☆☆☆
この前読んだ、沢木耕太郎さんの本で、ノンフィクションとはと。
読むべき本で推薦されていたので、早速読みました。
プロ野球のスカウトされていた、木庭教さんの仕事ぶりを綴った本。
打った打たない、情けない奴と、テレビを見ながら気楽に批判しているが、
一軍に上がって試合に出る、ヒットを打つ、ピッチャーなら白星を得る。
ということが、いかに大変なことか・・・・。
その、原石とも言える選手を日本中を歩き回りご自分の慧眼で、探しだす。
特に高校生は、即戦力というよりは、三年、四年後を見すえて選び出す。
肩の強さと足の速さは勿論だが、ピッチャーでは単に球が速いだけではなく、
「伸び」と「切れ」の有るなし。
唯、才能だけで選手をつくるわけではなく、プロは素質のより秀でた選手が
努力することによって開花する世界であってその逆ではない。
そのためには、家庭環境まで調べ上げ、ハングリーさのある、素質やセンス以上に、この世で生き残るかどうかは石にかじりついてもやるという執念ではないかと。
シーズンオフの過ごし方、毎日のルーティングに基づいた野球に対する
心構え、準備のあり方・・・・三流と二流、一流と超一流の違い。
スカウトの世界では、観察と調査と関係づくり、そして足で稼ぐ。
実際自分で眼で見て、自分の尺度で判断する。
どの立場、どの世界においても、真のプロと呼ばれる方の生き様は
凄まじいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます