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その昔、中国大陸や朝鮮半島から、漢字という文字が伝来、それを漢文として読んでいましたが、次第に五、六世紀頃には、日本語を漢字で書く試みを始めます。
既に習得した漢字に加えて「木」偏に、春の花だから「春」を加えて「椿」と、このような日本独自の字義を「国訓」と呼ばれています。海でとれるイワシを万葉仮名で「伊和之」と書いてみたけど三文字で長ったらしいし、「鯉」「鮒」のような魚の名前っぽいのが良いと、弱い魚だから「鰯」としよう、このような日本製の漢字を「国字」と呼びます。
そんな自然豊かな地で暮らす先人の感性や直観、知性を込めて作られた漢字を一つ一つご紹介された本です。
読みにくい字をあげておきます。
・欟(つき)・靏(つる)・椛(もみじ)・榊(さかき)・糘(すくも)・颪(おろし)・垳(がけ)・汴(つらら)・鳰(にお)・躮(せがれ)・磨(まろ)・辷(辷)・俤(俤)・遖(遖)などまだ出てきた方で、IMEパッドで検索しても出てこない漢字が大半。まあ、遖(あっぱれ)なんぞは「天晴」と書くのが精いっぱい。
SNSなどが普及して、どんどん使われる言葉、漢字も少なくなっていくんでしょうな・・・。
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