ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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松喬師匠「百年目」~江戸掘トラジャッル寄席

2009-03-07 21:59:06 | 笑福亭松喬一門
・・・・・・・・・・・・・立派な会場・江戸堀トラジャル寄席・・・・・・・・・

今日は、一人での落語会と思いきや、会場に入れば、
顔馴染みの、I氏とO嬢さんが前列に坐っておられた。
寂しがりやの私には、良かった、よかった、好かった。



一、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「二人癖」


噺は、「二人癖」、「一杯呑める」、「つまらん」の口癖を直そうと。

「つまらん」と言わそうという、必死さが薄い分だけ
笑いも薄く感じる。

あとで三喬さんが言っていた、右喬さんに、例えば中華料理の円卓で、
「その料理こっちヘ回して」と言うと、皿を円卓の真ん中ヘずらす。
いくら回してもこちらへこない。・・・「何をしてんのや」と言うと、
「回すと、遠心力で飛ぶとイカンと思うて」・・ああなんと天然。

普段のおもしろさ、もっと高座に出ればと・・・・。

必死さが、逆におもしろさが出るのに。
客が優位に立たした方が楽して、笑いが取れるのに。
天然の強み、もっと活かして欲しいですな。



二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「壷算」

まじめな喬楽さん、「壺算」。

これも、番頭さんが、困り果てる姿がもっとみて見たかった。
計算があわずに、パニックになる、こんなはずではないと。
何かおかしい、でもナゾガ解けずに、そのイライラ感が
どんどん、言葉も荒く、対応もぞんざいになっていく。
この噺の山場でおもしろいところ。

「壺算」、計算づくめにやると、逆におもしろさ半減。
もっと、御自分の名前のように、楽しんで頂いたら・・・。

客はその姿をみて、結構楽しいもんでっせ。


三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」

世の中、イライラすること多いですな。

まずは「朝日新聞」、ある時事件も無く、一面に愛鳥週間始まる。
その左下に、長柄川の鵜飼の記事。
思わず、おかしいやろ、クレイマーや無いけど、電話しました。

すると、鵜飼は宮内庁管轄でと訳の分らない返事。
担当、同調してくれて、今日は焼鳥やめときますわと。

JRで湖西線で、近江今津から小浜ヘ行った時。
大阪から乗ると、「途中で、12両の内、4両を切り離します」と、
アナウンス。真ん中の6両目に乗ると、どちらを切っても大丈夫と
安心して寝ていると、切り離したあと・・、前の4両だけが、今津ヘ。
後ろの8両を置き去りにして・・・・・・、おかしいやろ。

これも、クレイマーでは無いですが、JRヘ電話。
切り離すというのは、トカゲの尻尾切りでも、本体は大きい方やろ。
4両を活かして、8両の方を捨てるとは・・おかしいやろ・・・。

しばらく、おとなしく聞いていたJRの方、論理的にと言われるなら
言わせて頂きますが「、宇宙ロケット、あれは、切り離して最後に残るのは
八分の一か、十分の一ですよ。」と
「切り離すと言うのは分量の大小では無いのでないか」と・あはは・納得。

まあ、いつも、三喬さんのまくら噺は、視点が最高おもいろいですな。

噺は「月に群雲」、小佐田定雄作

どろぼう二人が、盗った品物を売りに。・・・・合言葉が。
客が「月に群雲(むらくも)」と言うと、その親父が「花に風」と。

稼いだものは、「九九八手観音」、「六福神」、「八面観音」など、
まともなものは一つも無い。

そのあと、その欠けた部分「二手」、「弁天さん?」を持ち込む者がいる。
四つ目を出すと、
「仏の顔も、三つまで」・・・。がサゲ。

まあ、どろぼうネタ得意の、三喬さんならではの
小佐田定雄さん作の「月に群雲」でおました。


四、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「百年目」


平成14年7月よりスタート、29回目の祈念落語会。
発足当時から、幹事さんから「百年目」、・「百年目」と言われていたので
今日は、上方の大ネタ中の大ネタ「百年目」を演ります。

桜ノ宮を舞台に、春らしい景色の中で、芸者や太鼓持ちと遊んで
バレタ番頭と、それを知った親旦那との、心の揺れ。

船場のお商売の性根を教えてくれる、「船場のビジネス教本」ですな。
船場続きの阿波座で聴いた、
松喬さんの「百年目」、一時間弱の大熱演でしたな。



第二十回・江戸堀トラジャル寄席
2008年3月7日(土)開演午後2時30分
ホスピタリティー2号館・7階

一、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「二人癖」
二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「壷算」
三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
お仲入
四、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「百年目」

09-17-75
コメント
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