かって良かった」と。
文太師匠、全篇、大山詣りの雰囲気。
文太師匠の、噺のレパートリの豊富さは凄い。
田辺寄席に、通えば、一年で、36席。
三年で、上方落語の定番と逸品が網羅。
来月の、「ぜんざい公社」、「崇徳院」、「ん廻し」と
どれも、今から、楽しみですな。
四、桂米左・・・・・・・・・・・・「親子茶屋」
マクラで、米朝師匠の怪我の話。
5月の連休の最中に、頚椎をまた。
小米朝が一緒にいたのに、後ろから突いたとか突かぬとか。
今、医師団が問題にしているのは、
通常の治療を行なうのか、
人間国宝だけに、修復なのか、と。
本日の、噺は、米左さんもいう
三代目春團冶師匠を意識せざる得ない「親子茶屋」
でも、良かったです。
この噺、前半の座敷での、
「親が大事か、おなごが大事か、・・頭から、秤にも、天秤にも・・・」
からの、せがれと、お父っあんの掛け合い。
おもしろいですな。三代目はここが秀逸ですが。
米左さんも・・・おもしろおます。
後半は、後半で、鳴り物が入ってのお茶屋の場。
「狐つり」で遊ぶ、上方落語の粋さ全開のネタ。
米左師匠の「親子茶屋」・堪能させて戴きました。
五、桂小米・・・・・・・・・・・・「夏の医者」
田舎の百姓言葉が、ピッタリ。
お顔の色も、日焼けか、酒焼けか、黒くて、ピッタリ。
ウワバミに食べられても、田舎の人なら、都会人みたいに
バタバタしないで、これぐらい落着いているだろうと。
ウワバミも下剤を飲まされ苦しむなんぞ、、さもあらん。
ゆっくりと時間が経つ。
夏の、山路が、目の前に。
小米師匠の十八番の、「夏の医者」で、またまた満喫。
本日は、文太師匠、米左師匠、小米師匠の三席とも、
じっくり、たっぷりと落語を堪能させて戴きました。
第459回・田辺寄席
2008年5月17日(土)PM1:40開演
阿倍野青年センター
一、桂さん吉・・・・・・・・・・「いらち俥」
二、桂あさ吉・・・・・・・・・・「あくびの稽古」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・「百人坊主」
中入り
四、桂米左・・・・・・・・・・・・「親子茶屋」
五、桂小米・・・・・・・・・・・・「夏の医者」