ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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桂米朝追善 米朝一門会

2015-08-16 09:28:20 | 落語

桂米朝追善 米朝一門会


開場前のホール


ホールに並んだ、各方面からのお花。



入口に張られた、米朝さんの年譜、前には思い出の品が。


独演会のポスター、渋いですな。


在りし日のお姿、(米寿記念・桂米朝展より)


一、一門挨拶

舞台の幕が開くと、一門40名が勢揃い。

ざこばさんのまとまりがある様なない様な挨拶に続き、
今日の出演者の宗助さん、朝太郎さん、米輔さん、へマイクがたらい回しに、
最後は、米平さんで締め・・・・を。

でも、今回仕事の都合で舞台に並んでいない方も大勢おられ、
系図をみると、一門現役だけで総勢71名、凄い一門ですな。



二、桂米輔・・・・・・・・「つる」

ベテランの演じる前座噺は大好きで、大いに期待したが、
枯れ過ぎてか、熟成しすぎてか・・・・「つる」の溌剌さが薄めで残念。

味加減は難しいもんですな・・・・・。



三、桂すずめ・・・・・・「七度狐」

三林京子さんでは、TVでよくお見受けしましたが、
高座で、落語を聞くのは初めて・・・

噺は「七度狐」。、の登場人物をそのまま演じている、
すずめさんを聞いていると、都さんの噺っぷりとダブル。

女将がでてくるような「猿後家」とか「悋気の独楽」とか
女の情感たっぷりに聴いてみたいもんですな。



四、桂朝太郎・・・・・・「お笑い手品」

どこの家にもあるちょっとした物を使ってのマジック。

できそうで、やってみようとその気にさせる朝太郎さんのマジック。

「ちょっと、これ、やってみまひょか」と、黒箱の中から取りだすのは
ペットボトルやストロー。

気づかいがなく、感心、得心させようとする気もなく、
ただただ、「あれぇっと」思わせたら、勝ち。


そんな、飄々とした朝太郎さんの味、よろしいな。



五、桂米平・・・・・・・・「帯久」

大阪本町瓦屋町、私の会社のホン近く。
「帯屋久七」、これは悪。「和泉屋与兵衛」、これは良し。
でも、悪い奴の方が「帯久」と題目になるとは、落語っておもしろいもんですな。

でも、本当の主人公は、西の奉行「松平大隅守」で、見どころはお裁き。

講談からの噺だと思えるが、「鹿政談」「佐々木裁き」など
お裁きものというジャンルがあったんですな。

身体同様、どっしりとした米平さんの「帯久」

米平さんの優しさ、人柄がでていて、逆に帯屋の嫌味が薄まって
奉行のお裁きが際立った、心地よい一席でおましたで・・・。



六、ゲストトーク 竹本住大夫・大村崑・飛鳥峯王・成瀬國晴・高石ともや・
  司会:中井雅之・米團治

本日のハイライト、“上方風流”のお仲間が舞台に、
93才の住太夫さん筆頭に、皆さんのお若いこと。お元気なこと。

その“上方風流”の24人の中から、人間国宝が8名も出られたとか・・・。

未だに、喋る、語る、その各界の面々をまとめられた米朝さん。

人徳というか、芸に対する真摯な姿勢が、周りの者を納得させ、
そして、気遣いをもって纏め上げられたのだろう。

落語での“米朝一門”以外にも、
“上方風流”という一門も育てあげられたんですな。


七、桂宗助・・・・・・・・「怪談市川堤」

東京の、講談ネタで、「お紺殺し」とか。

地語りの部分も多く、笑いも少なく、次々人が殺されいくのだが、
宗助さんの語り、品があり、陰惨なこともなく、淡々とすすむ。

最後には、客席も照明が落ちて真っ暗に、
すると、客席のあちらこちらで、急にスポットに照らされた幽霊が・・・。

近くのお客様は、「キャー」。
あのメーキャップなら、舞台に出るより念入りな準備、
さて、あの4~5人の幽霊さんは、誰だったんでしょうか、興味あるとこです。

最後は、電気が点いて、「ハテ恐ろしい」(チョン)、「執念じゃなぁ」(チョン)で終わり。

夏に相応しい、宗助はんの「怪談市川堤」でおました・・・・。



桂米朝追善 米朝一門会
2015年8月16日()午後3:30開演
サンケイホールブリーゼ

一、一門挨拶
二、桂米輔・・・・・・・・「つる」
三、桂すずめ・・・・・・「七度狐」
四、桂朝太郎・・・・・・「お笑い手品」
五、桂米平・・・・・・・・「帯久」
仲入り
六、ゲストトーク 竹本住大夫・大村崑・飛鳥峯王・成瀬國晴・高石ともや・
  司会:中井雅之・米團治
七、桂宗助・・・・・・・・「怪談市川堤」


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