ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

放哉の本を読まずに孤独~せきしろ

2023-11-22 06:06:06 | 本の少し
 ☆☆☆☆☆

せきしろさんの言葉のマジックは、尾崎放哉さんの言葉から始まる。

放哉さんの自由律俳句
・雨の傘たてかけておみくぢをひく
・昼寝起きればつかれた物のかげばかり
・葬式の幕をはづす四五人残って居る
・ハンカチがまだ落ちて居る戻り道であった
・なんにもない机の引き出しをあけて見る
・するどい風の中で別れようとする
・切られる花を病人が見てゐる
・淋しい寝る本がない
・春が来たと大きな新聞広告

せきしろさんの自由律俳句
・空っぽの巣箱を覗いていた
・雪解けて去年の落葉が現れた
・古本に挟まっていたレシートが思ったより古くなく
・砂を吐くアサリが静かだ
・老犬を追い越さない老人
・色増えて薄着
・壊れた傘持って不自由だ
・横断旗入れが空っぽの過疎
・ゴミを捨てに行くサンダルが小さい
・ひとつは赤飯のおにぎりにした
・誰もいない午後茹でたとうもろこしがある
・焼き鳥屋の煙の中歩く通学路
・薪を割っていた祖父の年齢に近づいている
・みくじ棒が出てこなかった時点でもう
・コンビニで名物買って急げ
・みんないるみんな
・大人たちの顔はもう赤い

こんな言葉を紡ぎたいですな・・憧れます。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ごまめ自家製うどん・1030~2... | トップ | 暮しを楽しむ 四季の大和言... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の少し」カテゴリの最新記事