ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・⑨~2022.09.22
ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・⑨
~シューベルト・「歌曲の王」が描くピアノ曲~
2022年9月22日(木)9:45~11:15
和泉シティプラザ・3階レセプションホール
講師・宮崎剛
◉シューベルトの人柄
1997年1月31日の生まれ。155㎝の小柄で巻き髪で愛称マッシュルーム。ボーイソプラノで聖歌隊に入っており美声。モーツアルトの好敵手であったサリエリはシューベルトの先生でもあった。音楽をしながら教師を目指すがい一年で辞め音楽一筋。
基本人見知りであるが、自分の才能を鼻にかけることもなく謙虚で周りからは愛される。祖父はスラブ系のチェコ出身で、シューベルトにもその情熱的な熱き血が混ざっていたようでつねに熱い。
ベートーベンを尊敬しており、ある面音楽優先で、ギャラはいつでも「いくらでもいいよ」と無頓着、儲けたらみんなに料理をふるまって、裕福ではないが周りのものに愛された。いまだにシューベルトのための音楽会「シューベルトティアーガ」が開催されている。
【演奏曲目】
シューベルト
①、楽興の時 op94より第3番
6曲ある中の三番目の曲。「楽興の曲」ラニマニノフにも同名の曲があるが、作曲家自身がたのしんでいる曲。
②、さすらい人の幻想曲 op16
歌曲にも「さすらい人」があるが、二楽章に「さすらい人」が使われている。
自分が「さすらい人」であったのではないか、シューベルトの人生観がよく出ていて、丁度若い情熱的な時に作曲された。
キーワードは音三つ、「タッ、タッ、タッツ」ベートーベンの影響ありありでベートベンの交響曲の七番の二楽章なんぞはこのリズムでつくっている。
楽譜の最後の一ページは、「運命」と同じようでしつこくなかなか終わらない。
非常に難しい曲で「この曲を弾けるひとを尊敬する」と、シューベルト作っておきながら本人は弾けなかったようです。
ショパン
③、ノクターン.NO1変ロ短調.op9-1
パリに着いたときに作曲。
④、ノクターン.NO10変イ長調.op32-2
パリに着いてしばらく経ったが、恋人のマリアとは上手くいってないようだ。
⑤、ノクターン.NO11ト短調.op37-1
ジョルジュ・サンクに出会ったころだが、体調悪し。
⑥、ノクターン.NO13ハ短調.op48-1
ショパン絶頂期にあるノクターン。
まさに、このころの作曲は、短歌と同じで“私は”が主語で、まさに現在進行形で“過去・then”を思い出してではなく、まさに“今・now”を作曲しているんですな、そうしてノクターンの21曲聞き進めるとおもしろいですな。
②、シューベルトのCD
残念ながら“さすらい人幻想曲”は持ってなかったですな。
③、ショパンのノクターン
ピリスのがあったのですが、どこかへ・・・。
④、和泉シティプラザ
ほんと、お世話になってます。
⑤、いずみ市民大学・教養学部
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