今回から、夕陽丘だけど、クレオ大阪から会場は大江会館に。
トレ・イタリアーノ高座。
久し振りの夕陽丘寄席、なんと今回から会場が変わっていて、ちょちょまう。
一、桂治門、・・・・・・・・・・・「つる」
でてきた、治門さん、着物は肌蹴、頭はボサボサ。
裏で、作業でもしていたのか、遅れて慌てて楽屋入りしたのか・・・。
前座さんは、スッキリした短髪が、私の好みなんですが。
演目は「つる」、米朝師匠が言う、落語のエッセンスがすべて網羅されている噺とか。
噺っぷりは詰まりも噛みもせず、順調に流れてはいくが、なぜか笑いが少ない。
まあ、私たちが笑う「間」を与えてくれないというか、川の真ん中を流れていくのではなく
小川の枯葉のごとくあっちこっちでひっかかってくれる方が、
こちらとしては楽なんですが・・・。
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「宿替え」
今回から会場が変わりましたと、あとで聞くと半数の方が新しい方、
同じ駅で、たった200Mぐらいの移動なのに、お客様が変わるとは・・・・。
落語なんて、ご近所の方が集まられる、ほんま地域密着型なんでしょうな。
今回のチラシに、なんと、私の得意先である、武生の明城さん主催の
鶴二さんの「武生・蔵の辻落語会」の立派なチラシが・・・・。
鶴二さん【二席】呂好【一席】佐々木千華さんの三味線。
4月20日、ちょっと遠いが、お近くの方は是非でおます。
噺は「宿替え」、枝雀さんは楽しい引越しの荷物をまとめるくだりがあるが、
鶴二さんは、引っ越しした先でおやっさんが休んでいるとこから始まる。
でもこの型、五代目笑福亭松鶴から、五代目桂文枝に伝えた型とか・・・。
仲の良い夫婦、特におっちょこちょいでちょっと抜けている亭主が抜群。
根はアホなくせに、かしこまろうとするおやっさん、そんな男を演らせたら、
鶴二はん、天下一品ですな。
一番前で見てましたが、あれこれ言う女房との言いあいしながら、
八寸の釘を打ってしまうのだが、徐々に釘である小拍子が微妙に入っていくのを
見ていて、鶴二さんの細かい所作に、感心も得心・・・。
こんなとこが、本寸法の中の軽妙なる鶴二さんの正真正銘なる誠実さですな・・・。
三、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」
袴姿で登場の、福矢さん。
実は「野ざらし」をしようとネタ繰りまでして、袴を用意してきたのに、
きっちり、前の「宿替え」とネタがツイてしまったと。
ええ、どこがついているのか・・・、
夫婦の惚気は違うし、長屋の壁に穴をあけるということか、
長屋の隣人に話をしにいくというところか・・・。
でも、この心づかい、気づかい、凄いですな。
そして、急遽「動物園」へ。
ぬいぐるみを着るところもアッサリと、オーソドックスな型。
あまり演ってないというが、すぐに演れるところなんぞ、
噺家さんの記憶力、頭の引きだしはどうなってるんでしょうな。
福矢さんの、貴重なる袴姿での「動物園」でおました。
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「初天神」
よろしおましたで・・・・。
笑福亭というか、下町の味、おやっさんの助平さも随所にでていて、
ちょっと色っぽい噺に。・・・・・・・・中にでてくる、「今日は24日、初天神さん」と、
まさに、今日演らなければ、今日聴かなければの「初天神」。
途中、遊喬さん、おかみが言う「今日は、キビショ付きですかいな」で、
キビショって解かりますか、と噺を止めて説明・・・。
「急須のお茶が出るところのこと」、あそこが小さくて子供のおちんちんみたいなので
云うのかと思っていると、急須本体をいう言葉として、また横から口を出すと、
おまけという事でもあるらしい・・・・。まあ、遊喬さんのいう通り、落語とは勉強になりますな。
このおやっさん、天神さんに連れて行くのを嫌がるのは
、寅ちゃんがあれ買えこれ買えというのではなく、単に色街に遊びに行かれんだけのことで、
その証拠に、天神さんに着いてからは、親子とも大いに遊ぶ。
飴屋、みたらし屋、最後に凧あげと、その親子揃ってのたのしさは、今ではみられない。
そんな気の良い男と、遊喬さんがダブって好演。
遊喬さんの、骨太でいてシャイな笑顔・・・・好きでおますな。
夕陽丘寄席
2013年1月24日(木)午後7:00開演
大江会館・四天王寺夕陽丘
一、桂治門、・・・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「宿替え」
三、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「初天神」
13-03-12
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