ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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天神寄席6月席~紫陽花いろがわり

2013-06-25 23:36:37 | 笑福亭鶴二

繁昌亭の天神寄席に、鶴二さんがトリで出演。



一階席が半分にも満たない、鶴二さんファンの顔は多く見うけるが不入り。
こんな繁昌亭初めてでおます。


一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・・「色事根問」

いつものボサボサ頭で登場・・・・・・こんな事ありましたと。
電車の中での喧嘩であったり、最終電車で乗り口で人にあたって線路に落としたとか、
堂々と、これだけの話で、オチがないんですよ・・・と。

それって高座であり、会社で昨日あった事話してんのと違いまっせ。
誇張するなり、多少粉飾してでもおもしろくして貰わんと・・・。

「落ちた携帯、ドコモにも無いので、諦めてようみたら、もうエイヨ(au)」でしたとか、
まあ、たいしたことおまへんけど、なんかいうて欲しいもんですわ・・。

ハナシは、「色事根問」、一みえ、二おとこ、三カネ、四芸と、三金で粘って粘って、
四芸の「宇治の蛍踊り」まで辿り着けず、智六さんのモテル道は遠そうでおますな。


二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」

大ちゃん音頭で登場。

22年のベテラン、冷えきった客席をどう温めるのか注目の高座。
でも、笑いというのはいうのは枝雀師匠のいう「緊張と緩和」。

少ない客席で笑いもパラパラ、笑う間もなく緊張が続く
気が付くと「あぁ、裏が弱かったら、花色木綿にしときなはれ」の台詞。

“紫陽花いろがわり”といいながら、暗いままの舞台が続く。


三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・「半分垢」

楽珍さん、笑いなはれや、と・・・・でも今日の企画、無理がありますな。
色がわりということで皆、色にちなんだネタ出しをしてますが、私の場合、あかはアカでも垢。
汚いし、こじつけですし、まあ相撲取りの噺ですので、相撲のハナシを。

実は、息子さんが、朝青龍の付き人していたお相撲さん。
断髪式とかの、相撲界の裏バナシを紹介。

お客さんが10人ほど入場してこられ、あと、十分も時間が無いという時になって、
ネタ出しもしているので、このままでは終われないので「半分垢」演りますと・・・・これが秀逸。

最初の、仕込の部分を地語りで一気に喋り、それから最後の部分を話しだす。
こんなことができるんですね・・・・凄い、さすがベテラン、自由自在でおますな。
(昔、こんな参考書ありましたな)

空気が変わるのでしょうか、仲入り。


四、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」

色もんとしての、英華さんの登場。

色っぽくて、艶っぽくて、さのさに、都々逸、曲弾き・・・・・・、
三味線といい、ええ声でしっとりと。

華やか色の、英華さんでおます。

はんなりした空気で、ついにトリの鶴二さんの舞台へ。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」

“ねずみ”よりにもよって、グレー、ねずみ色。
紫陽花といいながら、無彩色の色気のない色。

でも、久しぶりの「ねずみ」ながら、さすがの舞台。
きっちと落語をすれば、それなりの笑いと満足が客席を埋め尽くす。

今日はね、卯之助ではなく、ねずみ屋の主人の卯兵衛の自然体、よろしおますな。

人情噺仕上げではくこの、ほんわか感・・・・鶴二さんの持ち味ですな。

中入り後に、きっちりと締まった天神寄席6月席、終演でおます。



天神寄席6月席~紫陽花いろがわり
2013年6月25日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・「半分垢」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」


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