![]() | 大阪ことば学 (岩波現代文庫) |
クリエーター情報なし | |
岩波書店 |
☆☆☆☆
大阪弁についての本だが、大阪のことばを通じて大阪の文化を解明してくれる。
なぜ大阪では「笑いの文化」が盛んになったのか、大阪は商人の街で、他人との関係
取引先やお客様との会話が大事とされる・・・。
喋り言葉の文化、相手への気配りは、語尾の「な」や「ねん」「か」「や」の助詞の多用に表れている。
それでいて、
この提灯、もろて往ぬで。
そいつ、れんげで二つ三つ殴ってほしいね。
この提灯のあとに「を」とか「は」の助詞を入れない曖昧さ。
こたつ・消えてんのん、誰も知らんかったがな。
新聞・読んでるときに用事言わんといて。
と、・の部分の助詞を省略する。強調なのか“いらち”で省略するのか、
でも落語でも、その助詞の部分は続けていう時もあれば、微妙に「間」をおくときもあり、
まさに、喋り言葉としての妙である。
笑いの部分でいうと、笑いというものは二つの視点の衝突、重層によって発生すると、
一つの視点の内部にとどまっていては笑いは生まれない。
ある視点から他の視点への乗り換え、大阪のことば、大阪の人が停滞を嫌い変化を好むということと、
大阪の人の笑いの志向とは、つながっていると・・・。
なんなと言わんとおもしろない、間がもてん。
自分の普段喋っている言葉はまさに、大阪ことばで
落語が好きなのもその世界のどっぷり感が好きなんでしょうな。
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