写真歌集・燈心草を香らせて〜田中ましろ
☆☆☆
このまえの“SHIGA TANKA”で購入させて頂いた、
今年の5月に発行された、一番新しい本。
表題に、写真歌集とあるように、写真と短歌のコラボ、
そのふたつを田中ましろさんが一人で制作されている。
ましろさん、神田松之丞似の精悍な色男。
歌は、ハッとする視点で、素通りするところを立ちどまる。
心がけていることは、“余白”、“余韻”とか。
気になった歌は・・・・・
生きたさの所以のように認める文字の丸みにある温かさ
パンの匂い漂うような和らぎがありますように それからの日々
生きてるとは硬貨を抱いていつまでも着かないバスを待つ人のごとく
夫婦というくすぐったさよ ていねいに靴を揃えてはじまる暮らし
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