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良い本に出会いました。
どこで知ったのか、分からぬままに図書館で借りて手元に。
普通本が無いので、大活字本で・・・最初段落に戸惑いながらも、
読書眼鏡に変えなくてよいので便利、ただベッドで読むには重い。
でも、そんな物理的なことを超えて、内容は素晴らしい。
アラスカ好きの星野道夫さんが、22歳の時にアラスカでの生活を決め、
写真家としての修行をし、26歳でアラスカに渡り、
18年間自然の中で暮らした。
写真家なんですが、一枚の写真も見ず、彼の見た素晴らしい光景が目の前に
浮かび、厳しくて、そして恩恵に満ちた自然と、そこで暮らす人々の暮らしぶり。
人にとって、幸せとは何・・・・。
自分にとって、満ち足りた時間とは。
星野は「人間は文明を作ることで自然の厳しさから逃れ、安楽に暮らす
ようになった。それはそれで結構なことだが、そのために生きるということは
ようになった。それはそれで結構なことだが、そのために生きるということは
鮮明な喜びではなくどこかぼんやりとした曖昧なものになった。」、と。
こうあるべき、こうすべきと、幸福感を教示するもではなく、
漢方薬のごとく、じわりじわりと身に染みてくる本でおます。
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