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せきしろさんの言葉のマジックは、尾崎放哉さんの言葉から始まる。
放哉さんの自由律俳句
・雨の傘たてかけておみくぢをひく
・昼寝起きればつかれた物のかげばかり
・葬式の幕をはづす四五人残って居る
・ハンカチがまだ落ちて居る戻り道であった
・なんにもない机の引き出しをあけて見る
・するどい風の中で別れようとする
・切られる花を病人が見てゐる
・淋しい寝る本がない
・春が来たと大きな新聞広告
せきしろさんの自由律俳句
・空っぽの巣箱を覗いていた
・雪解けて去年の落葉が現れた
・古本に挟まっていたレシートが思ったより古くなく
・砂を吐くアサリが静かだ
・老犬を追い越さない老人
・色増えて薄着
・壊れた傘持って不自由だ
・横断旗入れが空っぽの過疎
・ゴミを捨てに行くサンダルが小さい
・ひとつは赤飯のおにぎりにした
・誰もいない午後茹でたとうもろこしがある
・焼き鳥屋の煙の中歩く通学路
・薪を割っていた祖父の年齢に近づいている
・みくじ棒が出てこなかった時点でもう
・コンビニで名物買って急げ
・みんないるみんな
・大人たちの顔はもう赤い
こんな言葉を紡ぎたいですな・・憧れます。
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