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何とも凄い、やはり手塚治虫さんは凄い。単なる漫画ではなく歴史一つとっても強いメッセージ、歴史観を感じることができる。それは勝者からの目線ではなく、敗れていった人たち、国家や権力に抗う者、時代に流されざるをえなかった普通の人びとを描いている。
「火の鳥」の中で、火の鳥が、「人間というのは、何百年何千年たっても、どこかで いつも宗教のむごいあらそいをおこすんです」「きりがないのです とめようがありません」「そらはねえ 宗教とか人の信仰ってみんな人間がつくったもの」「そしてどれも正しいの」「ですから 正しいものどうしのあらそいは とめようがないでしょう」
辛いですな、争いごと、戦争って常に起こるんですな。
「わるいのは 宗教が権力とむすばれた時です」「権力に使われた宗教は残忍なものです」・・・「権力」、「権力」。
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