第9回・文昇の会
本日は仕事繋がりで、文昇さんの会へ。
会社の行事が、終わってから繁昌亭へ向かいますが、
間に合うのでしょうか。・・・・微妙❗
一、桂治門・・・・・・・・「つる」
本日、一番の収穫、この頃よく聴く機会の多い治門さんですが、
先輩の独演会の前座で登場、堂々とした高座。
頼もしい、噺のおもしろさを十二分味わせてくれる。
身近の噺家さんの活躍に、嬉しくなる一席。
二、桂文昇・・・・・・・・「文昇問題」
誘って頂いたお仲間に、聞くと、いつも「文昇問題」はあるらしい。
マクラの延長、寄せ集め、雑談、といった類。
今回は、日頃腹立たしく思っていること、・・・
スマホの持ち歩きや取扱い、車内でのマナーや、娘の結婚式でのご自分の衣装について、
そして鳥取での落語会での行き返りのチケットのことなど、
なぜか、あるある、“そうだ、そうだ”と納得して、また得心して、笑えないのは、
すべての話の、文昇さんの根底に流れている、“せこさ”でしょうか。
お客さんより下から攻めるのは、笑いの常套手段ですが、
“せこさ”とは、チョイ、違う様な、笑いのセンスにギャップを、
感じた「文昇問題」でおました。
三、伏見龍水・・・・・・「曲独楽」
「曲独楽」といえば、米八さんの代名詞でよく高座では見せて頂いていたのですが、
確か、米八さんのお師匠さんは、確か伏見紫水さんで、ひょっとすれば、
本日の龍水さんと米八さんとは、兄弟弟子か。
でも、独楽廻しは基本、ベーシックですが、笑いはたっぷりの芸。
「曲独楽」とか「大神楽曲芸」、多少のヒヤヒヤ感が良くて、
安定感があり過ぎると、難しい芸も簡単にみえて、スリル感が・・・。
でも贅沢は敵、・・・楽しい、初めての出会い、龍水さんの高座でおました。
四、桂文昇・・・・・・・・「嬶違い」
「嬶違い」、珍しい噺、私も米輔さんで一度聴いただけですが、
最初に、文昇さん、あまり演れないのは、基本面白くないからです・・と。
「今日聞いて、おもしろかったら、私の腕・・・・おもしろくなかったら、ハナシのせいだと」
それと、オチを私なりに今回、変えました・・・さて、どんなものか。
この噺、二軒の長屋で、嬶、嫁さんをもろうた者に、当日女房が入れ違ってしまったと、
実際にあったハナシなんですとが・・・・あれㇾ、嫁さん入れ違ったと話して、どうすんの、
その、ハプニングとその後の対応がこの噺のキモなのに、そこをバラシてしまうなんて?
オチは、「洗濯(選択)はつきもんですは」・・・・。
やはり、オーソドックスな、
隣同士で間取りも同じ、自分たちだけが、宿替え、引っ越しして、
女房は(へっついさんと同じように)家の付き物で入れ替えまひょと、
こちらの方が、洒落てますけど・・・・。
さて、今日の反応で、次回は文章さん、どちらのサゲをされるのか、興味ありますな。
五、桂文昇・・・・・・・・「高津の富」
この、よう出来た噺、爆笑編に出来なければ、そこは腕が・・・・・。
正直言って、不燃焼・・・。
最初の「鳥取の在の者」で始まる、ホラのオンパレードのところ、
さもありなんと、客まで騙してこの噺ははじまりますが・・・・。
騙せなければ、そのあとの笑いも、縮小気味。
昨年、車を買う時、「ね の 1365、番」で申しこんだのですが、
「1365 番」はとれますが、「ね」までは、保証できませんと、残念と諦めましたが、
・・・・一度、イオンの駐車場で「ね 1365」の車、見つけた事がありました。
落語ファンに間違いなし、羨ましい限りです。
笑い満載だと、普段何気なく聴いていた「高津の富」、
やはり難しい、大ネタなんでおますな・・・・・・。
第9回・文昇の会
2017年5月20日(土)午後6:00開演
天満天神繁昌亭
一、桂治門・・・・・・・・「つる」
二、桂文昇・・・・・・・・「文昇問題」
三、伏見龍水・・・・・・「曲独楽」
四、桂文昇・・・・・・・・「嬶違い」
仲入り
五、桂文昇・・・・・・・・「高津の富」
三味線・・・・・・・はやしや律子
鳴物・・・・・・・・・桂小留