ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

船場寄席~2024年3月30日午後2:00開演

2024-03-30 16:16:16 | 落語
船場寄席~2024年3月30日

一、シンデレラ・エキスプレス・「漫才」

最初に登場は、主催者でもあるシンデレラ・エキスプレスさん。打ちあわせないような世間話をしながら、最後はちょいとネタある話に。しゃべくり漫才のお手本みたいな漫才。いまコンビ別れする漫才師さんも多い中、楽屋も舞台も好きなことをしゃべって様になる。やはり、長年のコンビの信頼関係の賜物ですな。安心の高座。

二、笑福亭風喬・・・・・「相撲場風景」

得意の朝ドラ出演のマクラから。笑福亭の十八番、「相撲場風景」に。途中携帯が鳴るが、「もう終わるから。あとしばらくの辛抱やで」と噺の中に組み入れながらの落語。これも安定の風喬さんの「相撲場風景」でおました。

三、紅友美・・・・・・・「七色三味線」

ドイツ公演帰りの虹さん。都都逸に年寄り向けの座ったままの体操、そして最後は太棹での津軽三味線。柔から剛まで幅広くご披露・・・久しぶりの出会いでしたが、昔と変わらないかわいいお声でおましたで。

四、ビックリツカサ・・・・「マジック」

ビックリ、ビックリ、ツカサ、さんの登場。丁度ツカサさんにはやり易い大きさの会場とやり易い馴染みのお客さんばかり。「ビックリ、ビックリ、ツカサ」のお声聞いているだけで、どれだけツカサさんの舞台観ておられるか・・・。阿吽の呼吸が見える、船場寄席のツカサさんのマジックでおました。

五、酒井とおる・・・・・・・・「漫談」

くにおさんが亡くなられて、ピンでの舞台。でもお二人やっておられた漫才のとおるさんの台詞をつなげておられるだけで漫談になっている。でも、その三妙な間に「とお~る、ちゃん」というくにおさんの掛け声が聞こえそうです。
出てきて一歩も動いてないというギャグは言いたいし。マイクには正面に立たんとあかんし。立ち位置一つ決めるにもこれから試行錯誤ですな。
でも、一人しゃべりでも、あの懐かしいくにお・とおるが聴けるとはお客にとっては幸せでっせ。

六、林家染二・・・・・・・「いらち俥」

松竹の匂いのする中に吉本の染二さん。師匠の染丸さんがくにお・とおる師匠と仲が良かったのでと・・・。学校寄席での生徒さんをマクラにたっぷりと喋ってから、「いらち俥」へと。でもベテランになっても、あの大きな声は凄いですな。
私も、落語するときは初心の「大きな声」で忘れずに、どんな会場でも一番後ろの方が聞こえる、その120%の声で喋る。これだけは、ごまめの芸風にしたいですな。


船場寄席
2024年3月30日(土)午後2:00開演
船場センタービル・SEMBA10プレ~ス

一、シンデレラ・エキスプレス・「漫才」
二、笑福亭風喬・・・・・「相撲場風景」
三、紅友美・・・・・・・「七色三味線」
四、ビックリツカサ・・・・「マジック」
五、酒井とおる・・・・・・・・「漫談」
六、林家染二・・・・・・・「いらち俥」





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小林一茶~長谷川櫂

2024-03-30 10:10:10 | 本の少し
☆☆☆

私は一番一茶が好きだ、肌に合っている。

一茶を語るのに、芭蕉・一茶・子規が登場。もう少し詳しく言えば[江戸時代前半]貞門・談林・芭蕉・蕪村[江戸時代後半]一茶・蒼虬・鳳朗・梅室[明治以降]子規・虚子と多くの俳人との比較をしながら深く一茶を掘り下げてくれる。

時として一茶の句は一読すれば立ちどころにわかりすぎると。芭蕉の句は古典を踏まえているために古典を知っていないといけない。大衆化の時代を生きた一茶の句にはこれがない。

のびやかさ、わかりやすさ、日常語の深み、これが見事に調和している一茶の句。しばしば一茶の句は子ども向けだと侮られてきた。
・瘦蛙まけるな一茶是に有・我と来て遊べや親のない雀・雀の子そこのけそこのけ御馬が通る・猫の子や秤にかかりつつ戯れる・猫の子のちょいと押へる木の葉かな・おんひらひら蝶も金ぴら参哉

・初雪や古郷見ゆる壁の穴・小便の身ぶるひ笑へきりぎりす
何とユーモアに満ちた、現代に通じる俳句なのか。

私は一番一茶が好きだ、肌に合っている。


 
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