ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

落語仲間に会いに~ゆとりーと寄席

2010-06-12 09:25:01 | 落語
落語仲間のT氏から、連絡頂き、駆けつけると、Mさんも・・・。
お友だちのお顔を見ると、間にあったという以上に、なぜか、ほっとしますな。


立派なユトリート東大阪の館



一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

生寿さん、お客さんに言われたそうですが、髪を掻き揚げる癖があるとかで、
最近、髪型をアップ気味に、整髪料で固めていますと・・・
師匠が師匠だけに、いっそ短めの方が似合うのではと思いますが。

「兵庫船」、難しい、噺ですな。
前座修行といえども、落語家として、自信喪失になりそうな、いたって笑いの少ない噺。

でも、しっかりとした口調は、稽古のあとが窺えるが、
船の中の客が、旅行で浮かれている楽しさが出てくるまでは、
まだまだ、修行が必要なんでしょうな。

これからも出合うであろう、生寿さんの進化する「兵庫船」に期待ですな。


二、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・・「風呂敷」

早く呑みたい、早く帰りたい、で、中トリで登場。

いまだに、新ネタに挑戦してます、稽古もしたいんやけれど、
昨日も、高校時代の連れから連絡あって、飲みに・・・・。
お酒ばっかり呑んでと、嫁さんとは、うるさいもんで・・・。

噺は珍しい「風呂敷」・・・間男もでもないのに、押入れに隠した男を、
亭主に気づかれずに、兄貴分が救い出す。

「紙入れ」、「茶漬け間男」といい、「まぁ、知らぬは亭主ばかりなり」
落語の世界では、浮気噺は、女性のしたたかさ、男のおろかさが噺になるんですな。


三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」

聴きなれた噺だが、喬若さんの「ちりとてちん」、
食べる時の仕草に趣きをおいた、楽しい噺に。

茶碗蒸しの中身を、尋ねるところで、この茶色の魚に似たようなこれ何でございます。
で、客席から「アナゴ」・・・・・。すると、この黄色い丸っこい小さいもん、何でございます。
と、客席から「銀杏」の声をかかるのを待つ。

それを許す、喬若さんの余裕が、ルール違反の客を、私たちまでが許してしまう。
いつも楽しい、居心地の良い客席をつくるのも、芸人さんの腕。
確実に、実力充電中の喬若さんでございます。


四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

後で聞いた話しですが、T氏の隣の女性が連れのお方に、パンフレットを見て、
「これ、はてなの茶碗、の間違いやで」と、知ったかぶりというのは、時として
大恥じかきますな。その女性、後でなんと言われたのか興味ありますが。

噺は、正直者が集まると、こんな気持の良い、人情噺になるという良い例。
最後に、150両を受け取る際に、「娘を届けてもらいたい」という、
千代田氏の言葉に、後の少女が、身売りされると思ったのか「えぇ・・」という反応。

「娘をめとってほしい。嫁としてつがしたい。150両は結納金として、受け取ろう」
と云う言葉に、後からほっとする気配がながれる。
私たち大人が感じる心のふるえに、感受性豊かに観応する、子供の素直な心が、うれしい。

「はてなの茶碗」だけでなく、竹林さんの「井戸の茶碗」、是非聴いてください。
清貧ではないが、豊かな心は、周りの人の心まで洗ってくれますで。



185回、歴史ある舞台


第185回・ゆとりーと寄席
2010年6月11日(金)午後6:30開演
ユトリート東大阪

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
二、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・・「風呂敷」
仲入り
三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」




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