ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

米朝一門新鋭落語会

2013-06-02 12:57:17 | 落語

久しぶりの落語会。
日曜の午後、本町へ。


今回は若手中心のいきのよい落語を・・・。

一、桂小鯛・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

最初二人で、うどん屋を冷やかすタイプ。
とま都さん、いや小鯛さんちょっと見ん間に大人になったようで、
でも逆に変に歳を撮りすぎたようで、随所に老人に見えるのは残念。

落ち着いてできるのと、上手なるのと、落語がおもしろいは、
それぞれ多少違う様な、贅沢なズレを感じた、小鯛さんの「時うどん」でおました。


二、桂雀太・・・・・・・・・・・・・「代書」

久しぶりの雀太さん。

笑福亭の骨太と、大師匠の枝雀さんの奇天烈さがミックスされて好演。

「代書」は、米団治さんが演じた代書屋に次々に客が訪れるタイプと、
定番、春団治師匠がやられるスマートな「代書屋」
枝雀師匠がやられた、得意のフレーズ「生年月日」「ポーンでえーす」が飛びだすタイプ、
でも、今回の雀太さん、一門の枝雀師匠を継承しながら、独自のキャラが大増幅

強烈な留五郎の登場で、第四のタイプと名づけたい・・・必聴。

期待<高座、で感激、感動、良かったです、
ずばりそのような雀太さんの「代書」でおました。


三、桂まん我・・・・・・・・・・・「皿屋敷」

さすが、落ち着きがある米朝一門の「皿屋敷」。
米朝さんのお膝元の姫路のハナシだけに、丁寧でいいのか悪いのか、
暑苦しさの前に涼しさが漂う、まん我さんでおました。


四、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・「にょろにょろ」

マクラもなしでいきなりキャッチボールからスタート。
主人公の勘九郎、洋食屋の倅で、料理の師匠でもある親父との葛藤。

途中、歌舞伎の中村勘九郎の勘三郎襲名の時の口上を
全編折り込みながらのすじたて。

最後には認められたオムライスだが、親父の最後の評価は
「まずまずだが、自分なりのものをつくれ、・・・創らねば」

歌舞伎の襲名と、洋食屋の伝統の味の継承をダブらせてのハナシだが、
正直言ってわざとらしく、力作の割りに笑いの少ないハナシに・・・。

演目は、あとで�氏に聞いたんですがこの洋食屋の屋号の「にょろにょろ」・・・。
オチも「ぴょんぴょん」とは・・・・・・・、、なんとなく納得しえる様なしえない様な。

最後まで落ち着き処のない創作落語でおました・・・。


五、桂米紫・・・・・・・・・・・・・「宗論」

「宗論」、キリスト教、対、仏教。
キリスト教にかぶれた息子が、親父と対立。

この噺、いつできたものなのか、明治・・・・?
こんなに価値観の多様性の中で生きている現代。

宗教の自由を教えこまれている私達には、対立を語るだけでタブーか。

ざぜか「宗論」は、私にとって
すんなりその世界に入ることができない数少ない演目の一つです。


六、桂南天・・・・・・・・・・・・・「替り目」

最初の車やのところも、うどん屋に燗をつけさすところもなく、
その間の、夫婦やりとりをたっぷりと事細かに演じる。

女房がおでんを買いに行ってからの、オヤジの懺悔まじりの言葉だけではなく、
目の前にしての、うだうだから女房に惚れているのが垣間見れる。

こんな、南天さんの、人間好き、たっぷりの優しさが、溢れかえる「替り目」。

噺を聴きながら、隣の嫁さんの様子を窺うごまめ・・・・・・・
「お母ちゃん、好き」・・・・・・・ほのぼのとしたこんな夫婦に憧れますな。


ヴィアーレ米朝一門新鋭落語会
2013年6月2日(日)午後3:00開演
本町ヴィアーレ

一、桂小鯛・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂雀太・・・・・・・・・・・・・「代書」
三、桂まん我・・・・・・・・・・・「皿屋敷」
四、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・「にょろにょろ」
仲入り
五、桂米紫・・・・・・・・・・・・・「宗論」
六、桂南天・・・・・・・・・・・・・「替り目」



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